しばらくすると、港に行商船が来た
何かパワーアップしてる気がするが、気にしないでおこう
二人で行商船に入り、早速物を選び始める
「ワンコ、お前何かいるか⁇ついでに買ってやる」
「じゃあ、これいいですか⁇」
持って来たのは、ココアの粉末
「乗せろ乗せろ〜‼︎」
カゴをその辺に置き、みんなに渡す物を選び始めた
「あの…」
話し掛けて来たのは、ワンコではなく、行商船の船長だ
あの時はあんまり見なかったが、俺より一回り上なんだな…
「傷は癒えたか⁇」
「やっぱり‼︎その節はお世話になりました‼︎」
「礼なら武蔵に言ってくれ」
「いえ、大佐。貴方にも…少々お待ちを」
船長が奥に消えた内に、たいほうとはまかぜに渡す物をカゴに入れた
たいほうは積み木と戦闘機のオモチャ
はまかぜはお菓子作りのセット
後は…
「大佐、これを」
「これは⁇」
船長が持って来たのは、指環の箱とよく似た小さな箱
中には、ケッコンする為の指環とは少し違って指環が入っていた
「この指環は、ケッコンする事は出来ませんが、艦娘に自動修復機能が追加される指環です」
「うわぁ〜‼︎まだ残ってたんですね‼︎」
ワンコが物珍しそうに指環を見ている
「もう無いのか⁇」
「えぇ…海軍が造ろうとしましたが、結局造れなかった逸品です。…これを造れる人はもう居ません」
「…いいのか⁇こんな大事な物」
「えぇ‼︎勿論‼︎私は艦娘を持っていませんから、この指環も使われた方が喜ぶでしょう」
「良かったですね、大佐‼︎これを付けたら絶対轟沈しないんですよ⁉︎」
「マジかよ‼︎」
「だから海軍が必死に造ろうとしてるんです」
「なるほど…どこで手に入れた⁇」
「それを造れる最後の人間だからです。今はこの通り…」
船長は左腕を見せた
人工のアームになっている…
「昔事故に遭いましてね…それで」
「すまん。有難く頂戴する」
「えぇ‼︎」
「後はチェルシーだ」
「これはどうです⁇」
ワンコが手に取ったのは”はじめてのボーキサイト”と書かれた、自分で創作する子供向けのオモチャだ
「さて、これで何を造るかな⁇」
全員のプレゼントを決まった上で、レジを済ませて行商船を出た
「ほら」
忘れる前に、ワンコにココアの粉末を渡した
「ありがとうございます‼︎」
「じゃあな、世話になった」
コルセアに無理矢理荷物を詰め、コックピットに乗る
「また来るよ‼︎」
「えぇ‼︎いつでもいらして下さい‼︎」
敬礼をした後、基地を後にした
《イッパイカッタネ》
「フィリップとスペンサーは、今度上等な武装を付けてやるからな」
《ヤッタネ‼︎》