峯雲はパッと出でしたが、また出てきます
今回のお話は、涼月がイッピー出て来ます
そして、誰かの謎が明らかになります
テメェだったのか‼︎
ある日のダイダロス…
「今日はお休み〜‼︎お休みだけど〜…」
「しっかり前を向いて下さいっ…‼︎」
ダイダロスさんの背後で、涼月が爆弾とライターを手にしている
「は、ハニー⁇」
「何ですかっ…‼︎」
「どどど、どうしてお父さんとお母さんの盗聴したいんだい⁇」
涼月は無言でライターを擦る
「あいやいやいや‼︎けけけ決してハニーの詮索をする訳では無くて‼︎」
「涼月だって…知りたい事はあるんですっ…‼︎お父さんとお母さんは、涼月の知らない場所で何をしているのかっ…それを知りたいだけですっ…‼︎」
「わわわ分かりました‼︎」
「分かりました…⁇」
「畏まりましたっ‼︎誠心誠意、遂行してみせます‼︎」
涼月を背後に置いたまま、ダイダロスさんは盗聴を続ける…
「…聞こえて来た」
《どうしたんだいっ⁇今日はっ、がっつくじゃないかっ‼︎》
《たまにはいいだろっ》
「…」
「…」
ヒジョーに気不味い空気が流れる…
「…気不味いので、貴方を爆破しますっ…‼︎」
「そんなぁ‼︎」
涼月がライターを擦る‼︎
《……済みだ》
「ん⁇」
混線が入った
「待って…どこからだ…」
異変に気付いた涼月も手を止める
「これは…」
「メモを取ってく…ださい‼︎」
涼月に命令口調で言うと爆破されるのを思い出し、ダイダロスさんはすぐに口調を丁寧に戻した
「はいっ…‼︎」
録音と同時に、話している言葉を書き上げて行く…
「マズい事…ですかっ⁇」
「あぁ…凄くマズい…お父さんの所に連れて行ってくれるか⁇」
録音を終えたダイダロスさんは、データを取り出しながら涼月と話す
「構いませんけど…何故お父様の所にっ…⁇」
「岩井さんが一番信頼出来るからさ」
「畏まりましたっ…‼︎行きましょうっ‼︎」
ダイダロスを降り、岩井のいる部屋を目指す…
「ただいま帰りましたっ…‼︎」
「おかえり涼月‼︎」
「ダイダロスはどうだった⁇」
「それが…」
「失礼します」
涼月の背後からダイダロスさんが手元に音声を再生する機材を持って来た
「珍しいな…どうされました⁇」
「かなり重要な事ですので…」
「アタシと涼月は抜けるよ」
「いえ、いて下さい」
入口を閉めて鍵をかけ、ダイダロスさんは深呼吸した後、再生機材を机の上に置いた
「岩井さん、ボス。私からすれば、貴方がたが一番歳が近くて、尚且つ話が通じる。その上で、この音声を聞いて欲しいんです」
「おぉ…分かった…」
「聞こうじゃないか」
二人にイヤホンを渡し、先程盗聴した音声を流す
最初は黙って聴いていた二人だが、段々顔が険しくなっていく…
「これは本当か⁉︎」
「あの人に限って…まさかだよ…」
「確かに自分は罪を犯した身…信用はないかも知れません。ですが、これがもし誠の真実なら…」
「その点は心配ない。いつだって信頼してるさ‼︎」
「なんなら、アタシだって海賊みたいな事してたしねぇ」
「信用はありますっ…‼︎」
そう言ったのは涼月
「ダイダロスさんっ…‼︎貴方は確かに情けないお方ですっ…」
「き、キツイな涼月さん…」
「ですがっ、涼月もその時横にいて聞いていましたっ…‼︎」
この通信を盗聴していたのは二人いた
涼月が証人になれば、この音声が本物だという確率が跳ね上がる
「一気に信憑性が高くなったな…」
「ヴィンセントはどこ行ったんだい⁇横須賀かい⁇」
こうなれば、高官であり皆の話をよく聞いてくれるヴィンセントに頼りたい所
「えぇ。イントレピッドDauの日です」
「参ったねぇ…」
「我々達で、何とか横須賀に届けられませんか⁇せめて、横須賀のジェミニさんか…もしくはマーカスさん辺りにコレを届けられれば…」
「恐らく通信も傍受されて解読される」
「下手すれば、この部屋も盗聴されてる可能性が高いねぇ…」
「…少し、涼月に時間を頂けませんかっ…⁇」
「あぁ…」
ダイダロスさんと岩井さんが首を縦に振り、涼月は何処かに通信をし始めた
数分後…
「皆さん、これをっ…‼︎」
涼月が机の上にタブレットを置いた
そこには、照月と文字で会話した記録が残っていた
今から横須賀で遊ぶ予定を立ててくれた
これなら高速艇で行けば良い
「きそさんの作ったこの会話チャットのインターネットは独立していますっ…‼︎」
「なるほど‼︎偉いぞ涼月‼︎」
「任せたよ涼月。流石はアンタはアタシ達の子だ‼︎」
「よしよし‼︎お小遣いをあげよう‼︎」
ダイダロスさんは録音データを入れたメモリを涼月に渡し、少し多めのお小遣いを涼月に渡した
涼月はダイダロスさんにお礼を言う為に口を耳に近付けた
「…シケてますねっ」
「わ、分かりまちた…」
ダイダロスさんは財布から紙幣を全部取り出し、涼月のリュックに詰めた
「ではっ…行って参りますっ…‼︎」
「気を付けてな‼︎」
「アタシ達もすぐに行くから‼︎」
「向こうで待っていて下さい‼︎」
「ダイダロスさんっ…‼︎いつもの合図をっ…‼︎」
涼月の目が、ダイダロスさんを見つめる
「ゴー‼︎ハニー‼︎」
「…はいっ‼︎ダイダロス‼︎」
意気揚々と、涼月は部屋を出て行った
「なんだい⁇随分仲良いんだねぇ⁇」
「ありがとう、いつも涼月の相手をしてくれて」
「護られているのは此方ですよっ」
今は涼月に賭けるしかない…