艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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136話 Twin Sister's(3)

15分後…

 

「ったく…いい年なんだから暴れんなよ…」

 

「まだよ‼︎奪えるなら奪ってみなさい‼︎」

 

「ちっ」

 

俺はシスター・グリーンの胸元に手を突っ込み、書類を抜き出した

 

「変態‼︎」

 

「次言ってみろ。本気で弾くからな⁉︎」

 

「まぁまぁ、喧嘩はその辺にして…マーカス君、ベルリンに帰る気は本当にありませんか⁇」

 

「無いって言ってんだろ‼︎今幸せなんだよ‼︎」

 

「…じゃあ、子供達がどうなっても良いのですね⁇」

 

「…もう一度言ってみろ」

 

シスター・グリーンの言葉に怒りを覚えた

 

育ててくれた事には、とても感謝している

 

だが、俺をスパイに仕立て上げ、利用したのも彼女だ

 

「確かに貴方は幸せそう。それは分かるわ。ここ最近を監視させて貰ったからね」

 

「…」

 

「でも、私達は貴方が必要なの」

 

「断ると言ってる」

 

「マーカス君、冷たくなったわね」

 

「子供達に手を出す奴の言う事に耳を貸すつもりは無い。帰ってくれ‼︎」

 

「貴方そんな子じゃなかっ…‼︎」

 

俺はシスター・グリーンの首を掴み、口にピストルにをねじ込んだ

 

「…俺とアレンを利用したのは誰だ‼︎」

 

「ご…ごえんなはい…」

 

「顔を見せたら子供達に手を出すだ⁉︎ふざけんじゃねぇ‼︎俺の娘に手ェ出して見ろ。アンタら八つ裂きどころじゃ済まねぇぞ⁉︎」

 

「マーカス君、何か勘違いしてませんか⁉︎」

 

「お前も一緒だ‼︎」

 

シスター・ヌードルに顔を向け、睨み付ける

 

「マーカス君、とにかく離してくだし。話ましから」

 

「…チッ」

 

シスター・グリーンを離し、床に倒す

 

「マーカス君…利用したのは謝るわ…」

 

シスター・グリーンは咳き込みながら、手をスリスリする

 

「アンタらを見る度、俺は世に神は居ないと実感するよ…」

 

ピストルを仕舞い、壁にもたれて

もう一度タバコに火を点けた

 

「仕方ねぇ。答えは一緒だろうが、一応聞いてやるよ」

 

「ありがとう、マーカス君。さっ、シスター・グリーン」

 

「えぇ…実は、孤児院がいっぱいになって、先生が必要になったの」

 

「それで俺が⁇」

 

「えぇ。マーカス君なら、学校の先生の免許持ってるし、尚且つ医師免許も持ってるからうってつけなの」

 

「…孤児院の子供は何人いる」

 

「何十人といるわ。親がいない子、捨てられた子…理由は様々よ」

 

「子供達を引き取れば問題無いか⁇」

 

俺がそう言うと、二人の目が輝いた

 

「マーカス君…」

 

「ただし、条件がある」

 

「聞くわ」

 

「条件は三つ。一つは、コレは根本的な解決じゃないから、向こうには新しいお目付役を雇って、向こうは向こうで孤児院を続けろ」

 

「それって…」

 

「まぁ聞け。んで、二つ目。アンタら二人は、二度と子供達を利用しないと誓え」

 

「えぇ、神に誓うわ」

 

「神じゃなくて、俺に誓え‼︎」

 

「ち、誓うでし‼︎」

 

「まぁ…その神への信仰は続けろ。俺は信じてないが、神でも信じなきゃ、生きてけない連中が山程居る。そいつらを救ってやってくれ」

 

「分かったわ。私達がこっちに来ればいいのね⁇」

 

「そうだ。俺が横須賀に頼んでやる。教会と、住む所位はすぐに出来んだろ」

 

「マーカス君…」

 

「ありがとうございます…」

 

二人は膝をつき、俺に手を合わせる

 

「祈るな。祈る前に俺を見ろ」

 

「はい…」

 

「はい…」

 

「ったく…今から横須賀に飛ぶから、喫茶ルームに居る子供達の面倒、頼むぞ」

 

「気をつけてね」

 

「気をつけてくだし」

 

喫茶ルームに戻ると、きそにひとみといよがくっ付いていた

 

「えいしゃんきたお‼︎」

 

「えいしゃんきた‼︎」

 

「ちょっときそとお出掛けして来るから、この美人なお姉さんと遊んでてくれるか⁇」

 

「わかた‼︎」

 

「はよかえってこいお‼︎」

 

「分かった分かった。じゃ、頼んだぞ」

 

俺はシスター二人の肩を掴み、耳打ちした

 

「…いらん事教えんなよ。吹っ飛ばすからな」

 

「え…えぇ、勿論よ」

 

「だ、大丈夫でし…」

 

「扶桑さん、子供達を頼みます」

 

「畏まりました。お気をつけて‼︎」

 

「イってこイ」

 

きそと一緒に、喫茶ルームを出る

 

「レイ、どこ行く…うわぁ‼︎」

 

喫茶ルームを出た瞬間、きその腰を掴み、肩に乗せた

 

「うはは‼︎肩車だ‼︎」

 

「約束だろ⁇横須賀に飛ぶ。あのシスター二人が、教会を造って欲しいんだと」

 

「レイは神様信じてないんでしょ⁇」

 

「まぁな。祈るなら見えない連中より、俺は目先の信頼出来る人間に祈るね」

 

「レイらしいね」

 

きそがフィリップに入り、俺もフィリップに乗る

 

《レイ、ありがとうね。楽しかったよ‼︎》

 

「またしてやるからな」

 

フィリップは横須賀を目指して、スカイラグーンを飛び立った

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