「まだ私の事好きかい⁇」
「えぇ…」
「罪な男だねぇ」
「…聞かないで下さい」
健吾は背を向けてしまった
「でもまぁ…」
そんな彼を背中から抱き締める
何故かは分からないが、私から抱き締める事が多い
健吾に抱き締められたのは一回だけ
…恥ずかしくて思い出したくない
「大和が居ない時なら、私に甘えていいから。ね⁇」
「隊長⁇」
「せめてもの罪滅ぼしだよ。でも絶対、大和には内緒だよ⁇その代わり、キスでも何でもしていいから」
「…」
口を閉ざしてしまった健吾を振り向かせ、頭を寄せた
あんまし、自分からキスするの好きじゃないんだけどな…
まぁ、久し振りにした大人のキスは気持ちいいね
「さ。そろそろ大和が帰って来る。私はアイちゃんの相手でもしてるよ」
「隊長」
「ん〜⁇」
「…何でも無い」
「そう⁇じゃあね〜」
健吾の部屋を後にし、私は執務室に向かった
健吾は一人悶々と部屋で悩んでいた…
「エドガーいる〜⁇」
「開いてますよ」
執務室に入ると、エドガーは書類と格闘していた
「まぁ、その、何て〜の⁇色々ありがとう」
「健吾には事実を伝えました。もう恨んではいませんよ⁇」
「ははは、そっかそっか。それでさ〜、エドガー」
「健吾を私にくれ、ですか⁇」
「おぉ…よく分かったね」
「後は健吾自身です。でも、これだけは言わせて下さい」
「ん〜⁇」
「もし、君の部隊に戻ったとしても、これから先も健吾と仲良くさせてくれ」
「当たり前じゃん‼︎何心配してんのさ」
「それとっ…部隊の名前を変えて下さい。登録を変えて、呉さんと横須賀さんに報告します」
「ん〜…」
「もしくは、我々の傘下に入りますか⁇」
「あ〜…うん、そうする。エドガーにま借りはあるしね。今度は私も護ったげる。でも、ちょくちょく健吾を貸してもらうよ⁇」
「いいでしょう。彼も恐らくそれが一番いいかと思います」
ラバウルさんは厳重そうなバインダーを開き、中から紙を出した
紙にはSS隊各員の名前が書かれている
エドガー・ラバウル
アレン・マクレガー
柏木健吾
そしてその下に
”北上あみ”と書き記した
「これで完了です」
「簡単だね〜」
「ははは。健吾に任せたらもっと早いですよ」
「GRANDPA‼︎IOWAと遊ぼ‼︎」
勢いよく扉が開けられ、少し大きくなったアイちゃんが入って来た
「アイちゃん⁉︎パパはどうしたの⁇」
「DOWNした‼︎」
「あ…あはは…」
「いいよエドガー。私が相手するから」
「すみません…」
「さ〜、アイちゃん。お姉さんと遊びましょうね〜」
「うんっ‼︎」
こう見えて北上は面倒見がいい
当時だって、子供からよく好かれていた
「まっ、一波乱無いといいですがね…」
ラバウルさんは煙草を咥え、深く息を吐いた…