艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、波乱の演習が終わりました

武蔵がブチ切れるも、プリンツには反省の色が無い

今回は少しだけですが、提督同士のお話もあります


19話 アドミラルとアドミラル(1)

「でだ」

 

「すぱげっち」

 

「ミートソースのレシピを入手しました」

 

「このミンチとトマトが何とも…」

 

「おい」

 

「ムサシのバーカ‼︎いただき〜‼︎」

 

「このっ‼︎」

 

プリンツの顔面に武蔵のメタルクローが炸裂する

 

「いでででで‼︎離せ〜‼︎この色黒ワンコ‼︎」

 

「貴様いつまで付き纏う‼︎」

 

食堂ではそれぞれが別行動している

 

はまかぜとローマは放っておいて大丈夫だが、武蔵とプリンツに至っては未だに喧嘩している

 

私はたいほうの横に座り、彼女の食べる様子を見ながら自分もスパゲッティを食べていた

 

「美味しいか⁇」

 

「おいしい‼︎」

 

「そうか‼︎ジュースもあるぞ‼︎」

 

前掛けをし、口元を汚すたいほうを見ていると、何だか子供を持った気分になる

 

「可愛いわね、その子」

 

たいほうを挟んだ向こう側にローマが座っている

 

「たいほうって言うんだ」

 

「そう…私はローマよ」

 

「ろーま‼︎」

 

「そう、ローマ」

 

するとたいほうはローマの匂いを嗅ぎ始めた

 

「パパ、ろーまとおなじにおいする‼︎」

 

「‼︎」

 

武蔵が、持っていたフォークを落とした

 

「と〜られた、と〜られた〜‼︎」

 

「くっ‼︎」

 

「ぐわっ‼︎」

 

「うわぁぁぁぁあん‼︎」

 

爆笑しながら手拍子を叩くプリンツをグーパンで殴り飛ばした後、武蔵は急に泣き始めた

 

「むさし⁇」

 

「ヤダヤダぁ‼︎提督は私のものだぁ‼︎私以外は触ってはならん‼︎」

 

こんなに駄々をこねる武蔵を見たのは初めてだ

 

「ち、ちょっと…」

 

ローマもたいほうも心配そうに見つめる

 

「うわぁぁぁぁあん‼︎」

 

ついには机に伏せて大泣きし始めた

 

「武蔵、貴方勘違いしてない⁇」

 

「うるさい‼︎このバカ眼鏡‼︎」

 

「もぅ…」

 

「武蔵…」

 

「なんら提督…」

 

「俺、ローマと何もしてないぞ⁇」

 

「だってぷりんつが‼︎」

 

「私、手を繋いだまま寝て貰っただけよ⁇私、夜になると視力が極端に落ちるの。隊長さんは、手を繋いだままずっと一緒に寝てくれたの」

 

「本当か⁇」

 

ようやく武蔵が泣き止んだ

 

「本当だ」

 

「信じるぞ。提督も、ローマも」

 

「たいほうもしんじる‼︎」

 

「分かった。もういい。私が悪かった…だが‼︎」

 

「ヒヒヒ‼︎信じてやがる‼︎ククク…」

 

武蔵とローマの視線がプリンツに向く

 

「元凶はあの子ね⁇」

 

「そうだ。手伝え」

 

「分かったわ…」

 

武蔵とローマ、二人揃って眼鏡を投げ、腕を鳴らす

 

「ヒヒ…ヒ…あ、あれ〜…⁇」

 

「よくもやってくれたな…」

 

「私ならまだしも、隊長さんを巻き込んだのは不味かったわね…」

 

「あ、アドミラルさ〜ん…」

 

プリンツはドイツ艦隊の提督に泣き付いた

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