艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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201話 美女スパイ潜入調査(5)

「タナトスの設計図を渡して貰おうか」

 

「断る」

 

「おい」

 

「ぐへぇ…」

 

先程の提督と話し合いすると思っていたのが間違いだ

 

コイツらの狙いはタナトスの設計図、もしくはタナトス本体だ

 

今しがた逆らった瞬間、脇に居た兵士に銃底で殴られてテーブルに抑え付けられた

 

「へっ…殴ったら余計にやらんぞ」

 

「いつまで減らず口を叩いていられるかな…」

 

「お前達にタナトス級の設計図をやりゃあ、悪用するのは目に見えてる」

 

「それはどうかな⁇おい、もう良い」

 

「はっ‼︎」

 

テーブルに抑え付けられたのが外れ、元の体勢に戻る

 

「地下に本物の提督がいる。良い女だぞ…」

 

「対価はその女か」

 

「そうだな。君も気に入ると思う」

 

「失礼しますわ」

 

ドレスを着た美女二人が入室して来た

 

「おい、会議中だぞ」

 

「マーカス大尉。書類をお持ちしましたの」

 

「誰だアンタら…」

 

片方の美女は俺の足元に革の鞄を置き、もう片方は俺の耳に口を近付けた

 

「マクレガー大尉からですの…」

 

「アレンの知り合いか…」

 

「廊下でお待ちしてますわ」

 

「分かった…」

 

置かれた鞄を開け、書類を取り出すフリをする為、机の下に体を消した

 

「おい貴様‼︎それは何の書類だ‼︎」

 

「貴方の一番欲しがってる書類でしてよ⁇」

 

「少しだけお待ちになって下さいな」

 

「あ…あぁ…」

 

二人は偽提督の肩を持ち、耳元で囁いた後、部屋から出た

 

「良い匂いのする女だ…だが、あぁ言う女には気を付けなければな⁇」

 

「そうだな」

 

「おい…」

 

机の下から顔を出した瞬間、俺の手にはソードオフショットガンが握られていた

 

「手上げて武器降ろしな」

 

偽提督と付き添いの兵士はすぐさま手を上げた

 

「本物の提督は何処だ」

 

「ち、地下の食料庫だ…」

 

「オーケー…しかし、動き出したら面倒だな…」

 

「わ、悪かった‼︎」

 

「悪い子にはオシオキだ」

 

会議室で銃声が響く…

 

「ふぅ…ちょっと寝てな」

 

銃声はそんなに大きく無く、偽提督のはスグに眠った

 

このソードオフショットガンの弾は速効性の麻酔弾

 

当たった時多少は痛いが死にはしない

 

「う…」

 

「アンタには恨みがある」

 

「助け…」

 

「ぬんっ‼︎」

 

兵士の顎に左フックを入れ、気絶させた後、ショットガンを革ジャンの中に仕舞って、革の鞄を持って会議室を出た

 

「お片付けはおすみ⁇」

 

「あぁ。助かったよ」

 

「後は救出対象ですわ」

 

「地下の食料庫だ」

 

「行きましょう、マーカス大尉」

 

「待ってくれ。アンタ達の名ま…」

 

「行きましょう。時間がありません」

 

「あぁ…」

 

二人の名前を聞けずに、地下の食料庫を目指す

 

「アレンの知り合いらしいな」

 

「ここです」

 

アレンの知り合いかどうか聞こうとした瞬間、食料庫に着いた

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