艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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231話 疑惑と謎(2)

涼月が横須賀に着いた

 

「あっ‼︎涼月ちゃんだ‼︎お〜い‼︎」

 

「お照さんっ」

 

照月が港で待っていてくれた

 

「事情は何となく分かるよ」

 

涼月に近付くなり、照月の目が本気に変わる

 

深くは話していない涼月だが、照月には何となく危ない状況だとは分かっていた

 

その事実はすぐに明らかになる

 

「横須賀さんにお話しよ。あの人、そういうのはしっかりしてるから」

 

「えぇ」

 

遊ぶはずだった二人は、執務室に向かう…

 

 

 

「こんなデスクでどうやって仕事してんだ‼︎ちったぁ片付けろ‼︎」

 

「ほらな、言われただろ⁇」

 

朝っぱらから横須賀のキッタナイデスクを片付ける

 

普段から朝霜に言われているみたいだが、デスクの上には

 

資料

菓子袋

資料

資料

菓子袋

菓子袋

資料

 

と、見るも無残な状況になっている

 

「うっさいわね‼︎整理は出来てるけど整頓出来てないだけよ‼︎」

 

「親潮を見習え親潮を‼︎」

 

横須賀の横にある親潮のデスクは整理も整頓も出来ている

 

当の親潮は、今日は学校の為お休み

 

「ここだけはお父さんに似たんだなっ‼︎」

 

「ここだけは余計だここだけは‼︎」

 

「コンコン。照月です」

 

横須賀と言い合っている最中、執務室のドアがノックされた

 

「照月ちゃんだわ…珍しいわね⁇開いてるわ⁉︎」

 

「失礼しま〜す」

 

「失礼しますっ…‼︎」

 

照月の後ろには、涼月もいた

 

リュックサックが膨らんでいる所を見ると、大湊から何か持ってきたのだろう

 

「マーカスさんっ…ちょうど良かったですっ…‼︎」

 

「俺に用か⁇」

 

当初は、爆弾の素材の手配か造り方のレクチャーかと思った

 

だが、涼月が取り出したのは音声再生器

 

「ダイダロスさんとっ…お父さんとお母さんからですっ…‼︎」

 

イヤホンを渡されながら、涼月は誰からの物か教えてくれた

 

俺と横須賀は顔を見合わせ、イヤホンを耳に当てた…

 

 

 

《あぁ。深海の艤装を手配済みだ。長波に載せようかと》

 

《ははは。長波はその為に建造しましたから。一度は拉致されましたがね…》

 

《それでは困るんですよ。セイレーン・システムでさえ、新たに導入するには時間が掛かるのだろう⁇》

 

《だからこそ、生身で深海化させた上で相応の艤装を長波に持たせるんです》

 

《此方には深海化させる技術がありますからね》

 

 

 

イヤホンを取りながら、頭が真っ白になる

 

「なぁ…まさかとは思うが…この電話の主は…」

 

「棚町さんですっ…‼︎」

 

一番関わりたく無い人物に、好戦派の疑惑がかかった

 

それも、長波に手が及んでいる

 

「誰か知ってる奴はいないのか…」

 

「呉さんとヴィンセントさん‼︎」

 

その答えは、何故か照月が答えた

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