艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

321 / 1101
95話 シンデレラ奪還作戦(2)

「見えた‼︎あれだ‼︎」

 

前方にタンカーが見えた

 

何かから逃げる様に速度を上げている所を見ると、アレで間違いない様だ

 

「さて、穴開けますかね」

 

レイは背中のライフルを取り、一発放った

 

が、穴は開かない

 

「無駄に硬く造りやがって‼︎」

 

「テキデタ⁉︎」

 

「レイコマッテル⁉︎」

 

「ウツベシウツベシ‼︎」

 

右、左、背後

 

いつかのイ級三人組だ‼︎

 

「中に大切な人が囚われてるんだ。手助けしてくれないか⁇」

 

「パパノイウコトキク‼︎」

 

「アナアケレバイイ⁉︎」

 

「タマイッパイモッテル‼︎」

 

三人組はやる気充分だ

 

「よし‼︎俺が傷付けた場所を一点集中だ‼︎」

 

レイはライフルを構え、先程と同じ場所に狙いを定め、引き金を引いた

 

「ドカーン‼︎」

 

「ウリャー‼︎」

 

「クラエー‼︎」

 

イ級三人組も砲撃をし、船尾に大穴が開いた

 

「よっしゃ‼︎サンキューな‼︎」

 

「ボクタチ、ココデマッテル‼︎」

 

「ジェットスキーマモル‼︎」

 

「タイセツナヒト、タスケル‼︎」

 

「ボクタチガウエニアゲテアゲルヨ‼︎」

 

「…すまん、任せた‼︎隊長、行こう‼︎」

 

「あぁ‼︎」

 

バックパックの中身を取り出し、イ級の頭に乗り、開けた穴の中に入れて貰った

 

「危険を感じたら逃げろ‼︎分かったか⁉︎」

 

「ワカッタ‼︎」

 

「ハヤクイク‼︎」

 

「ワカタ‼︎」

 

イ級達に見送られ、私達はタンカーに進入した

 

入ってすぐ、左右に道が分かれていた

 

「レイ、右を頼めるか⁉︎」

 

「よしっ、取り敢えずはこの階だ。二人がいたら知らせてくれ‼︎」

 

「よしっ‼︎行くぞ‼︎」

 

二手に分かれて、横須賀と姫を探し始めた

 

 

 

「ジェットスキーの付近で動きを止めているアンノウン反応が3つ…」

 

基地では、きそが管制とレーダー索敵、武蔵は各基地に呼び掛け、そして今、スペンサーとヘラが飛び立った

 

「スペンサーとヘラが出た‼︎もう少しレーダーが見やすくなるよ‼︎」

 

《きそ、武蔵、聞こえるか⁉︎レーダーをリンクする》

 

「オッケー。データリンク開始‼︎」

 

流石は戦闘機

 

ジェットスキーとは比べ物にならない速度で目的地に着いた

 

《ジェットスキー付近のレーダー反応はイ級の様だ。ジェットスキーを護ってる》

 

「ふぅ…良かった」

 

《後は信じてやろう》

 

「そうだね。スペンサーはそのまま高高度で待機、ヘラも周辺空域で待機。各機、パパとレイから支援要請があったら攻撃してあげて⁇」

 

《了解した‼︎任せろ‼︎》

 

《手間の掛かる犬ね…ホント。体が先に動くんだから》

 

口ではそう言うが、ヘラはやる気満々だ

 

 

 

 

「いない‼︎隊長の方は⁉︎」

 

「こっちもダメだ‼︎」

 

内部はグルっと円を描く様に一周しており、二人は途中で落ち合った

 

この階はもぬけの殻だった

 

「下か⁇」

 

「上か…」

 

「隊長、任せる。先に操舵室を占拠するなら上、何方かがいる可能性に掛けて行くなら下…」

 

「上だ。先にタンカーの動きを緩める」

 

「よしっ、じゃあ決まりだ‼︎行こう‼︎」

 

階段を上がり始めた時、ようやく誰か出て来た

 

「誰だ‼︎」

 

「遅い‼︎」

 

私より先にレイが拳銃を放ち、足を撃ち抜き、ライフルの銃底で殴り飛ばした

 

「Warspiteと横須賀は何処だ…」

 

倒れ込んだ男の首元にナイフを当てると、案外簡単に吐いてくれた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。