まさか、私自身が倒れるとは思いもしませんでした
ご迷惑をお掛けして、申し訳ありません
特に感想やツイッターに励ましのコメントを書いて頂いた方々、本当にありがとうございます
ゴールデンウィーク特別企画はもう少し続きます
ご了承下さい
さて、今回のお話は、パパ達一行が大阪に着き、動物園に向かいます
パパと武蔵がメインのお話で、二人の関係が少し明らかになるかも⁉︎
リクエスト頂いた二件、お気付きになるでしょうか⁇
・一人は会話の中で出て来ます
・一人は受付嬢をしています
是非、誰なのか当ててみて下さい
「おおさか」
武蔵の肩に乗ったたいほうが辺りを見回す
たいほうにとっては、異国の地
ビルが建ち並び、車が行き交う
「ぶいんぶい〜ん‼︎」
どうも車が気に入った様だ
普段、高速艇やら二式大艇には乗っているが、車の類にはあまり乗った事が無い
「よ〜し、みんな揃ってるか⁉︎」
「揃ってます‼︎」
鹿島がたいほう以外の子供達をまとめてくれている
流石は元教官だ
「よ〜し、出発だ‼︎」
阿倍野橋のホテルを出て、天王寺動物園の裏を歩く
都会の中心なのに、この道には草木が生い茂っている
「どんぐり‼︎」
武蔵に肩車して貰っているたいほうは、手を伸ばせば丁度どんぐりがなる木に手が届いた
「ぽ〜いぽいぽい‼︎」
「いでっ‼︎」
「どんぐりっ、ぽいっ‼︎」
「あだっ‼︎」
最近テレビで何かと話題の、語尾に”っぽい”が付くドーナッツアイドルの歌を口ずさみながら、ちょくちょくレイの頭にどんぐりを投げる
「たいほうよ。やるならバレない様にするのだ」
「ばれてないばれてない…ふふふ」
「イタズラなリスがいるみたいだな〜⁇」
レイはたいほうのイタズラに気付き、たいほうの方を向いた
「すてぃんぐれいのところにいく」
「よし。任せたぞ、すてぃんぐれい‼︎」
「よっしゃ‼︎」
武蔵に代わり、レイがたいほうを肩車する
「いたかった⁇」
「ごめんなさいは⁇」
「ごめんなさい…」
「よ〜し、俺は寛容だからな‼︎許してやろう‼︎」
「やったね‼︎」
レイを見ていると、本当に子供好きなんだと理解させられる
顔と本来の性格が全く一致しない
百聞は一見に如かず、か
「どうぶつえん」
第一目的地、天王寺動物園
これまた都会の真ん中にある
振り返れば新世界と呼ばれる観光地がある
レイがちょっと前にこの辺りに住んでいたらしい
「天王寺動物園へようこそ‼︎」
「むっ…」
武蔵の顔がしかめる
「横須賀分遣隊御一行様ですね⁇料金は横須賀様から頂いております‼︎楽しんで行って下さいね‼︎」
「後で礼しなきゃな…」
「くまみ」
レイの頭の上で、たいほうが受付のお姉さんの名札を読んでいた
「くまりんこっ♪♪」
「くまりんこ‼︎」
「提督よ」
たいほうが楽しそうにしている前で、武蔵は私の腕を掴んだ
「あの”くまりんこ”…奴は艦娘だ」
「マジかよ…」
「提督よ…」
武蔵はいつもの目と違う視線で、こちらをジッと見つめてくる
「もし、だな…たいほうはすてぃんぐれいに少し任せて、でぇと…してみないか⁇」
「ん、いいよ。ちょっと言って来るよ」
「うぬ‼︎」
レイの所に行き、事の事情を説明すると、レイや鹿島は賛成してくれた
たまには二人きりの時間も大切だ、と
「さ、行こうか‼︎」
「提督よ‼︎でぇとは手を繋ぐと聞いた‼︎」
「ん。分かった。ほらっ‼︎」
私達は、久方ぶりに手を繋いで歩き始めた