艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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16話 籠の中の雛鳥Ⅱ(2)

「よし、私がその”じゃみんぐ”を叩いて来てやろう‼︎」

 

「アンナイ スル スコシ トオイ」

 

「武蔵お前…」

 

「提督よ。心配するな。武器だってほら‼︎」

 

武蔵が勇ましく携えていたのは、主砲では無く手持ち式の大砲

 

迫撃砲やガトリング、後は高威力の速射砲が撃てる代物だ

 

後、背中に何か携えている

 

「そんなもんで大丈夫か⁇」

 

「艤装の予備ならありますよ⁇」

 

「前の空爆の時もこいつを使ったんだ。愛着もある」

 

「…分かった。何かあったらすぐに連絡するんだぞ⁉︎」

 

武蔵の頭を撫でると、イヌ耳電探がピクピクと動いた

 

「では、行ってくるぞ‼︎」

 

勇ましく大海原に出た武蔵

 

「私は倒れた人の介護に参ります」

 

はまかぜは持っていた救急箱を持ち、会場に消えて行った

 

「さて…俺達は、と…」

 

「艦娘達の介護は彼等に任せましょう。大佐、貴方にお話があります」

 

横須賀君の提督室に行くと、大きな海図を机の上に広げ、近くに無線機を置いた

 

「レーダーを利用してスペンサーの位置を、大まかですが把握出来ます」

 

「奴に無線を持たせていない」

 

「それなら大丈夫です。武蔵のレーダーが強力です。自動で私の無線に繋いでありますからね。後、何故か武蔵から強力なジャミングが発生しています」

 

「ジャミングか…あまり聞きたく無いな」

 

「ごもっともです…我々の弱点でしたからね」

 

我々空軍にとって、ジャミングは強力な敵だ

 

レーダーはイカれるわ、ロックオンはできないわ、とにかく電子機器が狂ってしまう

 

嫌な思い出だ…

 

しばらく二人して黙っていると、無線に反応が出た

 

《武蔵だ。島らしき場所が見える》

 

「ジャミングレベルを調べてくれ」

 

《高いな。おそらくここで間違い無いだろう。すぺんさー、パパの所に帰るんだ》

 

無線の先でエンジン音が微かに聞こえた

 

スペンサーは音速を超えられる

 

ここまであっという間だろう

 

「了解した。護衛と迎えを向かわせる」

 

《それまでには終わらせるさ‼︎》

 

そう言い残し、無線が切れた

 

「座標は…B…こっちが…ここです‼︎大佐、ギリギリ海図に載っている小島です‼︎」

 

海図には、確かに小さな小島が載っている

 

横須賀君は再び無線を取り、何処かに繋いだ

 

「大型レーダー起動。立体化して出してくれ」

 

《了解しました‼︎海図を退かして下さい》

 

明石の声がした後、海図を退かせると机の上にその小島が出てきた

 

「凄いな…」

 

「これが最新技術のレーダー同期システムですよ」

 

立体化された小島や海に触れると、手にそれが写る

 

最新技術は凄いな…

 

「いた、武蔵です」

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