”集積地ちゃんの派遣サービス
派遣社員を低価格で派遣します
掃除、洗濯、炊事…その他諸々の雑務を請け負います
一仕事につき、雑用PTを10人送ります
料金…
雑務一つ…3000円
雑務三つ…8000円
雑務五つ…13000円
※注…性的なサービスはございません”
集積地はぷとぷと達を使い、雑務専用の派遣サービスをしているみたいだ
「へぇ〜っ⁉︎中々面白いシステムだな⁇」
「集積地は反省してるんダズル⁇」
「これを見る限りしてるんだろうな」
どうやらコイツらはこの名刺に書かれている雑用PTの様だ
《今からスカイラグーンに行って、お掃除をします》
「はぁ〜っ…それでこの人数なのか…」
「スカイラグーンに接近。退艦の準備をして下さい」
ゴーヤの言葉で、ぷとぷと達はまた組体操で椅子を作り始め、榛名とニムはそれに座る
「スカイラグーンに到着しました」
「さっ。降りよう。ゴーヤ、ありがとな」
「お安い御用でち‼︎」
ゴーヤの頭を軽く撫でた後、タナトスを降りた
「キッ、キサマハイツゾヤノハルナ‼︎」
「いつぞやのクソヘボ集積地ダズル」
降りて早々、白い肌が特徴的な、眼鏡を掛けた女性が立っていた
榛名の話を聞く限り、彼女が集積地お姉さんらしい
「ピーティータチヲカエセ‼︎」
「ハンッ‼︎イヤダズル‼︎ぷとぷと達は榛名に着いて来てるんダズル‼︎」
「「「ぷとぉ〜〜〜っ‼︎」」」
「イデッ‼︎」
「ニムッ‼︎」
ぷとぷと達は集積地お姉さんを見るなり組体操を崩し、榛名とニムをコンクリの上に放り出し、一斉に駆け寄った
「ン〜ッ。コワカッタナァ〜⁇コワイオネエサンハイヤダナァ⁇」
集積地お姉さんは喧嘩を売るかの様に榛名の方を見ながらぷとぷと達の頭を撫でている
「グヌヌ…ブッ殺してやるダズル‼︎」
榛名はプルプルした後ハンマーを構え、集積地お姉さんに振り被った
「ダメニム‼︎スカイラグーンで戦ったらニム‼︎」
「…チッ。ニムの言う通りダズル」
「レロレロレロレロ〜〜〜‼︎」
「おっ…ぐっ、が…」
集積地お姉さんは榛名を馬鹿にするかの様に舌を出して挑発した後、喫茶ルームに入って行った
「いつかもっかいブッ殺してやるダズル…」
ブツブツ文句を言いながらも、榛名もニムを連れて喫茶ルームに向かって行った
喫茶ルームで扶桑さんに潜水艦の子達とまつわを任せ、喫煙所に来た
「災難だったみたいだな⁇」
「キサマハタシカ…マーカスサンダッタカ⁇」
「よく知ってるな⁇」
「チュウスウセイキノオメツケダカラナ」
喫煙所には集積地お姉さんがいた
タバコは吸っていないが、手にジュースを持って水平線を見つめている
「コウミエテハンセイシテルンダ…ダカラハケンサービスヲハジメタ」
「それは良い事だ。一つ聞いて良いか⁇」
「コタエラレルコトナラ」
「あれだけの数のPT達をどうやって産み出した⁇」
「…」
どうしても気になるのはそこだ
あれだけの数のぷとぷと達を産み出した技術は何処にあるのか…
「ハルナニノウテンタタキワラレタアト、ワタシハマダイキテタ」
「タフだな」
「ン…ソノアト、ワケノワカラナイレンチュウニツレテイカレテ、ソコデ…」
「悪い…言いたくなかったな」
「ダイジョウブ。ナレテルカラ。ソコデピーティータチヲ、ナッ⁇」
「なるほど…」
「マッ⁉︎マーカスサンヤウィリアムサンガタタキノメシテクレタカラスッキリシタヨ‼︎」
「好戦派の奴等がか…」
「コウセンハノヤツラハ、ワタシガカンムスノテキセイガナイトワカルト、シンカイノセジュツヲシタ。ソノアト、イチドチュウスウセイキニタスケラレテ、ハルナニタタキノメサレタンダ」
「ちょっと待て…人間だったのか⁉︎」
「キオクハナイガナ」
集積地お姉さんがジュースを飲んでいるのを見て、ようやくタバコに火を点けた
「ナァ、マーカスサン」
「なんだ⁇」
「ハナシテナカッタガ、ココノイッカクニハケンサービスノジムショヲタテルコトニナッタ」
「良いんじゃないか⁇平和に利用するならな⁇」
集積地お姉さんに返事を返しながら手すりにもたれ、紫煙を吐く
「ダカラ、ソノ…」
「榛名と仲直りしたいんだな⁇」
「ハルナガヨケレバ」
「だとよっ」
「ほ〜ん⁇」
榛名は喫茶ルームの窓から話を聞いていた
榛名は一旦窓際から消えた
「うおりゃ‼︎」
バリーン‼︎とガラスが割れる音が聞こえた後、榛名は喫煙所に来た
「榛名はガラス窓を見ると割りたくなっちゃうんダズル」
と、舌を出す榛名
「でだ集積地‼︎」
「ナ、ナンダ‼︎」
「オメェとなんか仲直りしてやんねぇダズル‼︎」
「ナッ‼︎」
集積地は驚いたと同時に軽く怒りを見せた
「まっ⁇ただの友達じゃなくて喧嘩友達なら良いダズルよ⁇」
「ふふっ」
なんとも榛名らしい
榛名は集積地と仲直りしてただの友達になるより、今のままの様な喧嘩友達が良いらしい
それは、榛名の精一杯の愛情表現だった
「フッ…イイダロウ‼︎ハルナトハソッチノホウガイイ‼︎」
「宜しくダズル‼︎」
「アァ‼︎」
二人は固く握手する
その行為は、艦娘と深海の子が明確に手を取り合った大変貴重な瞬間でもあった
「ふふっ…」
「ハハッ…」
と、思ったがそうでもなさそうだ
互いに握った手を握り潰そうと力を入れている
「離すんダズル‼︎」
「ハルナガハナセ‼︎」
「んぎぎぎ‼︎」
「グヌヌヌ‼︎」
「あっ、HAGY」
「はっ‼︎」
俺がそう言うと、榛名はスッと手を離した
ふと榛名を見ると、軽くだが頬を赤らめている
やはり榛名とHAGYの間には何かあるみたいだ
榛名と集積地お姉さんが喫煙所を去り、足元を見るとぷとぷと達が割れたガラスを片付けていた
「お前らは働き者だな⁇」
「ぷとぷと」
俺の顔をチラッと見た後、ぷとぷと達は再びガラスを片付ける
ひとみといよとほぼ同サイズのその体で一生懸命ホウキやちりとり、そして雑巾を持つ姿は見ていて何だか可愛い
ぷとぷと達は片付けを終えた後、喫茶ルームに戻り、集積地お姉さんの周りに集まっていた
俺も喫茶ルームに戻り、潜水艦の子達とまつわの所に行く
”(´ε` )”
ボーちゃんがまつわの目の前でジュースを飲んでいる
「騒がしいのは良いでちな」
「まぁなっ。静まり返ってるよりよっぽど良い」
ゴーヤは俺の横に座り
しおいはまつわを膝の上に乗せ
はっちゃんは疲れた一体のぷとぷとを横に置き、頭を撫でている
はっちゃんの手が心地良いのか、撫でられているぷとぷとは鼻ちょうちんを作っている
少しずつ人員が減って来ていたスカイラグーンに、また活気が戻っている
「そろそろ帰るぞ。御飯の時間だ」
俺の言葉で基地の子がみんな立ち上がる
「レイさん、またお越し下さいね⁇」
「あの子達を頼むよ」
「畏まりました」
「マーカスサン、アリガトウ」
「榛名と仲良くなっ⁇」
集積地達と別れ、俺達はスカイラグーンを後にした…
ぷとぷと…PT小鬼群
集積地お姉さんの派遣サービスで働くぷとぷとうるさい奴等
全部で100体おり、一体だけ青いリーダーぷとぷとがいる
見た目の割に結構働き者
集積地お姉さん…派遣サービスの女社長
榛名に脳天を叩き割られた後、反省してぷとぷとの派遣サービスを始める
元々は人間だった様で、結構ツライ過去を背負って生きている