「いいよいいよ‼︎あ、勘定は俺が払うよ‼︎」
カチューシャの子は申し訳無さそうに代金を受け取り、外まで見送ってくれた
「店長は君なのか⁇」
「は、はい‼︎私です‼︎」
カチューシャの子は張り切って答えた
昔来た時は、パッと見タチの悪そうなオッサンが店長だったが、時代が変わったみたいだ
「また来るよ。その…すまんな」
「いえいえ‼︎こちらが悪いんです‼︎あ‼︎そうだ‼︎夜は軽食とお酒を出してるんです‼︎来て頂けたら、何かサービスします‼︎」
「隊長、夜に来よう」
「そうだな。詫びも込めてお邪魔するよ」
「私、夜の方が得意なんです‼︎」
「俄然来る気が湧いた‼︎じゃ、夜にな⁇」
「お待ちしてます‼︎」
カチューシャの子は、店の札を”仕込み中”に変えた
「あ、そうだ。名前は⁇」
「串カツ”なとり”です‼︎」
「違う違う‼︎君の名前だよ‼︎」
「あ、名取です。この店と同じ名前です‼︎」
「そっか。じゃ、夜にな。名取」
「お待ちしてます‼︎」
名取は俺達が見えなくなるまで頭を下げていた
「さて」
「約束は守りなさいよ⁇」
大通りに戻った途端、霞に捕まった
約束は破るつもりは無い
連れて行く場所も決まってる
「よし、みんなを呼んで来てくれ」
「分かったわ‼︎」
霞は子供達を呼んで来た
隊長の子達はまだ食い足りないそうで、もう少し食べるみたいだ
集まったのは…
しおい
プリンツ
きそ
鹿島
そして霞
一応、俺の艦娘達だ
「よ〜し、行こうか‼︎」
「どこ行くの⁉︎」
「ここだ‼︎」
大通りの一角にある店
子供も大人も楽しめる
「スマートボールだっ‼︎」
「スマートボール⁇」
一同不思議そうな顔をしているが、何故か自信有り気な笑みを浮かべる奴が一人、此方を向いている
鹿島だ‼︎
「私が教えて差し上げます‼︎さっ、入りましょうか‼︎」
鹿島は子供達を連れ、中に入った
「ヤッベェ…またチョイスミスだ…」
「では皆さん‼︎まずはお手本をします‼︎」
鹿島は何かしらの目利きで台を選び、100円を入れ、スマートボールスタート
「穴に入れば、得点が上がります」
鹿島は一度もミスする事無く、得点が入る穴に球を入れて行く
「うわ〜凄い上手〜‼︎」
「はいっ‼︎ゲーム終了‼︎この得点なら、そこそこの景品が貰えます‼︎」
鹿島は小さなプラモデルを貰った
きその目が輝いている‼︎
「そうそう‼︎上手ですよ〜‼︎高得点を狙わず、小さな点で確実に入れるのが、スマートボールのコツです‼︎」
子供達の背後で、鹿島がレクチャーを始めた
子供達は鹿島に任せて大丈夫そうだ
どれ。俺も久し振りにやってみるかな…