艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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122話 偽りの愛(2)

繁華街の中にある雑貨屋に来た

 

店構えは小さいが、着る物やインテリア、後は棚卸しされたアニメグッズがあり、量は結構多い

 

「マーくん、何か欲しい物無い⁇サラが買ってあげる‼︎」

 

「そうだな…」

 

そう言えば、最近工廠で使うキーがどれがどれだか分からなくなって来た

 

キーは三つある

 

パソコンを起動するキー

 

試作段階の兵装を保管しておく部屋のキー

 

資料保管庫のキー

 

この三つだ

 

自分で作ったは良いが、どれも似ている為、たまに間違ったキーを挿しては一人でキレている

 

ここにあるマスコット付きの”コレ”を付ければ、どれがどれか分かるだろう

 

「これにしようかな⁇」

 

動物のマスコットが付いた”ソレ”を、サラに見せた

 

「可愛いの選ぶのね⁇」

 

「最近、キー間違いが多くてな…このストラッ”ピ”付けときゃ、どれがどのキーだか分かる」

 

「マーくんっ⁉︎」

 

「ん⁇」

 

サラは俺の目の前でストラッ”ピ”を見せた

 

「マーくん⁇今コレ何て言った⁇」

 

「ストラッピ」

 

「ストラッ⁇」

 

「ピ」

 

サラはクスクスと笑う

 

どうやら違っているらしい

 

「マーくん⁇これは”キーホルダー”よ⁇しかもストラッ”ピ”じゃなくてストラッ”プ”よ⁇」

 

「日本語は難しいな…」

 

「英語よ。え・い・ごっ‼︎」

 

この人をおちょくり、男心をくすぐる微妙な表情は完全に横須賀に遺伝しているな…

 

「マーくんはこれね⁇サラは…」

 

「コレなんかどうだ⁇」

 

近くにあったネックレスを取り、サラの首に付け、鏡の前に連れて来た

 

「似合ってるじゃないか」

 

サラの首に巻かれたのは、18金のネックレス

 

値段もそれ相応にする

 

「高いんじゃないの⁇」

 

「気にするな。黙って甘えてればいい」

 

「あっ…」

 

サラの頭をポンポンと叩き、ネックレスの代金を払う為、レジに来た

 

「あの子が付けてるネックレス、頂くよ」

 

「え〜と…三万円です。端数はオマケしておきますね⁇」

 

「これで」

 

代金を払い、サラの所に戻って来た

 

「いいのマーくん⁇サラにこんな高いの…」

 

「さっきの間宮とストラッピのお礼さ」

 

「サラもストラッ”ピ”買ってくるわ‼︎」

 

サラはレジに向かい、代金を支払いって戻って来た

 

「はいっ、マーくんっ」

 

「サンキュー」

 

ストラップの入った紙袋を受け取り、俺達は雑貨屋を出た

 

次に向かうは遊戯場

 

サラが”ビリヤードの腕前を見せてあげる”と言ったので、ここに来た

 

ここに来るのは霞の一件以来だ

 

「さぁ‼︎行くわよマーくん‼︎」

 

サラの目付きが変わった

 

サラはビリヤード台に胸を置きつつ、白球に狙いを定める

 

「いやぁ〜パネェなぁ、ボノさんは‼︎」

 

「ボノ言うな‼︎」

 

「あっ‼︎スティングレイさっ…」

 

後ろで聞き覚えのある声が聞こえた

 

が、振り向いた時には誰も居なかった…

 

「マーくん⁇ちゃんとこっち見て⁉︎」

 

「あ、あぁ。すまん…」

 

サラの谷間を見ながら、ビリヤードは進行していく…

 

 

 

 

「うぎゅぎゅぎゅ…誰⁉︎」

 

「彼等の邪魔はさせないぞ」

 

「はつっ…」

 

漣は何者かにCQCを喰らい、倒れた

 

「漣〜⁇ったく、どこ行ったのよ…」

 

「ボノか…あいつは心配ないだろう」

 

何者かはボノの顔を見て、倒れた漣を放置してその場を離れた

 

 

 

 

「マーくん上手ね〜⁉︎サラ、追い抜かれちゃった‼︎」

 

「昔からしてるからな。サラも上手だったぞ」

 

「またまた〜。サラはそんなお世辞聞きませんよ〜」

 

キューを持ちながら、サラはイタズラに笑う

 

片付けを済ませ、遊戯場から出ると、サラはまた腕を絡ませて来た

 

「暗くなって来たね…」

 

「すまん。俺の仕事が終わらなかったから…」

 

「ううん。マーくんが来てくれたからそれでいいの…」

 

そう言って、サラは俺に頭を寄せた

 

そんな彼女の頭をそっと抱き寄せ、額にキスをした

 

「…マーくん、お酒飲まない⁇」

 

「ん。いいよ」

 

俺達は最後に居酒屋に入った

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