艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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60話 二人の死神(6)

「榛名か⁉︎丁度いい。お前のハンマーをバカにした奴がいてな…」

 

「解せぬダズル。ハンマーは最強ダズル‼︎」

 

「今から退治しに行くんだが、お前も来るか⁇」

 

「行くダズル‼︎今回の遠征はクソだったダズル。ストレス解消にはうってつけダズル‼︎」

 

「よし、行こうか」

 

いつもなら、とりあえず無条件でハンマーの一撃が来るのだが、今日は妙に大人しい

 

その真相は、後に明らかになる

 

 

 

「さて、まずは一人目だ」

 

レーダーマップの表示する位置には、扉の向こうに一人目がいる

 

「とっ捕まえるダズルか⁇それとも叩きのめしていいダズルか⁉︎」

 

「あ〜…いや、とっ捕まえてくれ‼︎纏めて聞いた方がいい」

 

「何かよく分からんが、分かったダズル‼︎」

 

そして、榛名のハンマーの一撃で扉が破壊される

 

大人しいと、一瞬でも感じた俺がバカだった…

 

「捕まえたダズル‼︎」

 

榛名の腕には、気絶した男が抱えられていた

 

「よし‼︎次だ‼︎」

 

同じ棟の三階に二人目の部屋があった

 

「これで破壊ダズル‼︎」

 

変わらずハンマーで扉を一撃粉砕

 

「レイ‼︎行くダズル‼︎榛名はここにいるダズル‼︎」

 

「サンキュー。初めて名前呼んでくれたな」

 

「早く行くダズル‼︎」

 

中に入ると、男が一人、慌てふためいていた

 

「ぬん‼︎」

 

俺は問答無用で彼の顎に右フックを当て、気絶させ、引き摺りながら部屋を出た

 

「二人目確保〜‼︎」

 

「よ〜し、次で最後ダズル‼︎」

 

「あ、チョット待て…」

 

「貴様等…基地を破壊しに来たのか⁉︎」

 

長門だ

 

横須賀の旗艦が明石ならば、長門は千人隊長だ

 

この基地の主力を担っているだけあって、貫禄は凄い

 

「その男は何だ」

 

「長門。ちょっと…」

 

耳打ちをすると、長門は眉間にしわを寄せた

 

「もう一人いるのか⁇」

 

「あぁ。横須賀の所に、こいつら運んでくれないか⁇」

 

「畏まった‼︎いつも何から何まですまないな…」

 

「お互い様だろ⁇頼んだぜ⁉︎」

 

「フッ…任せろ‼︎」

 

長門は軽々と二人を抱え、執務室に向かった

 

「長門さんを手懐けるとは…どうやったダズル⁉︎」

 

「後で分かるよ。さっ、榛名‼︎一発かましてくれ‼︎」

 

「オーケーダズル‼︎」

 

ハンマーが振り下ろされ、扉が破壊

 

最後の一人は諦めた様な表示をしており、簡単に捕まった

 

「ささ。執務室に行くダズル」

 

「サンキューな、榛名」

 

「お安いご用ダズル‼︎」

 

執務室に入ると、二人が縄でグルグル巻きにされていた

 

「あ、レイ‼︎榛名ちゃん‼︎」

 

「こいつがラストダズル‼︎」

 

「さぁ、吐いて貰おうか⁉︎」

 

横須賀達が犯人三人を睨み付ける中、俺はこっそり部屋を出ようとした

 

「レイ」

 

横須賀に感づかれた

 

「俺の出番は終わりだ。後は女のお前の方が良く分かるだろ⁇間宮にいるから、何かあった連絡してくれ」

 

そう言って、扉を閉めた

 

「…カッコイイと思ってしまったダズル」

 

 

 

 

外に出ると、丁度フィリップが帰って来た

 

「レイさん」

 

出入り口付近の段差で、照月が座っていた

 

「もう大丈夫か⁇」

 

「うん…提督が、これでレイさんと間宮に行けって…」

 

「ゔっ…」

 

出ましたよ

 

間宮のタダ券の”束”

 

あいつはバカなのか⁉︎

 

いっつも思うが、何故毎回この券何だ⁉︎

 

食い切れねぇっての‼︎

 

「秋月と隊長も誘っていいか⁇」

 

「うん」

 

しばらくすると、隊長と秋月が降りて来た

 

「凄いです‼︎戦闘機は最高でした‼︎ありがとうございます、隊長‼︎」

 

「私もいい経験になった。フィリップ、ありがとうな」

 

《隊長ならいつでも‼︎》

 

「レイ、ありがとうな‼︎」

 

「いつでも言ってくれ‼︎さ、間宮に行こう。横須賀がタダ券くれたんだ」

 

フィリップから降りて来た秋月は、既に隊長を慕い始めていた

 

隊長の横からピッタリ着いて離れない

 

隊長も隊長で、秋月とのツーショットが中々様になっている

 

照月は俺の横に居るが、ずっと長10cm砲ちゃんを抱いたまま歩いている

 

「照月は何食べたい⁇」

 

「えっと…チョコレートケーキ」

 

「霞と一緒か‼︎そんなに美味いのか⁉︎」

 

「うん…甘いし、他のより大きいの」

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