「さっ‼︎綺麗になったらポイなのね‼︎」
「ぐへぇ‼︎」
「えうっ‼︎」
体を洗い終わると、中々の怪力のイクに首根っこを掴まれ、脱衣所に放られる
「ふふふ…まぁ良い…今日はこれ位で勘弁してやろう‼︎」
「だがな‼︎次はあると思え‼︎」
「「さらばだ‼︎」」
「ちょっ‼︎二人共服‼︎服ぅ〜‼︎」
服を着けないまま外に出ようとすると、入り口付近で誰かに当たった
「あら、貴方達‼︎」
「香取てんてー‼︎」
「お久し振りです‼︎」
ぶつかったのは空戦の臨時教師に来ていた香取てんてーだ
「先生も今からお風呂か⁇」
「…ほほぅ⁇」
香取てんてーは舌舐めずりをしながら眼鏡を直す
「な〜んか怒ってらっしゃいません⁇」
「貴方がたには、少し厳しい教育が必要な様ですね⁇」
「い、いやぁ〜、僕達悪い事してません‼︎」
「見ろ‼︎健全な男子だ‼︎」
「健全な男子…ほぅほぅ…先生は健康な男子の筋肉美が大好きです」
「「あ」」
ここでようやく気付く
自分達が何も身に付けていない事を‼︎
「あ‼︎屋根の修理しなくちゃな‼︎アレン⁉︎」
「そうそう‼︎服着たら行かなきゃな‼︎ははは‼︎では先生、これでは‼︎」
「ふふふふふ…」
「だっ‼︎」
「ばっ‼︎」
逃げようと反転してすぐに香取てんてーに首根っこを掴まれる
「先生は年上が好みですが…鹿島の様に若い男性も良いものですね…」
「あ、あはは…」
「お、俺達食っても美味しくは〜…」
「少し位つまみ食いしても、誰も咎めませんよね⁇」
「嫌だぁぁあ‼︎」
「誰か助けて‼︎」
「さぁ‼︎先生と補習授業です‼︎」
俺とアレンはタオルだけ渡された後、別室に連れて行かれた…
20分後…
「やっと終わった…」
明石が屋根の修理を終え、下でラムネを抱えて待っている健吾の所に降りて来た
「お疲れ様です。はいっ」
健吾は明石にもラムネを差し出す
「気が利きますねー‼︎ありがとうございますぅ‼︎」
「レイさんとアレンは⁇」
「え〜と、その〜…」
「筋‼︎」
「肉‼︎」
俺とアレンはタンクトップ一丁とジーパンの姿にチェンジし、明石と健吾から少し離れた場所で意味不明にマッチョポーズを取る
「凄い筋肉…どうしたらあぁなるのかな⁇」
「アレンさんの筋肉も良いですねぇ〜‼︎」
健吾は思った
艦娘は筋肉好きが多いのだと
「いやぁ〜、参った参った‼︎屋根から落ちて風呂にドボン、その次は香取てんてーに掴まってこっ酷く叱られた」
「はぁ〜、怖い怖い。怒ったらほうれい線が増えるっての‼︎」
「マーカス大尉⁇アレン大尉⁇」
「「はぁーーーっ‼︎」」
肩に手を置かれ、互いに息が詰まる
恐る恐る首だけ振り返ると、そこには笑顔で怒り狂った香取てんてーがいた
「気をつけ‼︎」
香取てんてーの一言で二人共正面を向き、背筋が伸びる
「礼‼︎」
明石と健吾に向かって礼をする
何故か健吾と明石は頭を下げた
「ダブルバイセップス‼︎」
「「ぬんっ‼︎」」
香取てんてーに言われた通りのマッチョポーズを取る
たまたまそこを歩いていた艦娘の子達が立ち止まり、何故か拍手を送っている
「いいですか二人共。先生にそんな事を言っていたら、いつの日か奥さんに同じ事を言ってしまいますよ⁇」
「了解であります‼︎」
「気を付けます‼︎」
「先生は誰よりも美しく、そして可愛い‼︎復唱‼︎」
「「先生は誰よりも美しく、そして可愛い‼︎」」
ギャラリーが大爆笑している
そりゃそうだ
男二人がマッチョポーズをしたまま、先生に対して美しいやら可愛い等と叫んでいるからだ
「ふふっ…今日の所は許してあげます。休暇を楽しんで下さいね⁇」
香取てんてーから解放され、一目散に健吾の所に行く
「よしっ‼︎遊戯場行くぞ‼︎健吾‼︎ラムネくれ‼︎」
「オッケー‼︎」
健吾からラムネを貰い、俺達は逃げる様に遊戯場に向かった
「全く…あの二人には困ったものです」
「先生の教え子の中でも逸材じゃないんですか⁇」
「ふふっ、そうね。まぁ…ウィリアム程ではないですがね」
明石は見逃さなかった
香取がウィリアムの話をした途端、女の顔になったのを…
「むふふふふ…これは横須賀に来た甲斐がありましたねぇ…」