「はっ。長波と初春です」
「奪われた艤装は⁇」
「南部式手甲銃二丁、散弾機銃三丁、Fumoレーダー一つです」
「これでお分かりかな⁇」
加古はスパイだった
「ぐっ…」
「君を誘拐、窃盗、横領で逮捕する」
「婦女暴行もダズル‼︎」
「あぁ…婦女暴行もだ‼︎」
「あっ、照月も一つ言いたい‼︎」
「なんだい⁇」
照月は柱島の提督の前で膝を曲げた
「おじさん。腐ったモノはポイしようね⁇」
「…」
柱島の提督はそっぽ向いた
後で調べて分かったが、照月の言った通り、この提督は腐ったりカビが生えているモノを艦娘に食べさせ、自分は高級なモノを食べていた
柱島の提督は連行され、一足先に椎名と側近の二人と共に、イージス艦で基地を後にした
「レイさん。お手伝い願えますか⁇」
「お⁇おぉ…」
ワンコに連れられ、アレンと共に格納庫に来た
「グラーフの機体か…懐かしいな」
「全く構造が分からないんです…」
「グラーフの機体は電子戦に特化してるんだ…確かここに…」
機体の腹部を小突くと、何か出て来た
「HUDジャマー発生装置か。しかも初期型だ」
「直せますか⁇」
「直せるもなにも、ここをこうして…これでおしまいだ」
HUDジャマーを少し弄り、機体へ戻した
「後は味方機のレーダー強化パッチがあったハズだ」
今度は機体の上に登り、背中部分を小突く
「おっ、あったあった」
これも少し弄り、また機体へ戻す
「特殊兵装はこんなモンだ。後は…野郎共‼︎集合〜‼︎」
と、声を上げるが、いつもならゾロゾロ出て来る妖精が来ない
「あれっ⁇野郎共‼︎集合〜‼︎」
「来ませんね…」
「ここの提督が変な扱い方するから来ないんじゃないか⁇」
「ワンコ。隊長と呉さん呼んで来てくれ」
「分かりました‼︎」
ワンコが隊長達を呼びに行った後、アレンと二人きりで少し話す事にした
「乗って帰るのか⁇」
「どのみちこの機体は博物館の展示品になる。最後位空を飛ばせてやりたい」
「…しっかしまぁ、グラーフはよくこんな小難しい機体をAI無しで操縦出来るな」
「きそちゃん位じゃないか⁇後はお嬢」
「お前もお嬢って呼ぶのな…」
「呼んで来ました‼︎」
「どうした⁇おぉ…」
隊長は入って来た瞬間開いた口が塞がらなくなった
「いい機体だよな」
「あぁ…こんな所に居たのか…」
「エンジンを載せたいけど、妖精がいないんだ」
「榛名も手伝うダズル‼︎」
「照月も‼︎」
この二人が居ればもう大丈夫な気がする…
「榛名、照月。エンジンをここに付けたい。持ち上げられるか⁇」
「オーケーダズル‼︎照月、そっち持つダズル‼︎」
「持ったよ‼︎せーのっ‼︎」
「どっこいせぃダズル‼︎」
「よいしょ‼︎」
大の男が数人がかりでようやく持てる戦闘機のエンジンを、二人は軽々と持った
「そこに置いてくれ。投げるなよ」
「そんな事言ったら貴様の顔面に投げるダズル」
榛名はブツブツ言いながら照月と共にエンジンを所定の位置に置いた
「アレン‼︎」
「ホラよ‼︎」
器具とバーナーを渡され、ワンコとアレンの三人がかりで機体にエンジンを取り付けた
「よ〜し‼︎これで飛ぶだろう‼︎アレン‼︎ちゃんと飛ばせよ‼︎」
「任せろ‼︎」
アレンは意気揚々と機体に乗り込み、エンジンを吹かせた
「オーケー‼︎機体は横須賀に停めて来い‼︎帰りはヘラが迎えに行ってくれるから、乗って帰って来い‼︎」
「分かった‼︎またな‼︎」
「あぁ‼︎」
アレンは飛び立った
グラーフの機体、最後のフライトである
「行きましたね」
「あんだけ飛ばしゃあ、問題無いな」
アレンの乗る機体が見えなくなるまで、そこにいた皆が大空を仰ぎ見ていた
「さっ、帰ろう。スカイラグーンで佐世保の提督が待ってる」
隊長の言葉で、ようやく柱島の一件が終結した…
スカイラグーンに着くと、佐世保の提督が待っていた
「初春‼︎」
「提督‼︎」
老体の男性が初春を抱き締める
「すまん…本当にすまんかった‼︎」
「妾がおらんで、寂しかったろう⁇」
「当たり前だ…」
二人は感動の再会を果たしている
「が…ガンビアの連中はどうした⁇」
「あっひにいうお‼︎」
照月が口をモグモグさせながら指差した
喫茶ルームの隅では、ガンビア・ベイⅡの連中がへばっていた
ガンビア・ベイⅡは照月を乗せてここまで来てくれたのだが、沈没しかけていたのだ
理由は照月の体重
相変わらず照月はガンビア・ベイⅡに乗ると、中にあるモノをほとんど食い荒らす
照月は一定量食べると爆発的に体重が増える
なので、のしかかりや突進が物凄い威力になるのだ
ガンビア・ベイⅡは舵は取れない、船体は沈みかけるわ、意味が分からないままダメコンを駆使し、本当にギリギリの状態でここに着いた
「照月、今ガンビアさんのみんなに抱きついたらダメなんだって…」
「ダメだぞ‼︎絶対ダメだ‼︎死んでしまう‼︎」
「…えいっ‼︎」
照月は何を思ったのか、俺に抱きついた‼︎
「あばばばばばば‼︎」
色んな骨が折れる音がした
「お兄ちゃんは照月とお風呂行こうね‼︎」
「…」
アバラ、脊髄…とりあえず、ありとあらゆる骨は複雑骨折及び粉砕骨折し、俺は気を失い、照月に担がれた
「お服脱ごうね〜‼︎」
脱衣所で服を脱がされ、風呂に放り込まれた
「ギャア‼︎レイ⁉︎」
露天風呂には横須賀が居た
「ち、ちょっとレイ⁉︎」
「ブハァ‼︎…生き返った…」
意識を取り戻すと、目の前にスッポンポンの照月と横須賀がいた
「えへへ、お兄ちゃんとお風呂〜♪♪」
照月は俺と対面して温泉に浸かった
横須賀も俺の横に来た
「照月、今日お尻にコレ挿れられそうになったよ」
照月は俺の下半身を見ている
「柱島の提督に⁇」
「うん。男の人は、それを照月に挿れると気持ちいいって言ってたよ」
「でも照月は痛いだけだろ⁇」
「うん」
「今度からそんな事する奴はどし〜ん‼︎していいわよ。私が許してあげる」
「分かった‼︎いっぱい食べて、どし〜ん‼︎するね‼︎」
「本当に好きな人が出来たら、どし〜ん‼︎したらダメよ⁇」
「うんっ‼︎照月、お兄ちゃんにはどし〜ん‼︎しないよ‼︎」
遠回しに照月は俺を”好き”と言ったが、照月はそれに気付いていない
照月から見たら、俺は確かにいせいだが、呼び方通り”お兄ちゃん”である事に間違い無いようだ
「お兄ちゃんは横須賀さんが好きだから…横須賀さんのお尻にコレ挿れるの⁇」
「ま…まぁな…」
「…そうね」
した事無いとは言えない…
アレンや隊長に言われた様に、そろそろコイツを一度位抱いてもいいのだろうか…
ぶん殴られそうで怖いな…
「早くしないと照月、お兄ちゃんの事取るよ⁇」
「わ、分かった‼︎分かったわよ‼︎ねっ、レイ⁉︎」
「そうだな…照月は俺達に赤ちゃんが出来たら、一緒に面倒見てくれるか⁇」
「うんっ‼︎照月、赤ちゃん好き‼︎」
きそと同じく、その言葉を聞いてまた少し安心する
「まっ、あれだ。またデートしよう。二人きりでな」
横須賀の頭を撫で、風呂から出た
「あっ…う、うんっ‼︎待ってるわ‼︎」
「照月もデートしたい‼︎」
「照月もその内な‼︎」
「横須賀さんばっかりズルい〜‼︎ん〜っ‼︎」
こうして、柱島事変は終わりを告げた…
柱島泊地跡に、新しい施設の建設がスタートしました‼︎
”置き照月”を使用可能になりました‼︎
初春…ロリババァ
佐世保鎮守府の駆逐艦
柱島に補給に来た時に拉致監禁され、艤装を強奪された
口調がおババだが、身体つきは子供
こう見えてケッコン済み
長波…ピンクエクステ
大湊の駆逐艦
遠征中に鹵獲され、初春と同じ扱いを受けた
最近になってようやく艦娘の配備が始まったが、まだ実艦の方が数が多い
鹿島を除くと、初めて大湊に配属された艦娘になる
隠れ巨乳であり、その大らかで当たり障りのない性格で大湊の皆からはマスコットの様な扱いを受けている
柱島の提督…いつわりのてんさい
デブで動かないし、性欲旺盛な提督
太っている提督は少し前までトラックさんポジだったが、最近トラックさんは筋肉質になり、太っているというより筋肉の所為で服がピチピチになっている
トラックさんは”ピチT提督”や”コック提督”と愛称を付けられ、かなり人気があるが、この提督は人気が無い
他の基地の艦娘を拉致監禁したり、艤装を強奪したり、腐ったモノを食べさせたり、艦娘に手を出したりとメチャクチャな事をする
大破したらすぐに解体するし、言う事を聞かないとすぐに除籍処分になるので、怖がっている艦娘も多い
そんな事をする彼だが、加古をあそこまで強く出来るので、一応才能はある
因みに、居住区にいる
摩耶
みほ(陸奥)
まり(鈴谷)
りさ(熊野)
瑞鳳
は、この基地出身