艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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あけましておめでとうございます、苺乙女です

今回はツイッターで行っていたアンケートで、集計で一番票が多かったお話です

今回のお話は本編へと続きます



先に少しだけ人物紹介をしておきます

結構知らない人がいるのでね、へへへ…

まり…鈴谷

りさ…熊野

みほ…陸奥



レイ…一応主人公

大佐…パパ

たいほう…たいほう


お正月特別編 ギャルと野郎のお餅つき

今日はお正月

 

俺達はスカイラグーンに集まり、新年の挨拶をしていた

 

「あけましておめでとうございます‼︎」

 

「おめでとう、はいっ」

 

ワンコがたいほうにお年玉を渡している

 

「これなぁに⁇」

 

「お年玉だよ⁇」

 

「榛名にはくれんかったダズル」

 

「榛名も欲しい⁇」

 

「榛名は横須賀みたいに金に意地汚く無いダズル」

 

そうは言うが、榛名の顔は怒っている

 

「さっ、レイ。お年玉ちょ〜だい‼︎」

 

横須賀が手を出す

 

「お前なぁ…」

 

「何よ。子供達にはあげて、私にはくれないって言うの〜⁇ん〜っ⁇」

 

「ぐっ…ならやる‼︎出せるもんなら出して見やがれ‼︎」

 

俺はパンパンになって角張ったお年玉袋を横須賀に渡した

 

「なっ…何これ…固い…」

 

横須賀に渡したのは、特殊なプレス機でお年玉袋に万札をミチミチに入れた物だ

 

150万位は入っているが、早々簡単には出せない

 

「俺と隊長は予定があるから、今日は離れる。みんな、あけましておめでとう‼︎」

 

「「「おめでとう‼︎」」」

 

挨拶を残し、俺達は外に出た

 

「さぁっ‼︎アレン‼︎健吾‼︎私達も始めましょうか‼︎」

 

「はいっ‼︎」

 

「了解です‼︎」

 

 

 

 

俺達は一旦横須賀に着き、いつも通りジープを借りた

 

俺達は今から居住区へ向かう

 

年末、軽く掃除も済ませ、みんなそれぞれで過ごしていた時、隊長と俺に連絡が入った

 

俺は横須賀

 

隊長はみほからだ

 

「居住区で餅つきの依頼だ」

 

「ワンコの所の榛名に任せりゃいいんじゃないか⁉︎餅つきのアレはハンマーみたいな…おっ⁇」

 

隊長と話しているとまた何か連絡が来た

 

《榛名は単冠湾でお餅つきするんダズル。それが終わったらスカイラグーンでお餅つきダズル。いいな》

 

「つつぬけだ‼︎」

 

「行こう‼︎行かせてください…と」

 

 

 

 

そして今に至る

 

「街は大忙しだなぁ⁇」

 

「じゃすこ‼︎」

 

「新春の売り出しだろうな。お年玉貰った子供目当てに、商店は店開けるんだ」

 

「さーばんと‼︎」

 

「ん⁇」

 

隊長は運転しながらバックミラーを見た

 

「たっ、たいほう⁉︎いつからいた⁉︎」

 

後部座席には、ちゃんとシートベルトを締めたたいほうがチョコンと座っていた

 

「たいほうずっとここにいるよ⁇たいほうもおもちたべたい‼︎」

 

「…まぁいい。居住区にはみほもいるから、餅つきしてる間は見てくれるだろう」

 

「みほちゃん‼︎」

 

たいほうはみほが好きだ

 

多分、いつも抱っこしてくれるからだろう

 

…胸も大きいし

 

「さっ、着いたぞ」

 

居住区に着くと、既に準備が整えられていた

 

「お帰りなさい。ごめんなさいね、急にお願いしちゃって…」

 

「いいよ。たいほうも居るんだ。餅つきの間頼んでいいか⁇」

 

「分かったわ。さっ、たいほうちゃん。お姉さん達と、パパがついたお餅を丸くしましょうね〜⁇」

 

「たいほうもおもちつくる⁇」

 

「そうよ〜。ほらっ、あそこにお姉さんが二人いるでしょ⁇」

 

「ち〜っす‼︎」

 

「ごきげんよう」

 

「びでおのおねえちゃんだ‼︎」

 

まりとりさがエプロンを着けて準備万端の状態で待っている

 

たいほうから見たら二人はビデオに出て来たお姉さんだ

 

「まり⁇たいほうちゃんは任せるわよ⁇」

 

「任せてちょ〜だい‼︎んじゃ、まずはこれ着よっか⁇」

 

たいほうはまりにエプロンを着せて貰い、まりの横に立っている

 

「大佐‼︎もち米が来ました‼︎」

 

瑞鳳が臼にもち米を入れた

 

「よし。レイ、どっちがいい⁇ハンマーの方か⁇」

 

「ハンマーで行こう」

 

男二人が餅をつき始める

 

「えいしゃあ‼︎」

 

「よいしょ‼︎」

 

「ぬぅん‼︎」

 

「よいしょ‼︎」

 

俺達は上着を脱いで餅をついていく

 

俺も隊長もタンクトップ一丁だ

 

「うはぁ〜…スッゴイ筋肉‼︎」

 

「肉体美ですわ‼︎」

 

「第一陣上がりっ‼︎伊勢‼︎」

 

「はいっ‼︎」

 

つきたてのお餅を伊勢が回収し、まり達四人の待つ台の前に運んで来た

 

「たいほうちゃんはまりと”ノーマルお餅”役ね⁇」

 

「のーまるおもち⁇」

 

「まりが作ったお餅に、こんな感じに粉付けてね⁇」

 

まりは塊になっているお餅をひとつまみし、丸めて粉を付けて見せた

 

「こなこな」

 

「そう‼︎こなこな‼︎ほいっ‼︎」

 

「こなこな〜」

 

「上手上手ぅ‼︎」

 

まりはたいほうを扱うのが上手い

 

たいほうはまりから渡されたお餅にキチンと粉を付け、横に並べて行っている

 

「りさ〜、そっちのチョコはどうよ‼︎」

 

「よろしくてよ‼︎」

 

「みほはどう⁇」

 

「大丈夫よ‼︎二人共良くついてくれてるわ‼︎」

 

「大佐‼︎第二陣です‼︎」

 

「来いっ‼︎」

 

一服する間も無く、臼に第二陣のもち米が放り込まれる

 

今度は隊長がハンマーを持つ

 

「よいしょ‼︎」

 

「うりゃあ‼︎」

 

「よいしょ‼︎」

 

「ほいやぁ‼︎」

 

勇ましく餅をつく二人を、りさは目をキラキラさせて見ていた

 

「殿方はやはりこうでないと‼︎」

 

「相変わらずりさは男臭さに弱いわね…」

 

「…」

 

りさの目線の先は大佐がいる

 

みほの目線も大佐だ

 

だが、まりだけは違っていた

 

まりはレイを見ていた

 

「まりちゃん、すてぃんぐれいすき⁇」

 

「うんっ‼︎カッコいいよね。横須賀さんが好きになるの分かるよ」

 

「たいほうもすてぃんぐれいすき‼︎」

 

「たいほうちゃんから見たら、レイさんはお兄ちゃんになるの⁇」

 

「すてぃんぐれいはたいほうのおともだちだよ⁇」

 

「そっか。お友達かぁ…友達、ね」

 

「第二陣上がり‼︎」

 

またドカドカッとお餅が置かれ、まりはお餅を丸めて行く

 

「終わりっ‼︎大佐、レイさん、ありがとうございました‼︎」

 

「つ…疲れたぁ…体力いるのな…」

 

「汗だくだ…」

 

 

 

「お疲れ様ですわ」

 

隊長の頭にタオルが被せられた

 

被せたのはりさだ

 

「ありがとう…ふぅ」

 

「貴方がたのお陰で、沢山お餅が出来上がりましてよ⁇」

 

「あったかいお雑煮食べてね⁇大佐の娘さんが丹精込めて作ってくれたのよ⁇」

 

みほにそう言われたいほうを探すと、大きな鍋にまりと共にお餅を入れている姿が見えた

 

「グツグツ〜っと煮込みますね〜」

 

「ぐつぐつ〜」

 

「グツグツ〜」

 

たいほうとまりは鍋の中身を見て、首をクルクル回している

 

「仲良さそうだな」

 

「まりは艦娘の時から面倒見が良くてよ」

 

りさは隊長の横に”さりげなく”座った

 

「元は鈴谷…だったか⁇」

 

「えぇ。因みに私もみほさんも元艦娘でしてよ⁇」

 

「三人共、同じ所属だったのか⁇」

 

「柱島…と言えば、貴方がたは分かって頂けますか⁇」

 

「大体分かった」

 

柱島はプリンツが元いた基地だ

 

必要が終われば切る、そんな基地だ

 

「私達の場合は違いましたわ…」

 

「無理に言わなくて良いぞ⁇」

 

「辛いなら口を閉ざすのも一つの道だ」

 

「いえ…私達がここに居られるのは紛れもなく貴方がたのお陰…話させて下さい」

 

りさは自分達の過去を話してくれた

 

りさは元は熊野と言う名の艦娘だ

 

りさ達は大きな反攻作戦に参加したが道中で大破してしまい、任務を失敗して帰って来た

 

その時、柱島の提督はその時大破して帰って来た、熊野、鈴谷、陸奥を有無を言わさず除籍処分とした

 

勿論、艤装だけは剥ぎ取って…

 

行き先も無く途方に暮れていた時、ここの居住区の事を聞き、安住の地を手に入れた…と言う訳だ

 

「なので、貴方がたには感謝してもしきれませんわ…」

 

「後はゆっくり暮らすといいさ。ここは平和だ」

 

「争い事は私達に任せればいい。早い内に何とか終わらせてみせるさ」

 

「お願い致しますわ」

 

「り〜さ〜‼︎出来たよ〜‼︎」

 

向こうでまりが呼んでいる

 

「さっ、私達も行きましょう。温かいものをお召し上がりになって下さいな」

 

りさの後に着いて行き、瑞鳳からお雑煮を受け取った

 

「はい‼︎」

 

「あらっ、ありがとう」

 

みほはたいほうからお雑煮を受け取り、長椅子に腰掛けた

 

「おもちおいしい‼︎」

 

「いっぱい伸びるわね⁇」

 

二人の口元には伸びたお餅が咥えられている

 

「おっきいおもち」

 

「切ってあげよっか⁇」

 

「うん」

 

みほはたいほうのお雑煮のお餅をお箸で小さく切った

 

「はいっ、どうぞ」

 

「ありがとう‼︎」

 

みほとたいほうが食べている時、俺と隊長は別れて食べていた

 

隊長はりさ

 

俺はまりだ

 

「レイさん、今日はありがとね‼︎」

 

「おぉ。まりもたいほうの面倒見てくれてありがとうな」

 

「レイさんってカッコいいよね‼︎まりは好きだよ‼︎」

 

急にまりから告白され、餅が詰まる

 

「ばっ…バカ‼︎そう言うのはなぁ…」

 

「あっれ〜⁉︎レイさんもまりの事好き〜⁇」

 

「そう言うのじゃない。それにな、俺は結婚してんだ‼︎」

 

「知ってるよ。横須賀さんでしょ⁇」

 

「知ってるなら言うな‼︎」

 

まりはおちょくる様に笑う

 

「まりには好きな人がいるのです‼︎」

 

「ほぅ…女子高生の恋バナ程面白い話はない‼︎聞かせろ‼︎」

 

「嫌だし〜‼︎」

 

まりは赤い舌をペロッと見せた

 

「まぁいいや。レイさんには特別に教えたげる」

 

「早く教えろ‼︎」

 

「まりの好きな人はね、学生時代に同級生だった人なのさ‼︎」

 

「そいつは今どこに居る⁇」

 

「さぁ」

 

「さぁっておい‼︎」

 

「だって学校卒業したらどっかの学校に行っちゃったんだもん‼︎まぁ、元々物を直したりするのは得意だったし⁇今はどっかで整備士にでもなってるんじゃない⁇」

 

「何で分かる⁇」

 

「乙女の勘っ‼︎」

 

「え〜と…結論を言うと、探せ、と⁇」

 

「いやいや‼︎そんな事は、まり頼みません‼︎」

 

「まぁ…ある程度は当たってみるが…期待はするなよ⁇」

 

「さっすがレイさん‼︎男だねぇ〜‼︎」

 

「ったく…」

 

しばらくまりと話したが、好きな人のヒントは得られなかった…

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした‼︎」

 

雑煮を食べ終わり、お土産のチョコ入りの餅と大福を貰った

 

「あっ、たいほうちゃん、ちょっとおいで‼︎」

 

まりに呼ばれ、たいほうは彼女の元に向かった

 

「これあげる‼︎」

 

まりが渡したのは、ハートの形の赤い石が付いたイヤリングだ

 

「わぁ、きらきら‼︎たいほうにくれるの⁉︎」

 

「うんっ‼︎今日は頑張ってくれたから、まりからのご褒美‼︎キーホルダーにしても使えるからね‼︎」

 

「ありがとう‼︎」

 

たいほうは嬉しそうにポシェットにそれを仕舞った

 

「ばいば〜い‼︎」

 

「ばいば〜い‼︎」

 

居住区の子達と別れ、俺達は帰路に着いた…

 

 

 

 

 

 

 

「柱島…か。何とかせんといかんな…」

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