艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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173話 シマエナガ達の水浴び(2)

ひとみといよは早速水着に着替えて、プールサイドに立った

 

「あたあし〜みずぎ‼︎」

 

「つくってもあった‼︎」

 

「良く似合っているであります‼︎」

 

「えぇモン貰うたなぁ‼︎」

 

ひとみもいよも、俺とグラーフが協力して作った水着を着ている

 

伸縮性が良く、水中での水の抵抗も少なく、尚且つ圧迫感をなるべく感じさせない競泳水着だ

 

紺色と、脇に白い縦線が入った水着の左下の脇部分に

 

IーXⅢ

 

と、書かれているのがひとみ

 

IーXⅣ

 

と、書かれているのがいよだ

 

これはローマの提案で、俺とグラーフはその部分に、平仮名でそれぞれの名前を入れようと思ったのだが、ローマが「こっちの方が新型感が沸くわ」と言ったので、そうしてみた

 

中々新型感が出ている

 

「まずは準備体操するの‼︎」

 

イクが四人の前に立ち、ストレッチと柔軟を始める

 

「んい〜」

 

「うい〜」

 

ひとみといよはイクの真似をして、プールサイドで足を大きく広げ、腕を上げて体を左右に曲げる

 

「いだだだだ‼︎」

 

「アカン‼︎つった‼︎」

 

黒いビキニに着替えたあきつ丸、そして”駆逐用のスクール水着”を来た龍驤がそれぞれ悲鳴を上げる

 

「準備体操でコレじゃあダメなの…」

 

「あきつんがんばえ〜‼︎」

 

「あきつんもいちょっろ〜‼︎」

 

ひとみといよの助太刀もあり、あきつんことあきつ丸は足を広げながら、体を前方に倒す事が出来た

 

「ふう〜…ありがとうであります‼︎」

 

「ここをこうすると…痛い⁇」

 

横ではイクが龍驤の腰を引っ張っている

 

「いでででで‼︎あっ‼︎」

 

龍驤の腰がパキンと鳴る

 

「いやぁ〜‼︎入った入った‼︎ありがとうな‼︎」

 

「まだ若いのに、それじゃあダメなの。さっ‼︎ゆっくりとプールに入るの‼︎」

 

準備体操を終え、全員プールにゆっくり入る

 

「つえた〜い‼︎」

 

「ゆっくい〜」

 

「ふう…」

 

「うがぼ…」

 

ひとみといよは基地である程度は泳ぎ慣れているので、自力でプカプカ浮いている

 

あきつ丸はとある部分が浮き袋代わりになり、普通に浮いている

 

問題は龍驤だ

 

足を入れ、いざプールに入ろうとした瞬間、龍驤は消えた

 

イクはすぐに龍驤を引き上げ、龍驤を抱き締めた状態で今日の目標を話し始めた

 

「今日はこのプールの端から端まで泳げる様になるの‼︎」

 

「わかた‼︎」

 

「やってみう‼︎」

 

「頑張るであります‼︎」

 

普段はヘルメットから酸素が補給されているが、今日は無い

 

それでも二人はやる気満々だ

 

あきつ丸も目標を貰い、意気込んでいる

 

「そんな殺生な‼︎」

 

龍驤だけは反論していた

 

龍驤は1mでさえ泳げない

 

「龍驤にはビート板を使って貰うの‼︎」

 

イクはプールサイドに手を伸ばし、置いてあったビート板を龍驤に持たせた

 

「助かるわ〜…ふぃ〜…」

 

「よいしょっ‼︎」

 

誰かがプールの反対側から飛び込み、水中を颯爽と泳ぎ、ひとみといよの前に来た

 

「ぷはぁ‼︎」

 

「「よこしゅかしゃん‼︎」」

 

現れたのは、あきつ丸と同じ黒いビキニに着替えた横須賀だ

 

「提督っ。ある程度二人は任せたの。イクは多分、二人に付きっ切りなの」

 

「分かったわ。さっ、ひとみちゃん、いよちゃん。私と泳ごっか‼︎」

 

「うんっ‼︎」

 

「ひとみもおよう‼︎」

 

横須賀はひとみといよの手を取り、ゆっくりと向こう岸に向かって泳ぎ始めた

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