艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、136話が終わりました

え〜…

今回のお話ですが…

とても言いにくいのですが…

何かと何かが壊れます




137話 地獄の業火(1)

バーズ・シャングリラが再建され、ようやく使える様になった

 

今日は開幕式があり、俺はきそ、隊長はたいほうを連れ、式にやって来た

 

「綺麗な基地になったこと」

 

「ここは補給基地になるらしい。より遠方に支援に向かえる様になる。忙しくなるぞ」

 

「俺達に仕事がある内はっ…平和にはならんさ」

 

隊長の話を聞きながら、たいほうと一緒に足元にいたアリの行列を木の枝で妨害して遊ぶ

 

「オトンは一体何をしてるんだ…」

 

「アタイもする‼︎」

 

磯風と朝霜も来た

 

朝霜は俺達と共にアリの妨害工作をし始めるが、磯風は隊長の所にいる

 

「おじ様、新配備された機体の所へご案内します」

 

「んっ。助かる」

 

「レイ、僕も行って来るね⁇」

 

「頼んだぞ〜。揉めてたら言え〜」

 

俺はあまり乗り気ではなかった

 

理由は、今まさに横須賀があいてしている人間共だ

 

「何故あれを世に出した⁉︎」

 

「我々に必要だったからです」

 

俺は老人が大の苦手だ

 

自己中心的だし、自分達がこんな世界にした事に気付いていない

 

老人共は良いよな

 

国の行く末をひっちゃかめっちゃか掻き乱してこんな世にしたのに、自分達は高みの見物…

 

良いご身分だ

 

「あれはただ人を殺す為のクズ鉄だぞ‼︎」

 

「それは…」

 

「たいほう、ちょっとここで待ってるんだぞ⁇朝霜もな⁇」

 

「わかった‼︎」

 

「行ってら〜」

 

二人はアリで遊ばせ、俺は横須賀のいる場所に向かう

 

「聞き捨てならん言葉を聞いたな」

 

「レイ…」

 

横須賀は見るからにシュンとしている

 

老人はザッと見積もって5人程

 

元気そうな奴もいれば、車椅子に乗ったヨボヨボの奴もいる

 

「まず聞きたいんだが、あれとは震電の事か」

 

「そうだ。何故今更あれを世に出したかと聞いている‼︎」

 

「何故出しちゃいけない⁇そんな事誰が決めた⁇」

 

「あれは人を殺す為のクズ鉄だぞ‼︎」

 

「震電がか⁇」

 

「そうだ」

 

その言葉を聴いて、今すぐぶん殴ってやろうと思い、左腕を上げようとした

 

だが、上げようとした寸前で横須賀が腕を絡めて来たので、それは防がれた

 

「アンタラの時代は確かにそうだっただろうな。だがな、あの子は違う。お前等クズを護る為に産まれて来たんだよ」

 

「なんだと…」

 

「感謝しろよ。お前等クズが使い熟せなかったあの子を、俺達がもう一度育ててるんだ。それとな…」

 

俺は一番噛み付いて来た老人の肩を叩いた後、そこに手を置き、耳に口を近付けた

 

「次俺の”娘”にクズ鉄とか言ってみろ。俺ぁ気が短いぜ…」

 

もう一度老人の肩を叩き、その場を離れた

 

「ちょ、ちょっとレイ‼︎」

 

老人共を掻き分け、横須賀が駆け寄って来た

 

「…何であんなモン呼んだ⁇」

 

「仕方無いじゃない。元ここの基地所属だったらしいのよ…」

 

話しながら震電が格納されている場所へ来た

 

「震電は良い機体だ。造り直した俺が言う。アイツ等のオリジナルとは格が違う」

 

「分かってる…分かってるわ…」

 

「それに、この子達に乗るのは若い連中だ。老人ホームで日に三食のうのうと食ってる奴じゃない」

 

「レイってさ、航空機の事機械扱いしないよね⁇」

 

いつの間にか隊長と一緒に居たきそがいた

 

「レイはそれほど、戦闘機に愛情を注いでるんだよ」

 

「オトンはそこだけは良い奴だな」

 

隊長と磯風も来た

 

「俺の人生を大きく変えてくれたんだ。その感謝の意だよ」

 

その時その場に居た全員が、哀愁漂う背中で、自分が生まれ変わらせた震電を愛おしそうに撫でるレイを忘れる事は無いと語る…

 

 

 

 

「あっ‼︎そうだレイ、教会と宿泊施設が完成したわ‼︎」

 

「孤児の子達を頼んだぞ…」

 

俺は横須賀の言葉を流し、下を向いて震電の場所から離れた

 

「あっちゃあ〜…メッチャ怒ってるぅ〜」

 

きそは後頭部を掻きながら、震電を離れて行くレイを見る

 

「…さっき、老人をなぐろうとしたの」

 

「まぁ…怒る様な事言ったんでしょ⁇」

 

「その時、レイが深海化しかけたのよ…」

 

「え…それって…」

 

その場に居た横須賀以外の血の気が引く

 

レイが深海化して暴れ始めたら歯止めが効かない

 

今まで子供達や横須賀が居たから、何とか最小限に抑えられて来たのだ

 

そんな事を考えていたその時、最悪の事故が起きた

 

「うわっ‼︎何⁉︎」

 

「滑走路の方よ‼︎」

 

滑走路の方で大きな爆発が起きた

 

「え…」

 

「嘘だろ…」

 

爆発していたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィリップだった

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