艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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195話 Mother's Garden(2)

「うっぐ…」

 

アークが若干参っている表情を見せても、ジャーヴィスは真顔でアークを見つめ、ガラガラを振る

 

そして、アークはチラッと俺を見た

 

助けろとの合図だ

 

「よっこらせ〜っと‼︎」

 

椅子から立ち上がり、アークの横に座る

 

「おいでジャーヴィス」

 

俺がそう言うと、ジャーヴィスはたいほうの腕の中から、俺に手を伸ばした

 

「よしよし…」

 

ジャーヴィスはガラガラで叩こうとせず、すぐに俺に抱き着いてくれた

 

「ぬぬぬ…ビビリばっかりズルいぞ‼︎アークも抱っこしたい〜っ‼︎」

 

アークは俺を睨み付けて歯軋りを始めた

 

「ジャーヴィス⁇アークお姉ちゃんが抱っこしたいって⁇」

 

自分の名前を呼ばれているのが分かっているのか、ジャーヴィスはジャーヴィスと呼ぶとちゃんと振り向いてくれる

 

「お、おいで〜…」

 

アークが抱っこしようとした時、ジャーヴィスの手からスッとガラガラを取った

 

すると、ジャーヴィスはアークの腕に向かい、アークに抱き止められた

 

「ははっ…ジャーヴィス…」

 

アークは愛おしそうにジャーヴィスに頬擦りをする

 

しかしジャーヴィスはアークの顔を避けようと手を突き出している

 

「これからよろしくな、ジャーヴィうぎぎぎ…」

 

ジャーヴィスは真顔でアークの頬に手を押し付け、向こうに向かそうと必死である

 

「ジャーヴィス⁇これな〜んだ⁇」

 

ジャーヴィスの前でガラガラを鳴らす

 

ジャーヴィスはすぐにガラガラに反応し、ガラガラに手を伸ばす

 

「おっ…」

 

「アーク叩かないか⁇」

 

流石に言葉はまだ分からない様で、ジャーヴィスはガラガラを取ろうと必死に手を伸ばす

 

仕方無くガラガラをジャーヴィスに持たせた直後、ジャーヴィスはアークの顔面にガラガラを向けた

 

ガラバシッ‼︎

 

「ぷぎゃ‼︎」

 

ガラガラはアークの鼻先に直撃

 

流石のアークもこの一撃が効いたのか、一旦ジャーヴィスを降ろした

 

「うぅ…私が何をしたと言うのだ…」

 

鼻を抑えながら泣きそうになるアークを見て、流石に可哀想になって来た

 

「ジャーヴィスは強いなぁ⁇」

 

そう言うと、ジャーヴィスは一瞬俺を見て、別の方向を向いてガラガラを振った

 

「アーク、大丈夫⁇」

 

「えぇ…これしきの事ではヘコたれません…」

 

とは言うが、流石に少しは心にキている様子だ

 

その日から、アークの子守奮闘記が始まった

 

 

 

次の日の朝、午前5時…

 

朝早くから私は、いつの間にか一人テレビ前のカーペットの上に座って、ガラガラを振りながら窓の外を見ているジャーヴィスの為にミルクを作っている

 

姫はここ数日、横須賀に行き来したりして疲れが出ている為、朝は遅めに起きている

 

貴子さんはもう少ししたら起きてくれる

 

「ジャーヴィス〜ミルクの時間だぞ〜…」

 

ガラガラで叩かれる恐怖が残っている私は、ジャーヴィスと距離を取りながら、まずは哺乳瓶を近付ける

 

自分が呼ばれた事と、近付けられた哺乳瓶に気付いたジャーヴィスは私の方を向いた

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