艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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ジャーヴィスとスパイトが待ち受ける間宮

リチャードは二人に戦いを挑む‼︎


200話 おでかけジャーヴィスちゃん 2nd

「いい、じゃ〜ゔぃす。ままにあわせてね⁇」

 

「分かっタ‼︎」

 

間宮でリチャードを待つ”少女”二人

 

片方はジャーヴィス

 

片方はスパイトなのだが、何処からどう見てもジャーヴィスが二人にしか見えない

 

そう。あの薬をパクったのはスパイトだ

 

リチャードが来る少し前に薬を飲み、ロリ化してリチャードを待ち、イタズラしようと企んでいる

 

服はグラーフに頼んで繕って貰った、ジャーヴィスと同じ服を着ている

 

「いらっしゃいませー」

 

「待ち合わせをしてる」

 

リチャードが来た

 

「あちらのお席に…」

 

「おー‼︎ジャーヴィス‼︎」

 

ジャーヴィスに気付いたリチャードは”スパイト”を抱き上げた

 

「寂しかったか⁉︎」

 

「「さみしかったヨー‼︎」」

 

「お⁉︎え⁉︎」

 

二人同時に答える

 

リチャードは席に座っているジャーヴィスを見てすぐ、スパイトの顔を見た

 

「だっこ‼︎」

 

「おぉ…こっちがジャーヴィスか‼︎」

 

スパイトを降ろし、今度はジャーヴィスを抱っこする

 

「じゃ〜ゔぃすこっちだヨ〜⁇」

 

「…疲れてんのかな」

 

丸っ切り一緒な二人を見て、リチャードは目をパチパチさせた後、ジャーヴィスを降ろし、席に着いた

 

「ママはどうしたんだ⁇」

 

「ジャーヴィスだけだヨ⁇」

 

「じゃ〜ゔぃすだけできたノ‼︎」

 

「偉いっ‼︎」

 

リチャードに撫でられて、二人共ご満悦

 

片方は褒められて

 

片方は旦那に褒められて

 

「さっ‼︎何食べよっか‼︎」

 

「「ぱんけ〜き‼︎」」

 

「間宮。パンケーキ二つとコーヒー貰えるか?」

 

「畏まりました」

 

「あぁ、パンケーキは切ってやってくれ‼︎」

 

「畏まりました」

 

パンケーキを待つ間、二人共リチャードに笑顔を送る

 

「どっちがどっちだ…」

 

見れば見る程、両方ジャーヴィスに見えて来た

 

左もジャーヴィス

 

右もジャーヴィス

 

仕草も一緒

 

「ジャーヴィスは双子だった…のか⁇」

 

「「ジャーヴィス双子じゃないヨ〜⁇」」

 

「う…」

 

同じ答えを返され、リチャードは口にしかけたコーヒーを飲むのを躊躇した

 

「パンケーキとコーヒー、お待たせしました」

 

「「ありがト〜‼︎いただきま〜ス‼︎」」

 

食べ方も丸っ切り一緒

 

だが、一つだけ違う点があった

 

「んんん⁉︎」

 

右のジャーヴィスはメープルシロップ

 

左のジャーヴィスはチョコを掛けて口に運んだ

 

どうやら嗜好は違うみたいだ

 

「「んん〜っ‼︎おいシ〜‼︎」」

 

「この前食べたの…あれ何だったかな〜」

 

「「ズイウンのチゲ鍋のコト〜⁇」」

 

「あぁ‼︎そうだそうだ‼︎思い出した‼︎」

 

とは言いつも、リチャードは焦る

 

どちらかが絶対スパイトのハズ

 

だが、そのどちらかが分からない

 

リチャードは確信を突ける質問を探している…

 

「息子の名前は⁇」

 

「「マーカス・スティングレイ」」

 

「俺の好きな食べ物は⁇」

 

「「シュネッケン以外」」

 

「初デートの場所は⁇」

 

「「ビッグ・ベン」」

 

「ぐっ…」

 

何処まで合わせてあるのか、二人は同じ答えを出す

 

リチャードは机に突っ伏して悩み始めた

 

「「ふふふ…」」

 

思い悩むリチャードを見て、二人は顔を見合わせて微笑み合っている

 

そうだ…

 

これはやりたくなかったが、今の現状ではやらざるを得ない

 

「よしっ‼︎お散歩しよう‼︎」

 

スパイトは足が悪い

 

抱っこをせびった方がスパイトだ

 

「「分かっタ‼︎」」

 

椅子から立ち上がり、二人共リチャードの所に来た

 

いやいやいやいや

 

待て待て待て待て

 

どちらかがスパイトのハズなのに、何故歩けるんだ…

 

「さぁ、りちゃ〜ど…」

 

「どっちがジャーヴィスか…」

 

「「分かるかナ〜⁉︎」」

 

左のウキウキしてるジャーヴィスか…

 

右のワクワクしてるジャーヴィスか…

 

チャンスは一回、ヒント無し

 

落ち着けリチャード

 

スパイトの事は良く知っている

 

「よし‼︎じゃあひだ…」

 

「ジャーヴィス」

 

マーカスとジェミニが来た

 

「あ‼︎ダーリン‼︎」

 

その瞬間、左のジャーヴィスが振り返り、マーカスの所に走って抱き着きに行った

 

「ざんねんりちゃ〜ど」

 

残った右のジャーヴィスがスパイトだ

 

二択に負けたのか…

 

「ソックリ過ぎるだろ…」

 

「む〜っ‼︎あら…」

 

タイミングを見計らったかの様に、スパイトのが元の姿に戻り、咄嗟に抱き留めた

 

「ふふっ‼︎次からはジャーヴィスか私かどうか、ちゃんと確認しないといけませんね⁇」

 

「どうすりゃ分かる」

 

「ジャーヴィスを抱っこした時にマーカスの悪い事を言ってご覧なさい」

 

「どういう事だ⁇」

 

「ジャーヴィス‼︎パパが抱っこしたいって‼︎」

 

マーカスの腕に抱っこされていたジャーヴィスを受け取り、言われた通りちょっとだけマーカスを悪く言ってみた

 

「マーカスはマヌケらな…いれれれれ‼︎」

 

ジャーヴィスに両頬を引っ張られ、グイーッと伸ばされた

 

「パパ⁉︎ダーリンのワルグチ、ジャーヴィス許さないヨ‼︎」

 

「あははははは‼︎」

 

歯を噛み締めながら睨み付けるジャーヴィスを見て、スパイトが腕の中で笑う

 

「私達の子供よリチャード」

 

「ほうらな‼︎」

 

未だにジャーヴィスに引っ張られている為、変な声を出した

 

「じゃあねジャーヴィスちゃん‼︎」

 

「バイバイ‼︎」

 

ジェミニとマーカスが去り、今度はちゃんとしたスパイトとジャーヴィスとデートし始める

 

間宮を出た後、ジャーヴィスを肩車しながら繁華街に向かう

 

「ジャーヴィスは何が好きかな〜⁇」

 

「ジャーヴィス、ダーリンスキ‼︎後は〜ナゾナゾもスキ‼︎」

 

「じゃあジャーヴィス。ネコはニャンニャン、犬は何て鳴く⁇」

 

「えへへ〜。なんだろ〜ネ〜‼︎」

 

問題を出されて、ジャーヴィスはニコニコしている

 

多分、訳が分かっていないが、ニコニコしているのでかなり可愛い

 

「ジャーヴィスその…」

 

「イヌはなんて鳴くのかナ〜⁇」

 

「よしっ‼︎ナゾナゾの本買いに行こっか‼︎」

 

「うんっ‼︎」

 

スパイトの車椅子を押しながら、ジャーヴィスの本を買う為に本屋に向かう

 

繁華街の本屋に着き、ジャーヴィスは早速ナゾナゾの本を持って来た

 

「エ〜トォ〜…イヌはワンワン‼︎だネ‼︎」

 

「偉いぞジャーヴィス‼︎それにするか⁇」

 

「うんっ‼︎サンキューパパ‼︎」

 

スパイトの舌が遺伝しているのか、ジャーヴィスの英語の発音はかなり良い

 

ジャーヴィスに本を買い、ジャーヴィスはスパイトの膝の上に座り、本を読み始めた

 

その日、リチャードがジャーヴィスのナゾナゾ攻めに遭ったのは言うまでもない…

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