艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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次は誰かな⁉︎

敬語を使うあの人だよ‼︎


97話 ダズル☆マン”E”

呉さんやレイが頑張っている時、私は軽巡洋艦の第二寮に来ていました

 

あぁ、申し遅れました

 

私はエドガー

 

皆様には”ラバウル”の名の方が早く伝わるでしょうか⁇

 

他の方々と同じく、私の所にも灯りが点いている部屋が…三ヶ所ありますね

 

さてっ、手近な一部屋から参りましょうか

 

資料によると、この部屋は”球磨”そして”多摩”がいるようです

 

扉を開けると、ラバウルさんの目線の先には漫画を読む二人がいた

 

「誰です‼︎夜中に電気を使う不束者は‼︎」

 

「オバケにゃ‼︎」

 

「隠れるくま‼︎」

 

漫画を投げ捨て、二人は一斉に布団の中に隠れた

 

ラバウルさんは投げ捨てられた漫画を机の上に置き、蛍光灯から下がる紐に手を掛けた

 

「ほらほら。灯りを消しますよ⁇」

 

「消すくま…」

 

「おやすみにゃ…」

 

「ふふっ、お休みなさい…」

 

二人に布団を掛け、なるべく音を立てずに部屋を出た

 

「今の誰くま⁇」

 

「ラバウル航空戦隊の鬼神にゃ」

 

「寝てますか⁉︎」

 

二人が小さな声で話していると、ラバウルさんが戻って来た

 

しかし、玄関はすぐに締められた

 

そしてまた、小声での会話が始まる

 

「…何であんな迷彩してるくま‼︎」

 

「多摩達が夜更かしするから、きっと食べに来たんだにゃ…」

 

「早く寝るくま‼︎」

 

球磨と多摩は静かになった…

 

 

 

 

次は”長良”と”名取”ですか

 

真面目な二人との伝えがありますが…

 

ラバウルさんは二人の部屋の前に来た

 

だが、声はしない

 

「こんばんは〜…」

 

中に入ると、既に就寝済みの二人がいた

 

「点けたまま寝てしまったのですね…」

 

電気を消し、部屋から出ようとすると、再び電気が点いた

 

もう一度消しに行っても、また点けられる

 

点けてる子は名取だ

 

「ん…うわっ‼︎ラバウルさん‼︎なんて格好してるんですか‼︎」

 

長良が起きた

 

しかも気付かれてます

 

「夜間の巡回ですよ。この格好で巡回したら、ひっくり返って気絶する子も居るでしょう⁇」

 

「多分効くのは駆逐艦位かと…」

 

実はラバウルさん、パッと見はかなり強面だが、艦娘や部下には優しく、飛行教導も分かりやすく優しく教えてくれる為、パパやレイと共に人気が高い

 

トラックさんはトラックさんで、反対派に所属してから演習上手になっている

 

トラックさんの所に預けられた子は、基本から簡単に学べる高練度な技を必ず習得して帰り、艦隊に多大なる影響を与えてくれるとの噂が立っている

 

スイーツの事は次のトラックさんの時で…

 

 

 

 

「あ、そうだ‼︎名取が貴方のファンなんです‼︎名取、名取‼︎」

 

「ん…」

 

名取が目を覚ます

 

「あ、ら、ラバウルさん⁉︎」

 

何故こうも簡単にバレるのですか…

 

お初にお目にかかります‼︎な、なとりと…」

 

敬礼した名取の手を降ろさせ、頭を撫でる

 

「敬礼は無しですよ」

 

「は、はひっ…」

 

「では、ちゃんと寝て下さいね⁇」

 

「あ、あの‼︎」

 

振り返ると、名取の手には色紙とマジックが握られていた

 

「さ、サイン下さい‼︎」

 

「んっ。私で良ければ」

 

ラバウルさんはサラサラッとサインを書き、色紙を返して部屋を出た

 

「や、やったぁ‼︎」

 

「良かったね、名取‼︎」

 

「うんっ‼︎」

 

 

 

 

さて、最後は横須賀のアイドルと言われるあの子ですか…

 

そう言えば、この前大佐の基地に行った時、たいほうちゃんと照月ちゃんが、今から行く子のダンスを踊ってましたね…

 

中々可愛かったですよ

 

何せ、ウチのアイちゃんは相変わらずの暴れん坊で…ははは

 

アイちゃんはアイちゃんで、最近は医学とチアリーディングにハマっている様ですがね

 

それに、ここは防音設備が整った部屋で、この部屋のみ、巡回のみで良いらしいです

 

では、早速…

 

「Hey‼︎ドラムの”ZIN☆TWO‼︎”調子はどうだい‼︎」

 

「GO〜‼︎TO〜‼︎IRON‼︎死ぬ気でイクぜ‼︎」

 

「キャァァァァァァァァア‼︎」

 

「な…何ですか、ここは‼︎」

 

那珂ちゃん…あんな子でしたっけ⁇

 

しかもドラムは神通ではありませんか⁉︎

 

あんなゴテゴテな化粧して…

 

「さ〜ぁもう一人アウトローがいるぞ〜…ギターの”SEN☆DIE”だぁ〜‼︎」

 

「SEN☆DIEさ〜ん‼︎」

 

あの子は川内じゃないか…

 

三人揃って何をやってるんですか…全く

 

「YA☆YA☆YA‼︎」

 

「SEN☆SEN☆SEN‼︎」

 

「YA☆YA☆YA☆YA‼︎」

 

「SEN☆SEN☆SEN☆SEN‼︎」

 

ダメだ…着いていけない…

 

「おい待て。野郎共喜べ‼︎今日もう一人無法者がいるぞ‼︎エドガ〜〜〜‼︎ラバウルだぁ〜‼︎」

 

「うっ…」

 

スポットライトが浴びせられ、観客の注目が集まる

 

「奴はその昔、マーカス・スティングレイにDJの技術を教えた野郎だぁ‼︎しかも何だぁ⁉︎やる気のあるメイクもしている‼︎」

 

「うぐっ…」

 

「さ〜ぁ、エドガー・ラバウル‼︎宴の準備は出来たかぁ〜‼︎」

 

「い…いいでしょう‼︎」

 

こうなりゃ、やるしかないみたいです

 

「潔の良い野郎は好きだ‼︎ようし‼︎今夜も突っ走るぜ‼︎」

 

「YEEEEEEEEEEEEE‼︎‼︎‼︎」

 

「ラバウルさんっ」

 

ゴテゴテの化粧をした神通が耳元で話し掛けて来た

 

「ごめんなさい、那珂ちゃんに付き合って頂いて…」

 

「構いませんよ‼︎さぁ‼︎行きますよ‼︎」

 

結局、丸々二時間デスメタルとラップをやり続けた

 

 

 

 

ミニコンサートが終わり、楽屋裏…

 

「ラバウルさん、ありがとうございました‼︎」

 

「ホントすみません…」

 

「楽しかったぁ〜‼︎やっぱり夜間ライブはいいねぇ‼︎」

 

「なるほど…夜間に出撃に行く子の士気を上げる為にしていたのですね」

 

「お手伝いしてくれたラバウルさんには〜‼︎那珂ちゃんのタオル、あげちゃいま〜す‼︎」

 

「ありがとう。今からお風呂に入るので、早速使わせて頂きますよ」

 

那珂ちゃんから、ファンクラブ限定のタオルを貰い、楽屋から出たラバウルさん

 

向かう先は、集合場所になっている大浴場

 

既にレイと呉さんが着いていた

 

「ラバウルさんだ‼︎チキショウ‼︎」

 

「フルーツ牛乳な」

 

どうやら二人は、私とトラックさんが何方が早いか賭けていた様です

 

「君達。人で競馬みたいな事は行けませんよ⁇私が奢ってあげましょう‼︎」

 

「うしっ‼︎ありがとうラバウルさん‼︎」

 

「ありがとうございます‼︎」

 

ラバウルさんは、何処か子供っ気が抜けない二人と、今しばらく楽しい時間を過ごす事にした

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