艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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150話 愛憎劇の果てに(2)

だずるがーる> レイ。暇だずるか

 

珍しく榛名からの連絡だ

 

 

 

 

リヒター> どうした⁇開発依頼か⁇

 

だずるがーる> ワンコがヤベェだする。助けて欲しいんだする

 

リヒター> 分かった。すぐ行く。単冠湾だな⁇

 

だずるがーる> うんにゃ

 

リヒター> 了解した

 

「隊長、単冠湾の榛名に呼ばれたから行ってくる」

 

「珍しいな⁇気を付けてな」

 

隊長に事を伝えた後、いつも通りグリフォンに乗ろうとした

 

《なぁに⁇急用⁇》

 

「ヘラか⁇どうした珍しい」

 

何故かグリフォンのAIにはヘラが入っていた

 

《きそとハチ公はいつもどんな気分で乗ってるのかって気になってね》

 

「ヘラ、このまま付き合ってくれるか⁇単冠湾がヤバいらしい」

 

《仕方ないわね…まっ、いいわ》

 

ヘラが”いいわ”と言った時には、既に発進していた

 

《それで⁇単冠湾がヤバい理由ってなぁに⁇》

 

「あの榛名が”ヤベェだする”と言う位だ。相当な事だろうな…」

 

《死人が出なきゃいいけどね…》

 

単冠湾に着くとイージス艦の野郎共と霧島が出迎えてくれた

 

「私、食堂で待ってるから、犬は用事を済ませなさい。じゃあね」

 

「サンキュー」

 

「レイさん‼︎エラい事になっとります‼︎」

 

「トンデモない奴が来たマイク‼︎」

 

「何があったんだ⁉︎」

 

「レイ‼︎早く来るダズル‼︎」

 

執務室の窓から榛名が呼んでいる

 

急いで二階にある執務室に上がると、榛名がハンマーを片手に、ニムとワンコを護っていた

 

ワンコは何故か気絶しており、ニムはワンコを抱きかかえるようにして護っている

 

「ご主人様⁇HAGYはご主人様に尽くしたいだけです」

 

「尽くしたいならなんで包丁を握っているんダズル‼︎」

 

入った途端、トンデモない空気が執務室に蔓延していた

 

榛名はハンマーを持ち、自分でHAGYと言った紫色の髪の女の子は手に包丁を持ち、互いに睨みを効かせている

 

「さぁ、ご主人様。HAGYの健康で身体に良い料理を食べましょ⁇」

 

「根菜ばっかの料理は健康な料理とは言えんダズル‼︎料理は肉、炭水化物、野菜のバランスが取れて料理と呼べるんダズル‼︎」

 

「シチューばかりしか作らない貴方に言われたくありません」

 

「ダズルをバカにすんなニム‼︎」

 

反論したのは、意外にもニムだった

 

「クソニム…」

 

「ダズルはニムにも美味しいシチューを作ってくれるニム‼︎それをバカにする奴は許さないニム‼︎うわぁぁぁぁ‼︎」

 

ニムは何を思ったのか、ワンコを置き、なんの装備もないままにHAGYに突っ込んで行った

 

「人の恋路を邪魔する奴は死になさい‼︎」

 

HAGYはニムに向けて包丁を突き出した‼︎

 

「貴様ぁ‼︎ブッ殺してやるダズル‼︎」

 

「HAGYYYYYYYYYYY‼︎」

 

包丁は”何か”を貫き、HAGYが雄叫びを上げる

 

「ニム⁇」

 

HAGYの雄叫びとは裏腹に、ニムには何一つ傷が付いていなかった

 

「ったく…何やってんだよ」

 

俺はニムを右腕で抱き寄せ、HAGYの包丁を間一髪左手で止めていた

 

「うおりゃ‼︎」

 

「はぎっ‼︎」

 

すかさず榛名のハンマーが唸り、HAGYの脳天が叩き割られ、HAGYは気絶した

 

「レイさん、ありがとニム」

 

ニムが俺から離れると、榛名がHAGYを片手に寄って来た

 

「レイ、いたいいたいダズルか⁉︎」

 

「大丈夫。HAGYの手を持った」

 

「ならいいダズル。ちょっとコイツに制裁を加えて来るダズル」

 

榛名はHAGYをズリズリ引き摺り、物にガンガン当てながら執務室を出て行った

 

「提督‼︎起きるニム‼︎」

 

「う〜ん…」

 

ワンコが目を覚まし、事の事情を聞く…

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