艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、225話が終わりました

今回のお話は、また一人新しい子が出てきます

リベッチオパスタに来た隊長とマーカス

そこで出逢ったのは、見慣れた少女だったのだが…⁇


226話 ホワイトブレンド(1)

「いらっしゃいませぇ、リベッチオパスタにようこそ〜」

 

久々に隊長と共に横須賀に来た

 

リベッチオパスタに入り、リットリオとリベッチオを様子を見るためだ

 

「カルボナーラと…隊長はどうする⁇」

 

「ナポリタン一つ」

 

「…兄さんまで」

 

厨房に戻る時、リットリオは嫌そうな流し目で隊長を見た

 

普段ほんわかしているリットリオだからこそ、流し目は怖い

 

「ナポリタンに恨みでもあるのか…」

 

「祖国のパスタじゃないからだろ⁇ほら」

 

メニューの横にある小さな立て札を隊長に見せた

 

”ナポリタン、嫌々始めました

 

ナポリタンは祖国のパスタではありません。どうしても、と言う方に嫌々始めました

 

380円もします”

 

「こりゃよっぽど嫌だな」

 

「お待たせしましたぁ〜。はいっ、マーカスさんっ」

 

リットリオがパスタを持って来た

 

コトッ

 

俺の前にカルボナーラが置かれる

 

「はい」

 

ドンッ‼︎

 

ナポリタンが隊長の前に置かれる

 

ついでに俺と隊長の肩もビクッ‼︎と上がる

 

怒るリットリオに対し、どちらもかなり美味そうだ

 

「兄さんが祖国に反旗を…リットリオは悲しいです」

 

「リベッチオはどこだ⁇」

 

人の話を全く聞いていない隊長を見るのはかなり珍しい

 

「あちらに」

 

「ナポリタン2つですね‼︎少々お待ち下さい‼︎」

 

「またナポリタンだと…」

 

リットリオは握り拳を握り締め、下唇を噛み締めている

 

いつものリットリオはもういない様な、とてつもない怒りの形相を一瞬見せた

 

「ナポリタン2つ入りま〜す‼︎」

 

「はぁ〜い」

 

注文が厨房に来たリットリオは元の優しい顔に戻った

 

「ではまた〜」

 

俺も隊長も食べながら手を振り、リットリオを厨房へと見送る

 

「見たか⁇あのリットリオの顔…」

 

隊長が顔をテーブルの真ん中に近付けて話して来た

 

「次からナポリタンはやめた方が良いかもな…」

 

俺も同じ様にして、そう言った時だった

 

ストッ‼︎

 

「ワォッ‼︎」

 

「おぉぉぉぉ…」

 

ビィィィン…

 

テーブルの真ん中にフォークが突き刺さり、微細動していた

 

「ごめんなさい兄さん。手が滑ってしまいましたぁ」

 

リットリオの笑顔が怖い…

 

「分かった‼︎分かったよ‼︎ミートソース一つ‼︎」

 

隊長がそう言うと、リットリオの顔がパァッと明るくなった

 

「はいっ、兄さんっ。祖国へおかえりなさいっ」

 

「私がナポリタン頼むと売国奴扱いか…気を付けなければ…」

 

そう言って、隊長が苦笑いする

 

パスタの国の艦娘は怒らせると怖いな…

 

 

 

「食った食った‼︎」

 

「やっぱ美味いな‼︎」

 

結局ミートソースパスタは二人で分けた

 

かなり満腹になり、表に出て来た

 

表に出て早速タバコに火を点けていると、俺達の足元を通過して行く三輪車が来た

 

俺も隊長も黙ってそれを目で追う

 

三輪車の後ろには紐で括り付けられた荷台があり、何やら食材らしき物が乗っている

 

「リベッチオの2Pカラー…か⁇」

 

「白いリベッチオだったな…」

 

白いリベッチオは三輪車を降り、三輪車から荷台の紐を取り、それを掴んで荷台を引いた

 

「持って来ました‼︎」

 

入って行ったのはリベッチオパスタ

 

白いリベッチオが荷台の物をリットリオに渡すのを見て、俺達二人はその場に屈み込んだ

 

「分かった。リベッチオの亜種だ」

 

「リベッチオのアルビノかもな…」

 

「白いリベッチオなんて聞いた事あるか⁇」

 

「報告書には無かったはず…」

 

タバコを吸いながら、結構真面目に白いリベッチオの正体を考える

 

「ヤンキーは何処かしらね」

 

俺達の姿を見た横須賀が来た

 

「リベッチオの亜種がいるぞ‼︎」

 

「リベッチオの2Pカラーだぞ‼︎」

 

「えぇ⁇どれよ…」

 

三人でリベッチオパスタの店内を見る…

 

「あ〜ぁ‼︎”マエストラーレ”よ‼︎」

 

「「マエストラーレ⁉︎」」

 

「パスタの国から来たのよ⁇仲良くしてあげて頂戴ね⁇」

 

あたかも普通に対応し、横須賀はそのまま繁華街に見回りに行った

 

「リベッチオの亜種じゃなかったのか…」

 

「2Pカラーでもなかったな…」

 

「ありがとうございました〜‼︎」

 

「来た…」

 

マエストラーレが出て来た

 

「お嬢ちゃんお嬢ちゃん」

 

「あ、はいっ‼︎」

 

「お嬢ちゃんは何処から来たのかな⁇」

 

「パスタの国からです‼︎」

 

「ちょっとおじさんたちとお話しないか⁇」

 

「はいっ‼︎勿論‼︎叔父様‼︎マーカスさん‼︎」

 

「叔父様だと⁉︎」

 

「マーカスだと⁉︎」

 

マエストラーレは俺達を知っていた

 

「お母さんは誰だ⁇」

 

「え⁇あの人ですけど…」

 

マエストラーレの目線の先には、リットリオが

 

「お父さんは⁇」

 

「お父さんは本国で提督をしていました‼︎」

 

隊長の頭にすぐに浮かんだ、初老の男性

 

あぁ、あの人なら納得だ

 

「してましたって事は、今はしてないのか⁇」

 

「はい。ジェミーニさんからお誘いを受けて、居住区で暮らしてます」

 

「あ」

 

「隊長⁇」

 

何かに気付いた隊長は、何故か冷や汗を流していた

 

「あ、あの〜…マエストラーレ⁇」

 

「はいっ」

 

「その人って〜、喫茶店してる⁇」

 

「はいっ‼︎タッチバックスと言う喫茶店をしてます‼︎」

 

「…レイ。都市型の方の居住区行くぞ」

 

「了解っ。訳ありだなっ」

 

早速ジープを借り、俺の運転で都市型居住区へ向かう

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