艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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171話 The Ocean Hunter(2)

「ひとみといよはどう⁇」

 

「今また海に入った」

 

きそも食堂に来て、隣でココアを飲み始めた

 

俺と隊長はコーヒーを飲みながら、向こう側の様子を見守る

 

「私も見ていい⁇」

 

「勿論‼︎」

 

貴子さんもモニターの前に来た

 

今度はモニターを2つ用意し、ひとみといよの目線を映す

 

《おしゃかな、いっぱいいうなぁ〜》

 

《ろえにしょっかあ〜》

 

二人の目線の先には、大小様々な魚が沢山いる

 

最初に狙いを定めたのはいよの方

 

《でかいおしゃかないた‼︎》

 

いよの目の前を泳いで行ったのは、恐らくカンパチ

 

いよはすぐにカンパチに狙いを定め、プラズマ機関砲を何発か撃った

 

見事カンパチは気絶し、腹を向けて海上へと向かって行った

 

《いよはお魚採るの上手でち‼︎》

 

《やったえ‼︎》

 

「上手いぞいよ‼︎」

 

「うはは‼︎凄い凄い‼︎」

 

「凄いぞいよ‼︎」

 

「上手よいよちゃん‼︎」

 

そこに居た全員が、魚を採ったいよに拍手を送る

 

《おしゃかなとえたお〜‼︎》

 

「帰って来たらパパに料理して貰おうね⁇」

 

《たかこしゃんか〜⁇わかた‼︎がんばう‼︎》

 

いよはさらなる獲物を探す為、ゴーヤに手を繋いで貰いながら、辺りを散策し始めた

 

「あら。映画でも見てるの⁇」

 

「母さんも見るか⁇」

 

「えぇ」

 

母さんは牛乳をコップに淹れた後、一緒にモニターを見始めた

 

次はひとみ

 

《はっしゃん、ひとみあえといたい‼︎》

 

《あのお魚は凶暴です。気を付けて狙いを定めましょう》

 

ひとみの目線の先には、岩陰から顔を出しているウツボがいる

 

それを見た貴子さんは、何故か少し興奮しながらひとみに言った

 

「ひとみちゃん‼︎それ採ってくれたらビスケットあげるわよ‼︎」

 

《たかこしゃんか〜⁇ひとみがんばうお‼︎》

 

ひとみはウツボに狙いを定め、いよと同じく数発のプラズマ機関砲を放つ

 

《あたた‼︎》

 

プラズマが直撃したウツボは気絶し、海底に横たわった

 

《ゆっくり引っこ抜きましょう》

 

《んい〜‼︎》

 

気絶したウツボは岩陰から引き摺り出され、はっちゃんがトドメを刺す

 

《これで大丈夫です》

 

《おしゃかなとえたお‼︎》

 

「いいぞひとみ‼︎」

 

「ひとみは強いな‼︎」

 

「素晴らしいわ‼︎」

 

「ウツボ採るなんて凄いや‼︎」

 

《んふ〜》

 

ひとみは自慢気に首にウツボを巻き、鼻息を吐いた

 

…グラーフの癖が移っている

 

そして、そんなひとみを見て大興奮しているのが貴子さん

 

「ひとみちゃん‼︎私ウツボのから揚げが大好きなの‼︎みんなで一緒に食べようね‼︎」

 

《たかこしゃんのかああげたのしみ‼︎》

 

その後、潜水艦の子達は小魚を採ったりして、数十分後には基地に帰って来た

 

「たらいま‼︎」

 

「おしゃかないっぱいとえた‼︎」

 

ひとみといよが貴子さんに採れたての海の幸を渡す

 

「ありがと〜っ‼︎頑張ったわね〜っ‼︎」

 

「くふふっ…」

 

「くふふっ…」

 

ひとみといよは、貴子さんやな頭を撫でられて御満悦の様子

 

「さっ、みんなでお風呂入っておいで‼︎ご飯の準備するわ‼︎」

 

「はっしゃんいこ‼︎」

 

「れっち〜いこ‼︎」

 

はっちゃんとゴーヤは手を引かれ、お風呂に行こうとした

 

「そおいは⁉︎」

 

「そおい〜‼︎」

 

「しおいは大丈夫だ。先に入ってくれ〜だってさ」

 

「わかた‼︎」

 

「さわ〜してくう‼︎」

 

四人がお風呂に向かい、隊長と貴子さんが台所に立った

 

「貴子はから揚げな⁇」

 

「ウィリアムはお刺身ね⁇」

 

この夫婦が同時に台所に立つのは初めてだ

 

激レアな光景かも知れない

 

「たっだいまぁ〜‼︎どっせい‼︎」

 

「おまっ‼︎またデッカいの仕留めたな⁉︎」

 

帰って来たしおいの背中には、サメが背負われていた

 

しかもまだ生きている

 

「ヤバい…今日パラダイスかも…」

 

貴子さんがサメを見てヨダレを垂らす

 

今日は貴子さんが好きな海の幸ばかり上がって来た

 

そして貴子さんはサメをすぐに締め、ある程度の大きさに切った後、ウツボをから揚げにしている油の中に放り込み、残りは部位に分けて冷凍庫に仕舞った

 

「ウィリアム…」

 

「なんだ⁇」

 

「ヤバい。超幸せ…」

 

二人共何が凄いって、話しながらも手は動いている

 

「あ、レイ」

 

「どうした⁇」

 

「折れちゃった…」

 

しおいの手には、綺麗に真っ二つに折れた銛が握られていた

 

「新しいの作ってやるよ。サメに勝てる奴をな」

 

「ありがとう‼︎しおいもお風呂入ろ〜っと‼︎」

 

しおいもお風呂に向かい、俺ときそはモニターを工廠に仕舞った

 

その日の夕食は、海の幸パーティーになった

 

貴子さんと照月はサメのから揚げを山程食べ、かなり満足し…

 

ひとみはお刺身に舌鼓を打ち…

 

いよはウニとアワビをパクパク食べている

 

他の子達も色とりどりの海の幸に満足した様子で、その日の夕食は終わった…




ウニ…チクチクするアイツ

海の中にいる黒くてチクチクしていり憎いヤツ

中身は美味しく、いよのお気に入り

ひとみは当初、ウニを爆弾だと思っていた




アワビ…デカい貝みたいなアイツ

海の中にいる、裏側がチョットアレなヤツ

お刺身にするとかなり美味で、いよのお気に入り

慣れてくると、美味しい癖に採り易い




ウツボ…凶暴なアイツ

岩陰に潜んでいる憎いヤツ

ひとみはコイツを採った後、首に巻くのがトレンドらしい

白身で美味しく、顔の割りにクセが無く、貴子さんの大好物





ブリ…何故か基地の周りにいっぱいいるアイツ

人をおちょくるかの様に泳ぐムカつくヤツ

たいほうに仕留められたり、いよに仕留められたりと、やたら子供に仕留められるが、基地の周りには、まだまだワンサカといる

一口で食べられるからと、照月のお気に入り




サメ…基地の近海最強のアイツ

多分、ワンサカといるカンパチを狙いに来た危険なヤツ

馬鹿みたいに何度もしおいにケンカを売るが、全部返り討ちに遭い、貴子さんの胃袋に入っている

一度採ると3日は食料に困らない程巨大なヤツもいるが、小さいヤツもいる

巨大なヤツが出るとすぐにしおいが出撃し、追い返すか殺られるかの攻防を繰り返している




アナゴ…にょろにょろしたアイツ

たまに見かけるレアフィッシュ

基地に持って帰って管理しておかないと、照月にチュルンと行かれる
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