今回のお話は何気無い日常回です
クイーンが気になる物とは⁉︎
いつもの様に、工廠の隅でたいほうがマットを広げて遊んでいる
最近コンクリが熱いのか、なるべく影際で遊ぶ様になっている
今日はどうやらきそとプラモデルを作っているみたいだ
少し前にスマートボールで取ったアレだ
接着剤も道具も要らず、きそが教えればたいほうでも作れる
二人共、アニメに出て来る戦闘機を作ってるみたいだ
「ばるきりー」
「色々あるんだよ⁇たいほうちゃんのは隊長さんの機体だよ」
たいほうの手元では、黒い戦闘機が出来上がって行く
「パパのむかしのせんとうきもくろいね」
「黒い迷彩だと、夜の奇襲に強いんだ」
「くいーんはまっしろけだよ⁇」
「クイーンは別だよ。隊長は元アグレッサーだしね」
「あぐれっさー」
隊長、ラバウルさん、そして鹿島
この三人は元アグレッサーである
隊長と鹿島は、クイーンに乗った事がある
ここだけの話、クイーンだけなら鹿島の方が年季が長い
「できた‼︎」
「できた⁇じゃあレイに艶出しして貰おうか‼︎」
きそが俺の所に二機のプラモデルを持って来た
「艶出し出来る⁇」
「つやだし」
「ほいほい」
プラモデルを置くと、たいほうときそは俺の足元にマットを敷いて座って話始めた
パソコンや電子機器があるので、夏は扇風機を回しているため、俺の足元は涼しい
たいほうと話しているきそを見て、少しホッとする
俺はパソコンを弄りながら、クイーンのアップデートを続ける
イヤホンをしているので、足元の二人には独り言に聞こえる
《マーカスさん、たこ焼きとはいかなるもので⁉︎》
最近のクイーンは好奇心旺盛だ
ネットでも沢山調べているらしいが、こうして俺や隊長に聞く時もある
「丸くて、中にタコの足が入ってるB級グルメだ。何だ、食いたいのか⁇」
《美味しいですか⁇》
「よし、作ってやるから待ってろ‼︎」
十分程食堂に戻り、粉や具材を持って来た
「え〜と…確かここに…あった‼︎」
この前きそが造った、一度にたくさん焼けるたこ焼き器‼︎
「レイ、たこ焼き作るの⁉︎」
「クイーンが見てみたいんだって。粉と具材は冷蔵庫に入れといてくれ‼︎」
「どこいくの⁇」
「現地調達‼︎」
「レイ〜‼︎行くよ〜‼︎」
工廠の外でしおいが呼んでいる
「きそ‼︎たいほうを頼むぞ‼︎」
「分かった‼︎」
俺は服を脱ぎ、防波堤で海パン姿になった
「目標タコ‼︎ゆくぞしおいよ‼︎」
「早く〜‼︎」
しおいは既に海に入っていた
「早いって‼︎」
海に飛び込み、潜って行く
海の中にはしおいがいつの間にか置いた壺が幾つかあり、その中にタコはいた
ハンドサインを送り、デカくて美味そうな一匹をしおいに厳選して貰った
「ぷは‼︎オッケーレイ‼︎良いたこ焼きが作れるよ‼︎」
「よし‼︎俺はもうちょっと潜ってる‼︎銛貸してくれ‼︎」
しおいは、背負っていた銛を俺に渡した
「しばらくしたら帰るから、はまかぜ辺りにタコ洗って捌いて貰ってくれ‼︎」
「分かった‼︎」
しおいはタコを背負い、基地に消えていった
さて、久し振りに銛漁だ‼︎
………
……
…
数十分後、心配したしおいが防波堤に戻って来た
「じおい〜…」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎レイ‼︎何それ‼︎」
「サメ」
俺の肩には二匹のサメが乗っていた
数十分前…
〜しおいと別れて数分後の海中〜
(サメじゃねぇか‼︎)
ケンカ中だった様で、数秒後には敵意がこちらに向いていた
(ヤベェ‼︎小型だが噛まれたら大怪我だ‼︎)
致し方無く、銛で一匹を突いたらもう一匹が反撃して来たので、銛の先のサメを外してもう一撃をかました
せっかくなので持って帰って来た
「武蔵呼んできて。頼む」
「わ、分かった‼︎」
すぐに武蔵が飛んで来た
ナイフを持って
「すてぃんぐれいよ‼︎サメを血抜きする‼︎」
「頼んだ。限界だ…少し休む」
防波堤に寝転び、暑い陽射しを手で遮る
「暑い‼︎風呂入って工廠でカキ氷作る‼︎」
部屋で準備して、いざ風呂へ
「ガーガー=サン」
声が聞こえ、急いで体を隠す
ガーガーさんとか言ってるし、これがたいほうなら良いが、万が一の確率でプリンツの可能性もある
声のした方向をソーッと覗き込む
0.3秒後、俺は気付く
そう言えばさっき、食堂でタコを眺めてるたいほうときそを見たような…
「あ‼︎レイ‼︎」
やはりプリンツだった
「何で隠れてるんです⁇堂々と見たらいいんですよ‼︎」
「ぷりんつ」
「洗って‼︎」
「うわぁ‼︎どしたんだお前ら‼︎」
顔面真っ黒な二人が現れた
たいほうもきそもうっすら笑っていて、逆に怖い
「たこにすみかけられた」
「ブシューって‼︎」