次回も題名が変わりますが、このお話の続きです
スピーカーに切り替え、その場に居た全員に聞こえる様にした
「…最後に確認された場所は⁇」
《スカイラグーンよ。今、総司令達が向かってるわ。督戦隊のメンバーはそこにいる⁇》
「全員揃ってます」
《総理大臣からの命令で、鹿島を救出して欲しいとのお達しが来たわ》
「畏まりました。SS隊、出動‼︎鹿島を救出します‼︎」
「ウィルコ‼︎」
「了解です‼︎」
《レイ。隊長には伝えたから、一時的にSS隊の編成に加入して頂戴》
「了解した」
《スカイラグーンには棚町さんが居るから、何かあったら伝えてあげて頂戴。良いわね⁉︎》
「了解した。行ってくる」
通信を切った後、ラバウルさんから一着のトレンチコートを渡された
「マーカス。これを着て行きなさい」
「いいよ。これで行く」
「マーカス」
ラバウルさんの目は本気だ
どうやら着なければならない
「分かったよ…」
革ジャンとポケットに入れていた物を全部出し、トレンチコートに着替え、バサッとなびかせてみた
「うわぉ‼︎」
隣にいるきそがビビってる
「ふふっ…”久方振り”にそれを着た感想は如何ですか⁇」
「良いんじゃないか⁇前より軽いな⁇」
「それでも防弾チョッキの代わりになる位の強度があります」
「ちょっと待って⁉︎久方振りって⁉︎」
「話は後だ。行くぞ」
間宮から出て、ラバウルの連中がT-50に乗り、俺もグリフォンに乗る
「ワイバーン、緊急発進‼︎滑走路を開けろ‼︎」
《了解。三番滑走路から離陸して下さい》
一番、二番滑走路からT-50が上がって行く
ラバウルの連中が上がりきった後、俺達も空へと上がる
《とにかくスカイラグーン、だね》
「面倒な女だ…」
《それでレイ。さっきラバウルが言ってた久方振りって⁉︎》
「過去に一回だけSS隊に居たんだよ。そん時もコイツを着た」
《なるほど…僕だから良いけどさ、普通の機体に乗る時は普通のパイロットスーツ着てね⁉︎》
「了解したよっ」
グリフォンと話しているとあっと言う間にスカイラグーンに着いた
「まずは情報を聞きます。それから…」
「その必要はない。答えはすぐ出る。待ってな」
「あっ‼︎ちょっ、レイ‼︎」
アレンの制止虚しく、トレンチコートのポケットに手を入れたまま、きそと共に棚町が待つであろう喫茶ルームに向かう
「レイさん…」
「たイへんみたイだな」
厨房に居るテンション低めの扶桑さんと潮が迎えてくれた
「大尉…」
喫茶ルームのホールでは、落胆した様子の棚町が居た
「立て」
棚町は言われるがまま、すぐに立った
そして俺は、渾身の右ストレートを棚町に当てた
「レイ‼︎何やってんのさ‼︎」
「あの時殺しておくべきだったか⁇」
「申し訳ありません‼︎」
殴られた棚町はすぐ様頭を下げた
「お前は自分の愛した女一人ロクに護れんのか‼︎」
「申し訳ありません…」
「いいか」
頭を下げ続ける棚町の胸倉を掴み、顔を近付ける
「俺は罪滅ぼしの為だと思ってお前の所に鹿島をやった。俺の人生を賭けてでも、もう一度逢わせてやりたかったからだ。それが無駄だったと言うのなら…」
「あっ…」
棚町の薬指からケッコン指環を抜き取った
「これは返して貰う」
「はい…」
「きそ、行くぞ」
「う、うん…」
ポケットに指環を入れ、喫茶ルームを出ようとした
「レイさん」
見送りに来た扶桑さんに耳打ちする
「アイツが自殺しない様に見張っててくれないか。必ず連れ帰ってくるから」
「ん…気を付けてね⁇」
扶桑さんと潮にぎこちない笑顔を送り、喫茶ルームを出た
「よっしゃ行くぞぇ‼︎」
「やったね‼︎」
喫茶ルームを出た瞬間、怒っていた表情がコロッと変わる
「帰って来た‼︎分かったか⁉︎」
「指環を取り返した‼︎」
「バカかテメェは‼︎何で今、痴情のもつれを持ち出した‼︎」
「まぁ待て。ちょっとタラップ昇ってモニター見に来い」
グリフォンのモニターの前に指環を見せる様に持つ
「グリフォン。鹿島の現在位置は分かるか⁇」
《…パラオだ》
「…またか。次はどんな奴だ⁇」
《分からない。だけど、鹿島の反応の周りに生体反応が多数あるよ⁉︎》
「場所が分かれば後は叩くだけだ‼︎」
「これっ…お前がこのシステム造ったのか⁉︎」
アレンが驚いている
「この指環は、鹿島の位置が分かる様になってる。だからこそ取り返した。オーケーアレン君⁇」
「へっ、オーケーだっ‼︎」
アレンとハイタッチし、アレンはタラップを降りた
「レイ‼︎座標を送ってくれるか⁉︎」
《もう送ってあるよ‼︎》
「オーケー‼︎デッケェ花火上げようぜ‼︎」
「救出してからな‼︎」
4機は再三目のパラオ泊地へと向かう…