仕方無くルンタ君から降り、悲鳴が聞こえた部屋に入る
「やあとしゃん‼︎」
「あにちてんの⁇」
「ごっ、ゴキッ…ゴキゴキ…」
「あたたたさえたか⁇」
「だえに⁇」
マーカス、そして隊長が好きな漫画の技をかけられたと勘違いしている二人の前には、ブルブル震える大和がいる
そして、カサカサと動く生物もいる
「ヒッ…」
「ごっき〜ら‼︎」
「うりゃ」
ひとみがマジックハンドでカサカサ動く生物を掴む
普段たいほうと一緒に虫を捕まえているので、二人共ゴッキーは平気だ
「とえた‼︎」
「ちょちょちょちょっと‼︎こっち向けないで下さい‼︎」
「ごっき〜こあい⁇」
大和はコクコク頷く
「あ、おちた」
ひとみが手を滑らせ、大和の足元にゴッキーが落ちた
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア‼︎‼︎‼︎」
たまたましゃがんでいたひとみといよは奇跡的に女神の鉄槌を回避
女神の鉄槌が向けられた方向には壁があり、見るも無残に大破
横の部屋である健吾の部屋と繋がった
「ばあばあになた‼︎」
「きゃぁぁぁあ‼︎ていってた‼︎」
理由は分からないが、しゃがんではいたものの、ほぼ直撃の女神の鉄槌を二度も受けても、ひとみといよは何故かピンピンしている
「なんか凄いVoiceがして、Papaとケンゴもみんな倒れた‼︎」
「あいしゃん‼︎」
「あいしゃんごっき〜いう⁇」
ひとみはマジックハンドで掴んだゴッキーをアイちゃんに見せる
「Oh…Cockroach…」
アイちゃんは引いてはいるが、大和の様に悲鳴は上げない
「こっくお〜ち」
「ごっき〜、こっくお〜ちいうんか⁇」
ひとみといよはマジックハンドに掴まれてジタバタしているゴッキーをまじまじと見つめる
「CockroachはKillね‼︎」
「きう‼︎」
「ごっき〜きう‼︎」
「きうってなんら⁇」
「ぶっこおいか⁇」
「YES‼︎」
「おりゃ‼︎」
ひとみはマジックハンドに力を入れるが、パワーが足りず、ゴッキーはブッコロリ出来ない
「おっき〜かたいお‼︎」
「あいしゃんちて‼︎」
「ン〜ン〜‼︎」
アイちゃんは無言で首を振る
「やあとしゃん‼︎」
再び大和に向けられるゴッキー
「ヒッ…」
「やあとしゃん、ごっき〜にわぁぁぁあちて‼︎」
「Waaaaa⁇」
アイちゃんは不思議そうな顔をしている
アイちゃんは知らない
大和の女神の鉄槌の威力を…
「まっ、窓の方に行きましょう…」
大和に誘導され、全員窓際に行く
「あいっ」
「うゔっ…」
再三目のゴッキーを見て、大和は吐き気を催す
「致し方ありません…」
決意を固めた大和は大きく息を吸い込む
「ワァァァァァァァァア‼︎‼︎‼︎」
窓に向けられたゴッキーは女神の鉄槌をモロに喰らい、粉微塵に吹き飛んだ
「アウッ‼︎」
相変わらず女神の鉄槌をほぼ直に喰らい、前髪が上がるひとみといよ
アイちゃんでさえ耳を塞いでうずくまったのに、ひとみといよは粉微塵に吹き飛んだゴッキーを見てケラケラ笑っている
「ぶっこおい〜‼︎」
「ごっき〜ばあばあになた‼︎」
ひとみはマジックハンドをカチャカチャ言わせ、いよはその先端をツンツン突いている
「ヒトミ、イヨ…平気なの⁇」
「へ〜き‼︎」
「いよちゃんもひとみもつおい‼︎」
心配するアイちゃんの前で、横須賀譲りの胸張りをし、”んふ〜”とグラーフ譲りの鼻息を吐く
「ヤマト凄い‼︎IOWAもWaaaaa‼︎したい‼︎」
「あはは…マネしちゃいけませんよ⁇」
「うわぁ‼︎」
「やあとしゃんやあとしゃん‼︎」
大和が困り顔をしながら頬を掻く足元を、ひとみといよが引っ張る
「ごっき〜れてきた‼︎」
「いっぱいれてきた‼︎」
何度も部屋を揺らされ、身の危険を感じたのか、アレンのベッドの下から大量のゴッキーが出現し始めた‼︎
「う…う〜ん…」
あまりのゴッキーの量を見て、ついに倒れた大和
「こえはやばいお‼︎」
「いっぱいいうお‼︎」
「アワワワワ…」
ベッドの下に巣でもあったのか、一気に部屋を覆うゴッキーの大群
アイちゃんに至っては立っているのが困難になり、しゃがみながらひとみといよの元に来た
「いよちゃん‼︎あえつかう‼︎」
「あかった‼︎」
いよはウェストポーチの中を弄り、何かを取り出して床に置いた
「おりゃ」
いよが床に置いたそれを踏み付けると、白煙を噴き出し、一瞬で部屋を覆った
「まっちお〜‼︎」
「あいしゃんらいじょ〜うか⁇」
「ゲッホゲホ…オッ、OK…」
「やあとしゃんは⁇」
「みえへん」
部屋中真っ白になり、煙が晴れるまで数分かかる…
「あいしゃんおった‼︎」
「やあとしゃんおった‼︎」
「Hey、ヤマト〜‼︎」
「う〜ん…」
アイちゃんが大和の頬をペチペチし、大和は目を覚ます
「おめめくうくうになってた」
「ごっき〜みてくうくうになた⁇」
「情けないです…」
「そ〜いしといてあえう‼︎」
「いよたちにあかせて‼︎」
そう言うとひとみといよは黒いゴミ袋を取り出し、マジックハンドでゴッキーを掴み、ポイポイゴミ袋に入れ始めた
「立派なCleanerネ…」
「後で美味しいお菓子を準備しますね⁇」
大和とアイちゃんは、アレンの部屋の処理を二人に任せ、逃げる様に部屋を出た
「う〜ん…」
「大和…ですかねっ…」
女神の鉄槌の影響は食堂まで伝い、食堂の掃除をしていたアレンとラバウルさんは見事気絶
ひとみといよがアレンの部屋を真っ白けっけにし、大和とアイちゃんが部屋を出た辺りで目を覚ました
「Papa‼︎Grandpa‼︎」
「申し訳ありません…」
起き上がった二人を抱き締めるアイちゃんに続き、物凄く申し訳なさそうな大和が来た
「Papa‼︎ヤマト凄いの‼︎Waaaaa‼︎って言ったら、Doorがバラバラになった‼︎」
「かぁ〜っ‼︎レイに頼まないとな…」
「ふふっ…」
アレンが頭を抑える横で、ラバウルさんがクスクス笑う
「申し訳ないとしか言葉が見つかりません…」
「終わった事は仕方ないさっ。窓拭き頼めるか⁇」
「はいっ‼︎それなら大和にも出来ます‼︎」
「OK‼︎IOWAもする‼︎」
「ではこれを」
ラバウルさんから窓拭き用のスプレーと雑巾を貰い、大和は食堂の窓、アイちゃんは食堂を出て別の部屋の窓を拭きに行こうとした
「ひとみちゃんといよちゃんはどうしました⁇」
「「今行っちゃダメッ‼︎」」
「かっ…畏まりました…」
戻って来たアイちゃんはいつも通りだったが、大和の猛烈な気迫に負け、ラバウルさんはひとみといよの様子を見に行くのを止めた
「IOWAもマドフキ〜♪♪」
アイちゃんは自室の窓拭き
父親と違って、部屋は中々綺麗だ
「も〜っ‼︎Papaがタバコ吸うから〜っ‼︎」
アイちゃんの部屋に、時々アレンが”逃げて”来る
理由は分からないが、休みになるとアレンは鬼の形相の愛宕に追い掛け回される時があり、アレンは時々アイちゃんの部屋に隠れに来る
その時、一応窓は開けているが、アイちゃんの部屋でタバコを吸う
なので、窓がチョット黄ばんでいる
「IOWAもWaaaaa‼︎したいなぁ〜…」
アイちゃんは先程の大和の雌叫びを目の当たりにして、憧れを抱いていた
「IOWAだってマド位なら…Papaが悪いんだもんね‼︎」
何を思ったのかアイちゃんは大きく息を吸い込み、窓に向かって吠えた
「Waaaaaaaaaaaaaa‼︎‼︎‼︎」
アイちゃんの声を受け、窓ガラスがパリーン‼︎と音を立てて割れた
「Oh…」
「コラッ‼︎」
「アウチ‼︎」
いつの間にか背後にいた父親に、つむじにゲンコツを落とされる
「お前はまたっ‼︎」
「パッ…Papaが悪いんだからね‼︎IOWAのRoomでタバコ吸うから‼︎」
「すまんっ‼︎」
「分かればOK‼︎」
懐の大きさは父親譲りのアイちゃん
窓ガラスが全部割れた為、父親にガラスを張らせ直せ、アイちゃんは部屋から出た
「OK…IOWAだってWaaaaa‼︎出来る…ふふふ…」
アイちゃんは不敵な笑みを浮かべ、別の部屋を目指す…
「Mama‼︎」
「アイちゃん⁇ちょっと手を貸してくれる⁇」
プレイルームに行くと、母親の愛宕が窓際で何かを引っ張っていた
「錆びちゃってるから、別のに変えようかと思ってるの…」
愛宕が引っ張っているのは、錆びた雨戸
「Destructionするの⁇」
「そうね〜アイちゃん外せる⁇」
「OK‼︎Mama、下がって‼︎」
愛宕はアイちゃんの言う通り、雨戸から一歩下がる
アイちゃんは再び大きく息を吸い込んだ
「Daaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎‼︎‼︎」
「わぉ‼︎」
咄嗟に耳を塞ぐ愛宕の横で粉砕される雨戸
「OK‼︎」
「コラッ‼︎」
「オウチ‼︎」
再びアレンにゲンコツを落とされる
「雨戸は壊しちゃダメだろ⁉︎」
「アレン。この雨戸は変えるつもりだったのよ⁇」
「そうよPapa‼︎IOWA頼まれた‼︎」
「すみませんでした‼︎」
アレンはすぐに頭を下げた
この父親、空では強いのに家庭になると女二人に立ち向かわれ、極端に弱くなる
「分かればOK‼︎」
やっぱりアイちゃんは懐が大きい
「あえんしゃんいた‼︎」
「おっ⁉︎おかえり‼︎」
感覚が自分達の父親に似ているのか、ひとみといよはアレンの足に抱き着く
「あえんしゃん‼︎おへやぶっこおいになた‼︎」
「ぶっこ…ハァァァァァア⁉︎」
アレンは足に二人をくっ付けたまま、自分の部屋に向かう
「おおおおお…」
部屋の前に着いた途端、ひとみといよはアレンから離れ、アレンは膝を落とした
アレンの目の前には、木っ端微塵に吹き飛ばされたドアがある
「あああああ…」
部屋の中は綺麗にはなっているが、健吾の部屋と繋がっている
床にはひとみといよがチラ見でもしたのか、のエロ本が開いて置いてある
「アレンさん…申し訳ありません…」
「や…やまやま大和…」
「やあとしゃん、あえんしゃんのおへやからごっき〜でてきたからあ、わぁぁぁあ‼︎ちてくえた‼︎」
「おっき〜こなになってた‼︎」
「ご、ゴッキー⁇」
「こえ」
いよがアレンの前で黒いゴミ袋をチョット開ける
「うわぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎」
中には何百匹ものゴッキーの死骸が入っていた
「ぽ、ポイしに行こう‼︎なっ⁉︎」
「あかった‼︎」
「おっき〜ぽいすう‼︎」
ひとみといよはアレン達に連れられ、外のゴミ集積所に来た
「ごっき〜さいなあ〜」
「かえってくんなお〜」
「よしっ‼︎じゃあ、愛宕とアイちゃんと一緒にお風呂行っておいで‼︎」
「おふおいく‼︎」
「ごっき〜ぶっこおいちて、こなこななった‼︎」
「ふふっ‼︎きっと気に入るわ‼︎」
「Come on‼︎」
愛宕はいよ
アイちゃんはひとみをそれぞれ抱っこし、露天風呂に向かう