盆踊りが始まった
出店は盆踊りが終わってもまだまだ出ているが、メインは盆踊りなので、ここにも人は集まって来ている
「パパは⁇」
「すてぃんぐれいもいないよ」
「盆踊りで踊るんだ。ほらっ」
武蔵はたいほうを頭に乗せ、会場の方を向いた
「さぁ‼︎盆踊りが始まるわ‼︎野郎共‼︎入場ー‼︎」
横須賀の言葉で、パパやレイ含め、見慣れた野郎達が櫓を囲む
「行くダズル‼︎オリャア‼︎」
櫓の上にいた榛名が、何故かドラを鳴らし、盆踊りが始まる
そして…
「あはははは‼︎」
「カッコイイぞ〜‼︎」
爆笑と歓声が上がる
「あはははは‼︎パパすごいね‼︎」
「ははははは‼︎あんな盆踊りがあるか‼︎」
パパ達はキレッキレの盆踊りを、一糸乱れず踊っている
普段真面目な高山や健吾、呉さんまでもが、ダンサー顔負けのキレの良い踊りを披露する
そして総理まで…
「おと〜さんすご〜い‼︎」
「あなた‼︎腰が入ってませんよ‼︎」
「よっしゃぁ‼︎」
鳳翔さんまで熱血になる位、この盆踊りは激しい
「オラオラ‼︎スピードを上げるダズル‼︎」
榛名が盆踊りのスピードを上げると、野郎達もスピードを上げ、更に爆笑が起きる
数十分後、ようやく野郎達の盆踊りが終わった
「おいスティングレイ‼︎へばってんじゃね〜ダズル‼︎」
櫓の上から榛名が罵声を飛ばす
「無茶言うな‼︎」
「さぁ‼︎野郎共の盆踊りが終わった所で、普通の盆踊りに入ります。皆さん、こぞってご参加下さい‼︎」
ここからは、平和な盆踊りになった
特に駆逐艦の子達の盆踊りが可愛い
レイとワンコが会場の端っこでへばっていた
「プログラムに”熱血‼︎野郎だらけの爆裂盆踊り‼︎”とか書いてあるから怪しいと思った…」
「疲れましたね…」
「お疲れ様。疲れたでしょう⁇」
シロップ入りのかちわり氷を二つ持って来てくれたのは香取先生だ
「ありがとうございます」
「ありがとう。先生も盆踊りか⁇」
「私はずっと巡回よ⁇鹿島はジュリ扇持って踊ってたらしいけど…」
「何やってんだよ‼︎」
香取先生と話していると、武蔵と隊長が手を繋いで出店がある通りに行くのが見えた
子供達は盆踊りに熱中している
「鹿島と代わってあげますから、レイ、二人で回っていらっしゃい⁇」
「ホントか⁇なら甘えようかな⁉︎」
「ふふっ、素直な子は好きですよっ‼︎」
香取先生は鹿島を呼びに行き、数十秒したら鹿島が飛んで来た
「レイ、行きましょう‼︎久し振りにデートです‼︎」
「じゃあ行くとすっかな‼︎じゃあな、ワンコ‼︎」
「楽しんで下さい‼︎」
ワンコ一人残されたが、間髪入れずに、彼は抱き上げさせられた
「うわっ‼︎」
「提督は榛名と回るんダズル。いいな」
「うんっ‼︎行こうか‼︎」
「ふっ…素直な奴は好きダズル」
こうして、無事全員が秋祭りを楽しむ事が出来た
………
……
…
「お兄ちゃんが言ってた。祭りは、終わりかけが一番貰えるって‼︎」
あれだけ食べていた照月は、盆踊りで再び腹を空かし一人で出店通りを歩いていた
「あ‼︎コレ下さい‼︎」
「二つしかない⁇じゃあ両方下さい‼︎」
「全部下さい‼︎」
「味が4つあるのかぁ…二つずつ下さい‼︎」
照月は食べ物の出店見ては入り、余り物を安く買っては、その場で食べて次へ向かう
「あっ‼︎照月これ好きなんだぁ〜‼︎」
「いらっしゃい‼︎まだ余ってるよ‼︎」
「何個余ってますか⁉︎」
「ひいふうみい…8個だね」
「全部下さい‼︎」
「威勢が良いねぇ‼︎半額にしといてやろう‼︎ホラッ‼︎」
「ありがと〜‼︎はいっ‼︎」
お金を払い、照月はたい焼きを一つ一つ手に取り、一口で食べていく
「美味しかったぁ〜‼︎」
照月はお腹をさすり、レイ達が待つ広場へと戻って行った
照月の一発食いは、引退して的屋をしている艦娘達の間で伝説となった…