艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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短いですが、194話が終わりました

横須賀で検査を受けた後、基地で暮らす事になったジャーヴィス

しかしこのジャーヴィス…


195話 Mother's Garden(1)

「姫。もう一度やり直させて下さい」

 

「マーカスの様にしてはダメよ⁇」

 

「勿論でございます」

 

「俺今スッゲーバカにされた気がするんだけど⁉︎」

 

アークが母さんに、ジャーヴィスの面倒をみたいと言った

 

産まれる少し前に”もう一度…”と言っていたのはこの事らしい

 

そして、母さんとアークのやり取りを見て、大人連中が肩を揺らしている

 

「ぐっ…おっ…俺はダメ兄貴にはならんっ‼︎見ろ‼︎」

 

言われる前に色々買って来てみた

 

おしゃぶりを3個

 

粉ミルク2缶

 

着替え4着

 

「どうだぁ‼︎」

 

「まずは合格点だなビビリ」

 

「ぐっ…」

 

ジャーヴィスは数日間横須賀に渡り、検査を受けている

 

母さんは一旦基地に帰って来て、再度迎えに行く準備をしていた

 

「こんに、ちは‼︎」

 

「おぉガンビア‼︎」

 

「よっ‼︎祝いに来たぞ‼︎」

 

アレンとガンビアがお祝いに来てくれた

 

「いつも、息子がお世話に、なってます」

 

ガンビアがペコリと礼をする

 

「この人がガンビアか⁉︎」

 

「うんっ。ガンビア、アレンの、おかさん‼︎」

 

「はぇ〜…あ、いやいや、此方こそ…」

 

何処かたどたどしい日本語を話すガンビアを見て、アレンは凄く嬉しそうな顔をしている

 

「赤ちゃんの、オモチャ、買った‼︎」

 

ガンビアから、赤ちゃん用のオモチャが入った袋を貰った

 

「俺からはコレ。みんなで飲んでくれ‼︎」

 

アレンからはジュースがパンパンに入った段ボールを貰う

 

「どうだ⁇母親とやり直す人生は」

 

「良いもんだな…これから横須賀で外食するんだ‼︎」

 

「そっか。楽しんで来いよ‼︎」

 

「あぁ‼︎行こう”ママ”‼︎じゃあな‼︎」

 

「おめでと、ござます‼︎」

 

アレンとガンビアが去り、俺達の中でネタが産まれた

 

「あのイケメンがママ…だと…」

 

「すっごい意外…」

 

「アレンも意外に甘えんぼさんなのね…」

 

「やはりルイはルイを呼ぶ…のか…」

 

隊長、貴子さん、母さんはクスクス笑っていたが、アークだけは口を開けてサラッと俺をバカにした

 

…アークに些細なバチが当たります様にっ‼︎

 

 

 

 

 

数日後、母さんがジャーヴィスを抱いて帰って来た

 

口にはおしゃぶり

 

手にはガラガラのオモチャを持っている

 

「ジャーヴィス共々、よろしくお願いします」

 

「此方こそ、よろしくお願いします」

 

ジャーヴィスを抱えた母さんが一礼し、ジャーヴィスは不思議そうに大人連中を見回しながら、ガラガラを振っている

 

母さんはソファーに座り、足元にジャーヴィスを降ろした

 

思った通りジャーヴィスは成長が早く、もうその辺をハイハイして動き回っている

 

「なでなでしてもだいじょうぶ⁇」

 

「大丈夫よっ」

 

「じゃーゔぃすおいで‼︎」

 

たいほうにとっても、ジャーヴィスにとっても初コンタクト

 

その場にいた大人連中が息を飲み、二人に見入る…

 

ジャーヴィスはたいほうに近付き、抱っこをせがむ様にくっ付いた

 

「いいこいいこ〜」

 

たいほうに抱っこされたジャーヴィスは、嬉しそうにガラガラを振った

 

皆が笑顔を見せる中、母さんだけは安堵の息を吐いた

 

その理由は、すぐに分かる事になる

 

「この子がジャーヴィス…」

 

自称、子守役のアークが来た

 

アークはたいほうとジャーヴィスに寄り、膝を曲げた

 

「ジャーヴィス。私はアークだ。よろしくな⁇」

 

「あーくさんだよ、じゃーゔぃす」

 

ジャーヴィスはジーッとアークの目を見ている

 

「てぃーほう。アークにも抱っこさせてくれるか⁇」

 

「うんっ‼︎」

 

アークがジャーヴィスを抱っこしようとしたその時

 

ガラガラバシッ‼︎

 

「いでっ‼︎」

 

ジャーヴィスは持っていたガラガラでアークが伸ばした手を叩いた

 

「はは…元気な子だ‼︎アークは気に入っ」

 

アークはジャーヴィスの顔を間近で見ようと顔を近付けた

 

バシバシガラバシッ‼︎

 

「あだっ‼︎いだだ‼︎」

 

今度は頭を叩かれる

 

「ジャーヴィス⁇メッ‼︎」

 

母さんがジャーヴィスを軽く叱ると、ジャーヴィスは”真顔”で一瞬そっちを向いた後、アークを見つめながらガラガラを振り始めた

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