「あっ‼︎あだだだだだ‼︎」
首根っこを掴まれ、そのままズリズリと運ばれて行く
「待て‼︎俺は怪我人だぞ‼︎」
「脱走してコーヒー飲む怪我人なんていません‼︎」
再び病室のベッドに戻され、また寝かされる
「こんなに元気なら、明日から毎日一時間座学でもして貰います」
「ヤダ」
「ダメです‼︎目を離したら脱走ばっかりするんですから‼︎一時間だけでも縛っておきますっ‼︎じゃあ‼︎」
怒ったまま、横須賀は出て行った
それにしても暇だ…
もう一回脱走を…
「隊長さん‼︎」
「いや‼︎抜け出そうなんてそんな…ははは」
「私よ」
「ビスマルクか…ビックリした」
「起きたって聞いたのよ。漫画とタバコを持って来たわ‼︎ちょっとは暇潰しになるでしょ⁇はい‼︎」
紙袋を渡され中を見ると、タバコと数冊の漫画、後お菓子も入っていた
「あぁ…サンキュー」
「しっかり養生するのよ⁉︎じゃあね‼︎」
脱走する気も無くなり、ベッドで漫画を読み、いつの間にか眠ってしまった
「大佐は…説明は要りませんね⁇」
「えぇ。もう一度全うに戻します」
「…いた」
翌朝、座学の先生を連れて大佐の病室を訪れたが、また脱走を企てているみたいだ
「大佐‼︎」
「ひぅ…」
「今日からは逃げられませんからね‼︎病室で座学をして貰います‼︎」
「の、ノーだ…」
「大佐⁇」
単冠湾君だ
丁度良い脱走の言い訳になる
「単冠湾からも言ってくれ」
「一緒にやりましょう⁇」
「う…」
単冠湾君まで手篭めにしたのか…
クソッ‼︎横須賀のドヤ顔がムカつく‼︎
「わ、分かった分かった‼︎部屋で待ってるからなっ‼︎」
大佐は、ふてくされたまま病室に戻って行った
「じゃあ、呼んで来るよ」
「横須賀さんがするんじゃないんですか⁉︎」
「私じゃない。残念だな」
「⁇」
病室に入り、ブツブツ文句を言いながら、単冠湾君と共に待っていると、扉が開いた
「遅いぞ〜‼︎帰れ帰れ〜‼︎」
「あら、随分汚い言葉を使う様になってしまったのね…これは、厳しい躾が必要ですね」
「ひっ‼︎ヒギィィィィィイ‼︎」
「あ…あ…」
入って来た人を見るなり、私は布団にくるまり
単冠湾君は怯えて体を震わせている
「さぁ大佐、単冠湾君。今日からは私がもう一度、二人を指導します」
「た、た、単冠湾‼︎お前逃げろ‼︎」
「か、体が…動かないです…」
布団にくるまりながら、何とか脱出方法を考えたが、多分無理だ
二人がここまで怯える人物は、香取先生だ
スタイル抜群の女教師で、生徒達から色んな意味で人気が高い
私がパイロットになる時に、艦船の弱点わ教えてくれた人だが、途轍もなく怖い
現に今でさえ変な鞭を持っている
「おやおや…怯えているのですか⁇起きなければ、授業は始まりませんよ⁇」
し、仕方無い‼︎
奥の手を使う‼︎
「か、かとりてんて〜…ぼ、ぼくおなかいたい…」
「あ、ぼ、ぼくも…」
二人同時に腹痛が訪れる
「おやおや、可哀想に…ちゃんと出来たら、今日はご褒美をあげようかと思ったのだけれど…仕方ありませんね…」
「ご褒美ですって…」
「バカやろう‼︎先生のご褒美は宿題しかないんだ‼︎」
「先生とあんな事やこんな事…させてあげようと思ったのに…」
「やります。やらせて下さい」
「えぇぇぇぇぇえ⁉︎」
その言葉を聞いた瞬間、布団から出た
香取先生は押しに弱い
これをネタに後で痛い目を見て頂こう
「はいっ、よろしい。ではこのプリントの問題を解いて下さいね」
香取先生が教鞭を叩いている最中、私と単冠湾君は違う所に目が行っていた
「…オッパイデカイな」
「…何カップですかね⁇」
「貴方達⁇」
「はひ‼︎」
「先生の胸はいいの。早く解きなさい」
「はいっ‼︎」
真面目にしたかと思うと、再び先生に目が行く
「…あのストッキングの下、ありゃエロスの塊だぜ⁇」
「…指、埋まりますかね⁇」