艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

24 / 1101
8話 ”希望”と言う名の蒼い鳥(4)

武蔵はたいほうの手から石を取った

 

その石は、吸い込まれそうな位深い青色をし、太陽の光を受けて煌めいていた

 

「ち、ちょっと貸して下さい︎!!」

 

明石に石を渡すと、それをルーペでくまなく調べ始めた

 

「サファイア…ですね」

 

「このまえは、るびーだったよ⁇」

 

「今日はタンカーじゃないから、これは返すね」

 

たいほうは大事そうに腰のポケットにサファイアをしまった

 

「明石〜帰るよ〜︎」

 

「いつの間に︎じゃあね、お二人さん」

 

「気を付けて帰るんだぞ」

 

「ばいば〜い︎」

 

今回は高速で移動できる、クルーザーで来ていたみたいだ

 

二人を見送った後、ようやく基地に平和が戻った

 

「ただいま」

 

「大仕事だったな」

 

「まぁな。でも、昔の感覚がまだ生きていたのが救いだ」

 

「ゆっくり休むといい」

 

そう私に言う武蔵だが、彼女自身もボロボロだった

 

「今日は…三人で寝ようか」

 

「お、おぅ…」

 

「やった〜︎!!」

 

顔を赤らめている武蔵の足元では、たいほうが嬉しそうにしている

 

三人で御飯を食べ

 

かわりばんこで風呂に入り

 

アイスを食べて

 

布団に入る

 

何だか、普通の事が幸せに感じる…

 

「提督よ…」

 

「ん⁇」

 

真ん中にたいほうを寝かせたまま、武蔵が話し掛けて来た

 

「今みたいな感じが、幸せというのか⁇」

 

「そうだな。感じ方は人それぞれだが、居心地が良かったり、気持ちが良かったら、幸せな証拠だ…」

 

「なら、私はここに来た時から幸せなのだな」

 

「どういう事だ⁇」

 

「たいほうを抱っこしたり、提督の傍にいる時、私はいつも居心地が良い。だから、私は幸せだ」

 

「そっか…ありがとう、武蔵」

 

「こちらこそ…ふぁ…」

 

それからすぐに、武蔵は寝息を立て始めた

 

私も言ってる間にまぶたが落ちて来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると、良い匂いがした

 

「あれ⁇」

 

武蔵もたいほうもいない

 

厨房にいるのだろうか⁇

 

部屋を出て厨房を目指すと、匂いが強くなって来た

 

「おいしい︎!!」

 

「ふむ、中々の料理だな」

 

二人が作っている訳では無いようだ

 

「おはよう」

 

「おはよう︎!!」

 

「おはよう提督。座るといい」

 

「ん、ちょっとコーヒーで…」

 

誰かが私の定位置の場所に何かを置いた

 

匂いの元はこれか

 

「朝はグラタンか。いただきます」

 

一口頬張ると二人の言った通り、本当に美味しかった

 

「うん、美味しいな」

 

グラタンを頬張り続けていると、コーヒーが置かれた

 

「ん、ありがとう」

 

「…」

 

私はコーヒーを盛大に吹いた

 

「だ、誰︎!?」

 

 

 

基地周辺の防衛及び、制空権確保に尽力を尽くした貴官に対し、勲章を授与します︎!!




F4U コルセア…パパが昔、一度だけ乗ったレシプロ機

工廠の妖精が、長い時間を掛けて造り上げた蒼い機体

上を向いた逆ガルウィングが特徴

各両翼に機銃が3門ずつ

主翼下にロケット弾を3発ずつ、装備している

戦闘機としても攻撃機としても運用可能だが、艦船の攻撃に比べると、そこまでの攻撃力は無い



対空+12

索敵+3
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。