艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、185話、そして185.5話が終わりました

今回のお話は、ひとみといよのお使いのお話です

そして、二人のエージェントも出て来ます

果たして遂行出来るのか⁉︎

注※この物語の最中に描かれているタバコのお使いは、未成年は禁止されています。真似しない様にね‼︎


186話 ちいさなぼうけん(おつかい)(1)

最近のひとみといよは、誰かのお手伝いにハマっている

 

今日は横須賀で仕事をしているが、途中でタバコが切れた

 

「あ〜大変だぁ〜。タバコが切れたぁ〜。何処かにお使いに行ってくれる優しい子はいないかのぉ〜‼︎」

 

と、ワザとらしく言い、のぉ〜‼︎の時に、工廠の隅っこでおままごとをしているひとみといよの方を向く

 

すると、二人共オモチャを置いて此方に寄って来た

 

「えいしゃんおなやみ⁇」

 

「ひとみたちがきいたげう‼︎」

 

「お使いしてくれるか⁇」

 

「おつかいすう‼︎」

 

「なにかう⁇」

 

二人はやる気満々

 

早速お使いする品を言う

 

「このタバコを2つ買って来てくれ」

 

ひとみに空のタバコの箱を渡し、ヒヨコの財布に千円札一枚とお小遣いの小銭数枚を入れる

 

「えいしゃんのたあこにつ‼︎」

 

「ほかないか⁇」

 

「じゃあ、みんなで食べるお菓子何個か買って来てくれるか⁇」

 

ひとみのヒヨコ財布にも同じお金を入れる

 

「いってくるお‼︎」

 

「いってきあす‼︎」

 

「人に会ったらちゃんとご挨拶だぞ⁇」

 

「あかった‼︎」

 

「こんにちあすう‼︎」

 

二人は手を繋いで工廠を出た

 

「よし、頼んだぞ」

 

「任せて‼︎」

 

「行って来るぞビビリ‼︎」

 

 

 

 

「こんかんかんこん」

 

「かんこんかんこん」

 

ひとみといよはその辺で拾った木の枝を持ち、鉄の柵をカンコン言わせながら繁華街を目指す

 

駆逐の子も同じ事をしているのか、所々塗装が剥げている

 

「れこ‼︎」

 

「くおれこ‼︎」

 

屋根の上に、時々たいほうに撫でられている野良黒猫がいた

 

「れこおいてこい‼︎」

 

「れこ〜っ‼︎」

 

「ニャー」

 

黒猫はひとみといよを見て、少し鳴き声を出す

 

「にぁ〜ちあう‼︎おいてこい‼︎」

 

「いよちゃん。こんにちあすうお‼︎」

 

「れここんにちあ‼︎」

 

「こんにちあ‼︎」

 

すると、黒猫は屋根から飛び降り、ひとみといよの足元に来た

 

「れこきた‼︎」

 

「れこかむ⁇」

 

「わからん…」

 

自分で呼んだ割には、二人は結構ビビる

 

いよは先程の棒で恐る恐る黒猫を突いてみようとし、ひとみはそんないよの背中に隠れた

 

「れこ‼︎いよとひとみかんだあ、しょ〜ちしないお‼︎」

 

「ニャー」

 

黒猫は差し出された木の枝に先をペロペロ舐め始めた

 

ひとみもいよも黒猫に危険は無いと察し、黒猫の背中を撫でてみた

 

「ふあふあ‼︎」

 

「あったかい‼︎」

 

黒猫も心地が良いのか、腹を見せる

 

それに合わせて小さな手もお腹に移動する

 

「れこおなまえあ⁇」

 

「ニャー」

 

「おなまえないのか⁇」

 

「ニャー」

 

何度言っても、黒猫はニャーと返すだけ

 

「いよがつけたげう‼︎」

 

「ひとみもつけう‼︎いよちゃん、なににすう⁇」

 

「えんけ〜ち〜にすうか⁇」

 

いよは覚えていた

 

貴子さん、母さん、ローマのアダルティな女性

 

そして隊長も、とあるドラマを観ている

 

医療系の物語で、女医が主人公のドラマだ

 

俺はそのドラマが好きで、結構食い入る様に観ている

 

その中に出て来る黒猫の名前を付けようとしている

 

「あにすんやこおくそれこ〜‼︎っていわえう」

 

「あかんな」

 

「うんこにすう⁇」

 

この時期の子供が大好きな言葉、うんこ

 

今その名が、黒猫に付けられ様としている‼︎

 

「うんこにすうか⁇」

 

何を思ったのか、いよも許容し始めた‼︎

 

「ここにかいといたげう‼︎」

 

黒猫は野良猫なのに、誰かに付けられたのか首輪をしており、中心には真っ白なプレートがぶら下がっている

 

いよはそれを掴み、ヒヨコ財布の中からキャップ付きの鉛筆を取り出し、名前を書き始めた

 

「う、ん、こ‼︎」

 

ネームプレートには、拙い字で”うんこ”と書かれてしまった

 

「うんこさいなあ〜‼︎」

 

「またなれなれさしてえ‼︎」

 

ひとみといよは本当に黒猫に”うんこ”と名前を付け、その場を去った

 

「何て名前つけるんだよぉ…」

 

「うんこはいかんなうんこは」

 

タイミングを少しズラして、KSTとKKTが物陰から出て来た

 

二人共事の終始を見ており、早速うんこを捕まえる

 

「書き直しておこう」

 

KSTはボールペンを取り出し、うんこのネームプレートを”あんこ”に変える

 

「い〜い⁇君はうんこじゃなくてあんこ。いいね⁇」

 

「ニャー」

 

あんこはKSTの足をスリスリした後、その場で丸くなって寝息を立て始めた

 

「人懐っこい猫だな」

 

「みんな撫でたり声掛けたりしてるからじゃない⁇」

 

二人共あんこを数回撫でた後、ひとみといよを追い掛けた

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