艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、152話が終わりました

今回のお話ですが、物語の核心にふれます

かなり重要な回です


153話 試作型深海棲艦(1)

この日、俺はたいほうを連れて横須賀に来ていた

 

ここ最近遊んでいない気がしたからだ

 

「たいほうはどこ行きたい⁇」

 

「きーちゃんのところ‼︎」

 

「んっ。分かった」

 

たいほうは普段中々遊べない清霜の所に行きたがった

 

横須賀のいる執務室にたいほうを連れて行くと、清霜とガングートが遊んでいた

 

「あらレイ。連絡したら迎えに行くのに」

 

「清霜。たいほうが遊びたいって」

 

「うんっ‼︎きーちゃん達と遊ぼ‼︎」

 

「うんっ‼︎」

 

子供らしく遊ぶ三人を見ながら、ポケットに手を入れて机にもたれた

 

「ホンット、いつの間にかお父さんの顔になったわね⁇」

 

「まぁなっ」

 

そう言う横須賀だって、当初の不安を良い意味で覆すかの様な母親らしい行動をしている

 

教育方針も案外筋が通っており、子供である三人はキチンとそれを聞いている

 

「ちょっとタバコ吸ってくる。任したぞ」

 

「えぇ」

 

執務室を出て、外にある灰皿の近くでタバコに火を点ける

 

三度程息を吐いた時、少し向こうでチラッとサラが見えた

 

声を掛けようと思ったが、サラは母さんと同じ様な顔をしていた

 

真顔で一点だけを見つめている

 

それも、少し悲しそうにしている

 

サラは工廠に入って行ったが、入る時に辺りを見回してから入った

 

…何かあったのだろうか

 

俺はサラの後をコソコソ着いて行き始めた…

 

 

 

 

サラはどんどん工廠の奥に入って行く

 

俺は気付かれない様に物陰からサラの後を追う

 

工廠の奥まで来ると、一気に人影が無くなった

 

そしてその先には、俺や横須賀でも入れない、地下室への開かずの扉がある

 

その地下室には特別なモノが格納されているらしく、本当に限られた人間しか開け方を知らないらしい

 

そんな扉をサラはいとも簡単にパスワードを打ち、地下室へ入って行った

 

俺はしばらく物陰で待った

 

数十分後、サラは何故か笑顔で帰って来た

 

サラが完全に去った後、俺は物陰から出て、先程サラが打ったパスワードを打ってみた

 

こう見えて軽い暗記は得意だ

 

「あ…開いた…」

 

生唾を飲む…

 

この下に何が眠っているのだろうか…

 

恐る恐る、暗く長い階段を一段一段降りて行く

 

コツーンコツーンと自分の足音が響き渡り、恐怖を倍増させる

 

中腹位まで来ただろうか⁇

 

俺は何故か分からないが、腰に付けていたピストルを握っていた

 

考えてもみろ

 

ここは横須賀だ

 

余程の事がない限り、敵なんていないハズ

 

だが何故か分からないが、下から漠然としない恐怖が吹き上がって来る

 

その答えはこの先にある

 

そして最後の一段から足を降ろす

 

地下室に着いた

 

一応地下室一帯にピストルを向けるが、特に何も無い様子だ

 

それより気になったのは、机や棚に所狭しと置かれている資料の数々

 

机にピストルを置き、手近にあった資料を一枚手に取った

 

”DMM Mk.0/Proto Type”

 

英語で書かれた資料だ

 

何度も読み返したのか、バインダーがボロボロになっている

 

プロトタイプと書かれたその資料を、俺は興味本位で見てみた

 

 

 

 

”DMM Mk.0/Proto Type”

 

DMM Knightシリーズ二人に続き、本格的に改造手術を受けたタイプ

 

打撃特化及び防御面を向上

 

DMM化した後に一時的に体力の消耗が見られるが、驚異的な回復力を持つ為、問題点に至らず

 

被験体を保護した際、左腕肘部分以降が欠損していた

 

何とかしなければ…

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