1人は右肩に、もう1人は左肩に乗り、肩をペチペチ叩いている
「…おい」
”うわ喋った‼︎”
「なんでテメェらがここにいるんだよ‼︎」
目の前には、見覚えのある妖精が二人いた
”ん⁇何や⁇オッサンの体からローマの匂いがする”
”さてはおっさん、ローマを抱いたな‼︎”
「お前ら…」
”キレるんですか〜⁇図星ですか〜⁇”
”パスタ以下やな”
「ぶっ殺してやる‼︎」
罵声なぞどうでもいい
こいつらのドヤ顔がムカつく‼︎
しかし辺り一面叩きまくったが、手応えが無い
”ほれほれこっちや‼︎”
”おしりペンペン”
「クソッタレ‼︎」
「ほらほら。イタズラはいけませんよ」
誰かが二人の妖精をヒョイと掬いあげ、肩に置いた
”あのオッサン怖い〜”
”いじめてくるねん〜助けて〜な〜”
「あんたは…」
「あら、貴方はお昼の…」
リットリオ、だったか⁇
ローマと違っておっとりしてるな
「あ、すまない。出るよ」
「いいんですよ。ここは混浴です」
そう言って、リットリオも湯船に浸かる
「はぁ…いいお湯…」
”あ、せや‼︎あんな、リットリオ。このオッサンな、ローマの匂いすんねん”
「オッサンなんて言っちゃダメです。この人は、国を救ってくれた人ですよ⁇」
”ホンマか〜⁇”
”ムキムキやけど、多分嘘や”
「好きに言ってくれ…」
”ほんならオッサン。クイズ出したろ”
「なんだ⁇」
”ブラック・アリス隊は名前を変えた。その次の名前は⁇”
「サンダーバード中隊だ」
”ブラック・アリスの弱点はなんや”
「海上護衛が苦手だ。空母艦載機に乗るのが不得意な連中が多かった」
”じゃあ得意分野は”
「…もういいだろ⁇」
”あかんな。まだ信じられへん”
「なら、信じて貰わなくて結構だ」
湯船から上がり、脱衣所に向かった
”待ってや‼︎”
一人の妖精が引きとめに来た
「踏み潰すぞ」
”悪かった‼︎聞いたらアカン事なんは分かってる”
「…邪魔だ」
”あ‼︎ちょっと‼︎”
脱衣所に戻り、服の中を探る
ポケットの中から出て来た物を取り出し、妖精に投げた
「おい」
”なんや”
「これで信じてくれ」
”おっ、あっ、よっ‼︎”
「後で返しに来い」
”げっ‼︎これは…”
「…」
部屋に戻り、すぐにタバコに火を点けた
「あら、何かお疲れね」
いつの間にか戻っていたローマがお茶とお菓子を準備している
「お前が癒してくれるか⁇」
「殴るわよ⁇」
「ふっ」
しばらくタバコを吸っていると、扉を叩く音がした
「誰だ⁇」
「リットリオです」
申し訳なさそうにリットリオが部屋に入る
手には先程私が妖精に投げた”物”がある
「先程は、妖精達が失礼を…」
「気にしてないさ。信じてくれたか⁇」
「それは…これを見せられたらもう…お返しします」
リットリオの手にはバッチが握られていた
「まさか、貴方が国連隊だとは…」
「みんなそう言う。それを見せたら驚く」
「ほら、謝りなさい」
”すまんかった‼︎”
”申し訳ない‼︎”
「知ってるか⁇国連隊の連中は怒らせると怖いんだぞ⁇」
”ひぃ〜…”
少し驚かすつもりが、かなり怯えている
こんなに驚かれたのは久し振りだ
「早く行け。リットリオの言う事聞くんだぞ‼︎」