その瞬間、香取の鞭が机を叩いた
「烈風‼︎はいっ‼︎」
「烈風‼︎」
「はいっ、よく出来ましたっ‼︎ん〜…」
「むぐっ…‼︎」
目の前で繰り広げられる、濃厚なキス
み、見てられない‼︎
《パパ》
「ん⁇」
《ローマトアレ、シタ⁇》
「した」
《フーン…》
「いらっしゃい、大佐」
「あ、先生…」
「た、大佐‼︎み、見ました…か⁇」
「見た。DVDで焼き増しして売…‼︎」
香取の鞭が、顎の下に当たる
殺られる、マズい‼︎
「何か言いたい事は〜⁇」
「て、てんて〜の授業が受けたい…」
「丁度いいです。では、少し学びましょうね」
また単冠湾の横に座らされる
「お前、ワンコって呼ばれてるのか⁇」
「えぇ。大佐も良ければ。自分もそちらの方が良いです。名前長いですし…」
「次から使うよ」
「では、最初に一つ大佐に学んで貰いましょう」
香取が黒板に文字を書き始めた
「これは、何と読みますか⁇」
単冠湾
「ふっ…愚問だ‼︎”たんかんわん”だっ‼︎」
「え」
自信満々に答えたが、どうも二人の反応が可笑しい
「え⁇」
「大佐…本気ですか⁇」
香取の目も怖い…
「”ひとかっぷわん”ここはそう読みます」
「嘘だ‼︎じゃあ今までこいつを”たんかんわん”って呼んでたのは間違いだったのか⁉︎」
「大佐〜⁇」
「うひ…」
再び顎の下に鞭が当てられる
的確にここに鞭を置く鞭さばきは、凄いと思う
「そう言えば貴方、昔から色々変な読み方してたわね⁇漣を”よだれ”って読んだり、不知火を”ふしんび”って読んだり…」
「ひ、ひとかっぷわん‼︎」
「もう一度‼︎」
「ひとかっぷわん‼︎」
「はいっ、よく出来ましたっ‼︎」
相変わらず怖い…
殺気と言うか、何て言うか…
「では、次はコレを学びましょう」
香取は、何か紙芝居みたいな物を出し、二人に見せた
「艦娘とケッコン‼︎パチパチパチ〜‼︎」
「パチパチ〜」
「パチパチ〜」
香取は紙芝居を読み始めた
それは、艦娘とケッコンする提督に対し、分かりやすく書かれていた
最初の絵は、榛名が描かれている
後、ハートが沢山
「艦娘は、貴方の事が大好きです。でも、貴方は選択を迫られます」
二枚目は、提督が中心に書かれており、周りに沢山の艦娘が書かれている
榛名は何だか寂しそうに書かれている
「貴方は、沢山いる中から一人を選びます。でも、あまり悩まないで下さい。決定するのは貴方です」
「…」
結構可愛らしい絵だが、私は黙って聞いていた
今まさに自分が置かれている状況だからだ
「お世話になった子だから、最初の子だから、あまりない事例だけど、昔から知ってるから。理由は様々です」
三枚目は、榛名と提督の指に指環がはめられていて、手を繋いでる絵だ
何だかホッとした
「こうしてケッコンした艦娘は、提督に一番近い存在になります。ですが、他の子のケアも必要です」
四枚目は、榛名以外の艦娘にペンダントや、指環とは違う装飾品をあげてる絵だ
「指環をあげなかった子には、別の物をあげるのが最適でしょう。暴れる子もいるかとは思いますが、必ず貴方を分かってくれます。おしまい」
「…分かった」
「とうとう決まりましたか⁇」
「いや、元から決まってる。誰かの背中押しが欲しかっただけだ」
ワンコの顔に笑顔が宿る
こいつはいつも笑っている印象があるが、ちゃんと他人の心配も出来る、いい奴だ
「あ、そうだ大佐‼︎行商船がもうすぐ来ます。良ければ、他の子に渡す物を選びますか⁉︎」
「そうする」