《あはは…あの人も大変だね…》
二人の呉さんの認識はヘタレな様だ
スカイラグーンに着き、二人のヘルメットを上げる
「えいしゃんすごいお‼︎」
「えいしゃんはやいお‼︎」
キャッキャキャッキャ騒ぐ二人を肩に乗せ、またタラップを降りる
「ホントにオトンみたいだね」
「お前は帰りな⁇」
「へへへ、やったね‼︎」
三人を引き連れ、喫茶ルームの扉を開く
ドアに付けられたベルがカランコロンと鳴り、ひとみといよはそれに目が行く
「からん」
「ころん」
「カランコロンだな」
「変な事教えたら、またローマに怒られるよ⁇」
「そん時は俺が怒られればいいさっ。コーラ下さい」
「僕はヨーグルトドリンク‼︎」
「はいっ。少々お待ちを‼︎」
扶桑さんにコーラを注文し、今日は定位置であるカウンター席に座らず、ソファの席に座り、俺ときそでひとみといよを挟む
潮が此方に来た
「それはなんだ」
「ほらっ、自己紹介は⁇」
「ひとみ‼︎」
「いよ‼︎」
「レイも盛んだな。しかもまた双子ちゃんだ」
「違っ」
「ふふっ、マーカスさんもお盛んですねぇ。はいっ」
コーラを渡され、三分の一程を飲む
「ったく。隊長にも言われたよ…」
「いよにもちょうらい‼︎」
「ひとみものむ‼︎」
ひとみは俺のコーラ
いよはきそのヨーグルトドリンクに手を伸ばす
「ちょっと待ってね。何飲みたい⁇」
きそは二人の前にメニューを広げた
「りんごじゅーす‼︎」
「おえんじじゅーす‼︎」
「じゃあそれを。あぁ、コレに淹れてくれ」
俺は潮に哺乳瓶を二つ渡す
潮はそれを手に取り、厨房に戻って行った
コーラを飲みながら二人の飲み物を待っていると、いよは急に指を差した
俺もきそもひとみも、その方向に目が行く
そこには修道服を来た女性が二人、コーヒーを飲んでいた
「…いよ。あの人は悪い奴か」
「わかんない…さっき、うみのうえにいた」
基地を出る前、いよは水平線を指差していた
どうやらあの二人組が居た様だ
「出来たぞ。果汁100パーセントだ」
「いたあきます‼︎」
「いたあきます‼︎」
二人は美味しそうに哺乳瓶の中を飲み始めた
「きそ、ちょっと一服して来るから、二人を頼むぞ」
「うん、分かった」
席を離れ、歩きながら内ポケットからタバコとライターを出す
歩きながら、何の気なしに二人組を見た
顔は修道服で隠れているが、俺の顔を見るなり何か言っている
俺は不信感を抱きながら、喫煙スペースがある外に出た
タバコに火を点け、下にある滑走路を見渡す
「あまりここで騒ぎを起こしたくないんだがな…」
タバコを咥えたまま、腰に挿したピストルに手を掛ける
「動くな」
振り返ったと同時にピストルを抜き、先程の修道服の二人組に向けた
「勘付かないとでも思ったか⁇」
足音を合わせてまで、何故か着いて来た二人に更に不信感は強まる
「私達、貴方に用があって来たのです」
「ならコソコソ動くのは止めるんだな。依頼なら面と向かって話せば、ある程度は聞いてやる」
「分かりました…」
二人組は頭に被っていた布を取る
顔が露わになると、俺はピストルを腰に戻した
「やっぱアンタか…」
「大きくなりましたね、マーカス君」
「シスター…」
俺は二人を知っていた
ベルリンの孤児院にいた時、世話をしてくれたシスターだ
そして、俺をスパイに育て上げた人達でもある
緑髮に、口元のホクロが色っぽいシスターが、シスター・グリーン
ピンク色の髪の毛で、口が半開きなのが、シスター・ヌードル
この二人が来たという事は、余程俺に用があるみたいだ
「要件はなんだ⁇」
「まずは再会を祝福すべきではなくて⁇」
「久しぶりだな。んで、要件は⁇」
「シスター・グリーン。早めに要件を言った方が良さそうです」
シスター・ヌードルがそう言うと、シスター・グリーンは俺の目を見つめた
「マーカス君。ベルリンに戻って頂けませんか⁇」
「断る。俺は今のままでいい」
「ほほぅ…なら、コレを広められても良いのですね⁇」
シスター・グリーンは胸元から丸めた紙を出し、それを広げた
「なんだそれ」
「え〜と、どれから言おうかしら…」
「シスター・グリーンの項目からで良いかと」
「ふふっ、そうね。シスター・グリーン12回」
「12回⁇」
「グラーフ・ツェッペリン58回」
「ほらほらマーカス君。このままではシスター・グリーンを止められませんよ⁇」
「ジェミニ・コレット146回」
「待て、何の回数だ⁇」
「マーカス君が夜中に自慰行為をした回数でし」
「オーケー…殺してでも奪い取る‼︎」
俺はシスター二人に襲い掛かった‼︎