艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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バレンタインからかなり日が開いてしまいました

大変申し訳ありません

イベント、リハビリ、イベント…

結構忙しいと、言い訳しておきます

感想も順次返信致しますので、もう少々お待ち下さい

このお話は、5を選んだ場合のルートです

スパイト、アーク、照月、秋月、涼月はタウイタウイでお買い物

そして、アークがある異変に気付きます


∟5.間宮待機ルート イタズラ好きの少女達へ

「姫‼︎アーク‼︎ステーキ”ごちそうさま”‼︎」

 

「い〜え。また食べましょう⁇」

 

「照月⁇もうちょっと姫さんやアークさんを見習って食べましょう⁇」

 

照月は相変わらずステーキを吸い取る様に食べる

 

姫とアークはマナーを守り、美しくステーキを食べていた

 

照月に是が非でも見習って欲しい秋月は何度も教えようとするが、照月はナイフとフォークこそ持つものの、刺しては吸い、刺しては吸いを繰り返していた

 

店の肉をほとんど食い荒らした所で、この日珍しく照月は”ごちそうさま”を言った

 

「マナー気にしないでテルヅキ‼︎私、テルヅキが食べるのを見るの好きなの‼︎」

 

「アークも好きだ‼︎いっぱい食べるのは良い事だ‼︎」

 

「うんっ‼︎ありがとう‼︎」

 

照月がどれだけ食い荒らしても、タウイタウイモールに被害は行かない

 

毎回何処からとも無く補填とその費用や諸々の経費が入り、売り上げが1日で爆上がりする為、逆に重宝されている

 

それに、照月は毎回タンカーの護衛任務を遂行している

 

このタンカー護衛任務は国にとっても重要で、貴重な物資や資源が本土に来る

 

照月が護衛を始めてからタンカーの連隊はほぼ無傷で入港する為、照月はかなり貴重な存在になっている

 

そして、涼月が参加し始めてから更に護衛の強固さが増している

 

危険な任務ではあるが、それ程国にとっては貴重な任務である為、照月にはそれに見合った給金が勝手に入金される

 

勿論涼月にも給金が出ている

 

総司令部と国からはこれ位の店の被害は喜んで補填する。照月には鱈腹食わせてやれと言われており、店側は損害どころか儲けが入るシステムになっている

 

「そろそろ横須賀に向かいましょうか。リチャードが待ってるの‼︎」

 

「アキツシマを呼んであります」

 

四人がゾロゾロと秋津洲タクシーに向かう中アークだけ、スパイトの食べた後の皿を見た

 

今日の姫、少し食べ過ぎでは無いだろうか…

 

いつもならステーキ一枚食べたらビビリにお口フキフキして貰うのに、今日は三枚も食べている

 

不思議に思いながらも、アークも秋津洲タクシーに向かう…

 

 

 

 

「あっ‼︎ウインナーさんだぁ‼︎」

 

最上のスティックミートの前には小さく切ったウインナーの試食が置いてあり、照月はそれにすぐに目を付け、パタパタと走って行った

 

「照月‼︎試食は一個よ‼︎」

 

「ろ〜ひてぇ〜⁇」

 

振り返った照月の両頬はパンパンに膨れている

 

吸い取る様にウインナーは照月の口の中に向かい、今正に飲み込もうとしている

 

「次は何食べよっかなぁ〜‼︎」

 

ウインナーを飲み込んだ瞬間、照月はスキップをしながら次の店を潰しに掛かる

 

秋月は一瞬思考が停止し、冷や汗を流す

 

「す、涼月‼︎そっちのワキ持って‼︎」

 

「はいっ‼︎」

 

冬場に汗をかきながら、二人は照月の両脇に手を入れ、引き摺りながら食べ物関連の店から引き剥がす

 

「クレープ‼︎駄菓子‼︎ラーメン‼︎鍋‼︎ケーキ‼︎お寿司‼︎離して‼︎照月お腹空いてるのぉ‼︎」

 

「ダメ''でずお''でる''ざん''‼︎」

 

「な、なんてパワー…‼︎」

 

二人掛かりで照月を進行方向の逆に引っ張っても、照月はズリズリと先進する

 

「テルヅキ‼︎テルヅキの好きな大きなイチゴパフェ、食べましょうか‼︎」

 

「うんっ‼︎」

 

「ぐはっ‼︎」

 

「ぐへぇ‼︎」

 

急に照月が動きを止めた為、変な声を出しながら二人が倒れた

 

スパイト達と共に間宮に入り、照月達はアークに見て貰い、スパイトはリチャードの待つ席に座った

 

「あの子凄いな…」

 

リチャードの目線の先には、照月と照月の前にある超特大イチゴパフェ

 

「テルヅキはアレでいいの。沢山食べて、それ以上に動く子だから。さ、リチャード。これを」

 

「ありがとう。どれっ…」

 

早速タウイタウイで買ったチョコレートを渡し、それを食べるリチャードを真顔で見つめる

 

渡したチョコは3つ

 

その中に激辛チョコは1つ

 

スパイトはリチャードの反応が楽しみで顔がニヤけそうになるが、なんとか真顔で耐える

 

「美味しいかしら」

 

「うんっ。美味いな‼︎スパイトも食うか⁇」

 

「私は良いわ。さっき味見させて貰ったから」

 

「…その、なんだ。この前は済まなかった」

 

「気にしてません。私も久しぶりにリチャードに愛されて良かったわ⁇それより、それの味はどうかしら⁇」

 

「辛いよ⁇」

 

「そう。え⁉︎」

 

「ものっそい辛い‼︎」

 

「バチが当たったのねリチャード‼︎」

 

スパイトにようやく笑みが溢れる

 

唇を真っ赤にしながらのたうち回るリチャードを見て、スパイトは爆笑

 

「ふひひひひ‼︎」

 

「は、謀ったなスパイト‼︎」

 

「息子と妻の前で堂々と浮気するからイケないのですよリチャード」

 

「クッソォ‼︎謝罪は後だ‼︎間宮、水くれ‼︎」

 

「…一応悪いとは思ってるのね」

 

数分後、ようやく痛み辛みが終わったリチャードは、机に頭を擦り付けていた

 

「ほんとしゅみましぇん…」

 

「別に浮気は構いません。ただ、せめて私やマーカスの前では見せないで頂戴」

 

「…何でもっと怒らないんだ⁇」

 

「怒った所で仕方ないでしょう⁇」

 

スパイトはこう言う所も寛容であるが、やはり目の前でイチャコラされてはヤキモチを妬くのだろう

 

ガツンと怒ったり、第三者に頼らず、こうしてイタズラをして分からせる所を見る限り、子供っぽいが分かり易く、そして誰も傷付かない

 

「ズィーカクとはキチンとお付き合いをして頂戴。じゃないと、マーカスの信用にも関わります」

 

「はい」

 

最後に、机に顎を置いて涙目でスパイトを見ているリチャードの耳に口を寄せた

 

「…ズィーカクを愛した倍は、私を愛して頂戴。いいわね⁇」

 

「ありがとう…」

 

「ふふっ…反省したのなら、本物のバレンタインチョコをあげます‼︎」

 

今度は笑顔でリチャードにバレンタインチョコレートを渡す

 

「良いのか⁇」

 

「えぇ。結構多いから、ズィーカクと食べて頂戴⁇」

 

「分かった」

 

「好きよ、リチャード…」

 

「俺もさ…てか、今日は良く食うな⁇」

 

スパイトは間宮に来てから結構な量のパンケーキを注文して、ずっとパクついていた

 

しかも梅か何かのジャムをたっぷりと塗ってある

 

「急にお腹空いちゃって…リチャード、このレモンのサイダーを頼んで頂戴⁇」

 

「大丈夫なのか⁇」

 

「えぇ‼︎食べる事は良い事よ‼︎」

 

この時、誰も知らなかった…

 

まさかスパイトの体に、あんな事が起きていようとは…

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