艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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81話 色々気になるお姫様(2)

「たいほうちゃんは私が洗います‼︎」

 

「レイ、お願いするね。ほとんど前が見えないんだ」

 

「じっとしてろよ。目、閉じてろ」

 

きその顔にシャワーを当てる

 

段々きその顔が出て来た

 

「鹿島の部屋にあった、ポンプで落書き消すゲームみたいだね」

 

「またあいつは…」

 

鹿島は時々横須賀に行っては、新しいゲームを買って来る

 

まぁ、自分の給料だから全然良いんだがな

 

「ありがとう‼︎」

 

綺麗になったきそは、早速頭を洗い始めた

 

きその後ろの席に座り、俺も体を洗い始めた

 

きそは鹿島達と違い、華奢な体格をしている

 

夜中寝ていると、きそが腹の上に寝に来る時がある

 

その時に抱っこするのだが、年頃の少女の様にプニプニしてて、中々良い匂いがして心地がいい

 

これは内緒だが、鹿島はイビキがうるさい

 

時々ソーッとベッドを抜け出して、食堂のソファできそを抱っこして寝る事がある

 

これが中々寝やすい

 

中途半端にチョビ〜っと胸も出ているし、何せお尻が柔らかい

 

 

 

「誰かが呼んでる気がする」

 

「あら、清政。第六感かしら⁇」

 

 

 

 

 

体を洗い終わり、きそと一緒に湯船に入った

 

ちょっと離れた所で、たいほうとプリンツがアヒルのオモチャで遊んでいる

 

きそはそっちの方を見て、欲しそうにしている

 

「きそも欲しいか⁇」

 

「二人がガーガーさんなら、僕は違うのがいいな」

 

「考えといてやるよ」

 

きそを膝に置いたまま、しばらく湯船に浸かる

 

数分入った後、脱衣所でタオルを渡された

 

「拭いて〜」

 

きそからタオルを受け取り、髪を拭く

 

隣ではプリンツが似た事をしている

 

たいほうとプリンツは仲が良く、最近は二人でいる事も多い

 

「さっ、たこ焼き焼いてやっから、食堂で待ってな‼︎」

 

「やったね‼︎」

 

きそとたいほうが食堂に行き、ようやく俺も服を着始めた

 

「レイ、たこ焼き作るんですか⁉︎」

 

衣擦れの音の向こうから、プリンツの声がした

 

「食べた事あるか⁇」

 

「大阪で多分…」

 

「クイーンが見てみたいんだってさ。隊長も作るの上手いから、その辺は大丈夫さ‼︎」

 

プリンツと食堂に戻ると、はまかぜと武蔵がタコを切ってくれていた

 

「んじゃ、工廠で準備してるから、持って来てくれるか⁇」

 

「たまには外で食べるのもいいですね」

 

「すぐに持っていく‼︎サメの唐揚げも、もうすぐできるからな‼︎」

 

サメの唐揚げ…だと⁇

 

武蔵はたまにトンデモ料理を作るが、これが中々美味しい

 

ただ、何が怖いって、今の所全部”唐揚げ”だからだ

 

ウツボの唐揚げ…

 

マンボウの唐揚げ…

 

エイの唐揚げ…

 

そして、サメの唐揚げ…

 

とにかく武蔵は唐揚げが好きだ

 

「持って来たぞ‼︎」

 

大量のタコの足の切れ端が運ばれて来た

 

「行くぞ、クイーン‼︎これがたこ焼きの作り方だ‼︎」

 

《おぉ〜‼︎》

 

子供達やクイーンの前で、たこ焼きが出来上がっていく

 

ある程度子供達に配り終え、一回目のタネが無くなった時点で、俺もたこ焼きを口に入れようとした

 

《あっ‼︎マーカスさん‼︎そこのヘッドギアを付けて食べて頂けませんか⁇》

 

「これか⁇」

 

クイーンに言われるがまま、ヘッドギアを付けてたこ焼きを食べ始めた

 

《これがソースの味…外側はカリッと中はフワフワ…あ、このブニュブニュしたのがタコですね⁇》

 

「なんだ、味が分かるのか⁇」

 

《マーカスさんの脳の情報から、どんな味か読み取っています…美味しそうとは、この事ですね…》

 

「美味しい物はこの世に溢れてる。たこ焼きだけじゃないぞ⁇」

 

《いつか”ラーメン”を食べてみたいです‼︎》

 

「夢が出来たな」

 

子供達も満足そうだし、どうやら成功みたいだな‼︎

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、きそはクイーンの中にいた

 

「僕もこうやってボディーが出来たんだ。後々分かったけど、僕の場合はレイのDNAをベースに、いつの間にか体が出来ていたんだ。だからね‼︎今度は僕がクイーンのボディを造ってあげる‼︎時間は掛かるけど、約束するよ‼︎」

 

《本当ですか⁉︎私、パパさんやマーカスさんに本当の意味で触れてみたいです‼︎》

 

「叶えてあげるよ‼︎」

 

クイーンがボディを手に入れるのは、もう少し先の話になる

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