「行こう、提督︎」
「敵は︎」
”空母4に戦艦2や︎提督、今回ばっかりは話にならんで︎”
「単冠湾か…分かった」
”ちゃうで、提督︎単冠湾はもうあかんのや︎”
単冠湾が落ちた…だと⁇
「こっちに…来るってか⁇」
”せや…迎撃の準備や︎”
「コルセアに燃料と弾薬を積んでくれ︎」
「私はどうすればいい︎」
「とにかくたいほうを降ろしてやれ」
「あ…あぁ」
ずっと武蔵の腕の中にいたたいほうは、どうすれば良いのか分からず、口を尖らし、私を見たり武蔵を見たりと右往左往していた
ようやく武蔵の腕から離れたたいほうは、すかさずフィリップを出した
「ふぃりっぷ、パパをたすけて︎??」
《ワカッタ。ガンバッテクルネ》
「フィリップ…ゴメンな。俺に付き合わせて」
フィリップの体を撫でると、彼の瞳が此方を向いた
《パパノタメニシヌナラ、ボクハホンモウダヨ⁇》
「バカ言うな。俺からの命令は一つだ。生き残れ。この命令を放棄する事は許さない。分かった⁇」
《ワカッタ》
「おい、そこの妖精」
”なんや⁇燃料と弾薬は入れたで⁇”
「…フィリップの武装、あるか⁇」
”ある事はある…コルセアと一緒に造ってたさかいな”
「付けてやれ」
”えぇんか⁇ホンマに”
「俺の命令だ。構わん」
”よっしゃ︎時間もあらへんから、総動員や︎”
ものの数分で、フィリップに装備が付けられた
機銃
ロケット弾
とてもシンプルだが、それでいい
「行こう」
《ウンッ︎!!》
二度と僚機は失わない…
あんな思いは、もうウンザリだ
「イカロス、出る︎!!」
《フィリップ、デル︎!!》
二機が上がって行く…
戦う意思は無いが、万が一、だ
しかも、単冠湾が落ちたと来た
人も、艦娘も、大勢犠牲になってるハズだ
「聞こえるか、フィリップ。前方に敵機を確認した」
《ナンニモミエナイヨ⁇》
「10秒後に接敵だ…10、9、8…」
前方に、うっすら発光が見えた
「3、2、1…エンゲージ︎!!」
高速で我々を横切って行った、五機の黒い機体
「よし、後方に着くぞ︎!!」
何も言わずに、フィリップは私の左側に着いた
「こちらイカロス。所属不明機につぐ。交戦の意思が無いなら、スピードを落として反転してくれ」
だが、黒い機体からの反応は無い
「繰り返す。こち…」
《ウラギリモノガ︎》
「おやおや…」
機銃の音が響き、二機は回避行動を取った
反転したはいいが、いきなり攻撃とは…
「仕方無い。フィリップ…鉄拳制裁だ︎!!」
《ラジャー︎!!》
「速さは向こうが上だ︎!!だが、俺達にはいい武装がある︎!!」
話をしていると、フィリップの付近で爆発が二回起きた
《ニキゲキツイ︎!!》
「やるな︎!!じゃ、俺も︎!!」
前方にいた一機を落とし
後ろに着いた一機を反転した直後に落とし
最後に残った一機の後方に着き、もう一度無線を入れた
「どうした⁇お終いか⁇」
《オワリダ、ニンゲン》
「何っ︎!?」
《ヤクメハオワッタ。アトハホンジンニマカセル…》
「なっ、おい︎!!」
黒い機体は、その言葉を言い残すと自爆してしまった
「急ごう」
《ウンッ︎タイホウチャンガアブナイ︎》
フルスロットルで基地に帰った
今度は意地でも止めてやる︎
「武蔵、聞こえるか︎」
《なんだ、提督︎今忙しいんだ︎!!》
無線の先から、銃撃の音が聞こえる
「すぐ帰る︎待ってろ︎」
《あぁ…なるべく早く、な︎!!》
「間に合え…」
前方に基地が見えて来た…
武蔵が機銃で必死に応戦しているのが見えた
「あれだ︎敵の本陣確認︎!!」
《ロケットダン、ロックカイジョ》
「よし、俺は空母を狙うフィリップは戦艦を頼む」
《パパ》
「どうした」
《ボクノコト、キニカケテクレテルンダネ》
「大丈夫、お前なら出来るさ」
《パパニツイテヨカッタ》
「さぁ、行くぞ」
右前方に、空母型が二隻見えた
「よし…射程に入った」
《イツデモオーケー︎!!》
「イカロス、フォックス2︎!!」