艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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ダズル☆マン、マーカス・スティングレイサイド‼︎

少し可哀想な表現があります


97話 ダズル☆マン”M”

まずはえ〜と、漣と朧の部屋だな

 

煌々と電気が点いている

 

「これは素晴らしい造りですな」

 

「可愛いお家だよね」

 

ドア越しにでも聞こえる二人の会話

 

ドアを開け、忍び足で中に入った

 

備えられたちゃぶ台の上に、小さな動物の人形を置き、ミニチュアの家で遊んでいる

 

「寝ない駆逐は何処だぁ〜‼︎食っちまうぞ〜‼︎」

 

「ギャアアアアアア‼︎」

 

漣は俺を見るなり速攻で気絶した

 

「オボロロロロロロ‼︎エ〜〜〜ン‼︎」

 

黄色の髪の女の子は恐怖の為か、物凄く嘔吐してしまい、泣きじゃくってしまった

 

物凄く胸が打たれるが、ここは心を鬼にして任務だと割り切る

 

「エ〜〜〜ン‼︎怖いよぉ〜〜〜‼︎」

 

「貴様が朧か‼︎ちゃんと寝るか‼︎」

 

「ね、寝ます…‼︎寝ますから…」

 

ビクビクしながらゲロまみれの口で必死に懇願する

 

「よし、口をゆすいだらお布団に行くんだ‼︎」

 

「うぅ…」

 

余程怖いのか、朧は口をゆすぎながらも吐いている

 

気絶した漣を布団に寝かせ、朧も布団に入ったのを見て、電気を消す

 

灯りは不気味に光る電池式のロウソクだけ

 

「夜更かししたらすぐ来るからな‼︎分かったか‼︎」

 

「ヒィ…」

 

「分かったか‼︎」

 

「は、はい‼︎」

 

結局、朧一人ビビリまくってこの部屋は終わった

 

「はぁ〜〜〜…」

 

残ったのは罪悪感だけだ…

 

廊下に出ると、別の棟からも悲鳴が上がっている

 

アッチは呉さんの担当だな…可哀想に…

 

「さて」

 

次は電と雷の部屋か

 

もう夜の12時なのに、何処も彼処も灯りが点いている

 

扉を開けて中に入ると、髪を後ろで纏めた女の子”電”と、八重歯が可愛い女の子”雷”が着せ替え人形で遊んでいた

 

「コラァ‼︎誰だ夜更かししてるのは‼︎」

 

「キャァァァァァァァァア‼︎‼︎‼︎オバケなのですぅぅぅぅぅぅ‼︎‼︎‼︎」

 

電が後退りする

 

「お、お、オバケなんていないわ‼︎雷に任せなさい‼︎」

 

「雷〜…食ってしまうぞ‼︎」

 

「ビャァァァァァァァア‼︎‼︎‼︎」

 

二人を部屋の隅に追い込み、抱き合って震える二人の顎を持った

 

「あっちに行って欲しいのです‼︎」

 

「よ、要件は何⁉︎」

 

「布団に入るんだ」

 

「うぅ…」

 

よく見ると、電がビックリし過ぎて漏らしてしまっている

 

「ビックリさせないでよ‼︎電が漏らしちゃったじゃない‼︎」

 

「そうか。雷は反省しないか…なら、電は食ってしまおう」

 

俺は電を抱き上げ、脇に抱え、部屋を出るフリをした

 

「うわぁぁぁぁぁん‼︎雷ちゃん‼︎助けてなのです‼︎怖いのです‼︎」

 

「電を離しなさいよ‼︎」

 

涙ながらに俺を引っ張る雷の頃合いを見て、電を降ろした

 

「ちゃんと寝るか‼︎」

 

「ね、寝るわよ‼︎寝るから電を返して…」

 

「ちゃんと寝るのです…だから…もう、怖い事しないで欲しいのです…」

 

電の目からポロポロと涙が溢れて行く

 

「ようし、雷。電のパンツを履き替えさせたら布団に入るんだ。分かったか‼︎」

 

「分かったわ…」

 

「夜更かししたらまた来るからな」

 

そう言い残し、部屋を出た

 

「ふぅ〜〜〜………」

 

壁にもたれて腰を降ろし、頭を抱えながらタバコを咥える

 

心的ダメージがかなりデカイ

 

子供達にとってはトラウマ物だが、俺にとっても大ダメージだ

 

こうも子供達がビビリまくると気が引けてくる

 

だが、これは任務だと鞭を振るう

 

そして次が駆逐艦最後の部屋だ‼︎

 

最近着任したばかりだけど、夜更かしが酷いらしい

 

名前は…初月と言うらしい

 

「え〜と…この部屋だな」

 

やはり灯りが点いている

 

扉を開け、一気に中まで入ると、ちゃぶ台で勉強している女の子がいた

 

「夜更かしする悪い子はど…」

 

俺が台詞を言いながら近付こうとすると、初月は何かのスイッチを押した

 

すると初月は一瞬光り輝き、爆発した‼︎

 

「熱っ‼︎」

 

「うわぁぁぁあ‼︎」

 

初月はあたかもやられた‼︎みたいな感じになっているが、初月は自爆しただけである

 

「こっちに来るな化け物‼︎」

 

「お前、何で自動大破装置持ってるんだ⁉︎」

 

「そんなの…僕の勝手だ‼︎」

 

初月は再びスイッチを押した

 

「ぐわっ‼︎」

 

「うわぁぁぁあ‼︎」

 

再度言うが、初月自爆しただけである

 

「没収‼︎」

 

隙を見て、初月の手から自動大破装置のスイッチを取り上げた

 

「やめろ‼︎この鎮守府に自由はないのか‼︎」

 

「自動大破を自由にしたらそこら中で戦争だぞ‼︎」

 

「プライバシーの侵害だ‼︎化け物の癖に‼︎僕の自動大破装置を返せ‼︎」

 

「ダメだと言ったらダメだ‼︎早く寝ろ‼︎」

 

「変出者め。こうなったら提督に言い付けてやる‼︎」

 

初月は部屋に置かれた固定電話に飛び掛かり、横須賀に繋いだ

 

「提督‼︎第三駆逐艦寮に変出者が‼︎」

 

《早く寝ないから変出者なんか見るのよ⁇変出者に聞いてご覧なさい。寝たら帰るか⁇って》

 

初月は此方を向いて、俺を睨み付けた

 

「僕が布団に入ったら、本当に帰るのか⁇」

 

「帰るぞ⁇」

 

「くっ…分かった。寝よう」

 

諦めたのか初月は受話器を置き、布団に入った

 

「初月」

 

「何だ」

 

「勉強も良いが、暗くなったら寝る様にしような⁇」

 

「分かったから向こうに行け‼︎」

 

「はいはい」

 

初月の部屋を出て、俺の任務は終わった

 

風呂に行くと、他の三人も帰って来た

 

明るい所で見ると、大人が見ても本当に怖い

 

四人同じ湯船に入り、それぞれの結果を話し合い、笑い話は耐えなかった

 

 

 

隊長か⁇

 

隊長は俺達がビビらせちまった子達のフォローに行く役だったから、今回は居ないんだ

 

 

 

 

ダズル☆マン”M”が来た子のインタビュー

 

”気絶してて何も言えねぇ by 駆逐艦S”

 

”思い出しただけでも吐きそうです by 駆逐艦O”

 

”ビックリして漏らしちゃったのです…とっても怖かったのです… by 駆逐艦I(1)”

 

”ホントはすっごく怖かったけど、私がしっかりしなきゃいけないから、頑張ったわ‼︎ by 駆逐艦I(2)”

 

”怖かったぁ…あんな化け物が存在するなんて… by 駆逐艦H”




自動大破装置…初月の初期装備

いわゆる自沈装置

本物の初月に付いているかどうかは知らない

作者の初月があまりにも大破しまくる為、実は初月は自分で大破しているのでは⁇と、思い、出来た装置(実話)

この話で、初月はやっぱり自爆している事が判明

自動大破装置との名前だが、傷はすぐ治るから御心配なく



因みに作者の初月(75)の大破数は、苺乙女鎮守府大破率No. 1を誇り、数え始めてから100回中78回大破しているので、他にももっと大破している。





第三駆逐艦寮の愉快で可愛い駆逐艦達(大量に作者の偏見が入ってます)

漣…「何も言えねぇ」とか言いながら、すぐ気絶する子。深夜アニメと少年漫画が好き

朧…アダ名は人間ポンプ。お腹が空いた事を言わないのは、食べたら吐いちゃうから。作者が綾波型で一番好きな子

電…かわいい。ビックリすると漏らしちゃうのです。アニメでは一人だけ歯が生えてたの…お気付きですか⁇

雷…右手を捲って錨を持っているのは、実はとあるメジャーリーガーを意識してる。もっと頼って良いのよ⁉︎

初月…澄ました顔して実はM。漫画は爆発オチが至高だと思っている。作中では勉強していた様に見えたが、落書きして遊んでただけ
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