艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

792 / 1101
235話 こかもいホテル(4)

「おぉ〜‼︎」

 

「ここもか‼︎」

 

大浴場、そして露天風呂

 

ここもオーシャンビューになっている

 

「ささ‼︎お背中流すっす‼︎」

 

中ボスかもいが二人、体を洗うセットを持ってシャワーの前に来た

 

ここの中ボスかもいのナンバーは…2号と6号か

 

「二人共ガタイが良いっす‼︎」

 

「洗い甲斐があるっす‼︎」

 

「気持ちいいな…」

 

「あぁ…これはいい…」

 

ひとみといよがマッサージや塗り薬を塗る時、絶妙にツボに入って気持ちいいのと似たような理論の気持ちよさだ

 

中ボスかもいは、普段自分が洗い難い場所を洗ってくれる

 

これがまた絶妙に心地良い

 

「ささ‼︎湯船にどぞっす‼︎」

 

「こかもい達は一旦退散するっす‼︎」

 

その辺でスタンバイしていたこかもい達も含め、ドザーっと一斉に居なくなった

 

「静かだ…」

 

「逆に怖いな…」

 

先程までうるさい位に居たこかもい達が居なくなり、一気に静かになる

 

大浴場にいるのが不安になり、露天風呂に来た

 

「おっ…」

 

「はぁ…」

 

入ってすぐに分かった

 

スカイラグーンと同じ泉質だ

 

アレンが心地良さそうな溜め息を吐きながら露天風呂に体を沈め、俺も遅れて浸かる

 

「おっ、ガンビアだ」

 

「夜間訓練かなんかだな」

 

水平線にはガンビアがいる

 

艦載機が着艦しているのを見ると、夜間訓練だろう

 

「なぁ、レイ」

 

「ん⁇」

 

互いに水平線を眺めながら会話を続ける

 

「俺、今日一つ夢が叶ったよ」

 

「射的で全倒しか⁇」

 

「お前と一度、仕事抜きでこうして遊んで風呂に入ってみたかったんだ」

 

「また行けるさ。今度は内地が良いな⁇」

 

「そうだなっ…」

 

露天風呂でまったりとしながら、時間が流れて行く…

 

 

 

風呂から上がり、部屋に戻って来た

 

「そういや、ルームサービスが呼べるらしいな⁇」

 

「エッチなマッサージかもしれん‼︎呼べ‼︎」

 

「よし‼︎」

 

アレンが内線を取り、早速ルームサービスを呼ぶ

 

内線が繋がり、ルームサービスを依頼した後受話器を離し、アレンが此方を向いた

 

「レイ。ルームサービスはマッサージらしい。2コースあるみたいだ」

 

「どんなだ⁇」

 

「一つはこかもいマッサージ。もう一つはムチムチマッサージだ」

 

「そりゃあムチムチマッサージだろ⁉︎」

 

「レイ。こういう時はな、こう言うんだ」

 

再び受話器を持ち、アレンは言った

 

「両方頼む‼︎」

 

アレンは受話器を置いた

 

「さ〜て、どうくるか…」

 

「ムチムチマッサージの方にボスに一票だな‼︎」

 

「俺は長波のマッサージだなっ‼︎」

 

俺、長波

 

アレン、ボス

 

双方ムチムチマッサージに期待をして待つ

 

数分後…

 

ピンポーン

 

「来た‼︎」

 

チャイムが鳴ったので、アレンが扉を開けにいった

 

「よく来たな‼︎」

 

「この度はムチムチマッサージをご指名頂き、誠にありがとうございます」

 

「「「ありがとうございます‼︎」」」

 

アレンはそっと、扉を閉じた

 

「どうした⁇」

 

「…筋骨隆々の集団が来た」

 

「門前払いだ‼︎お帰り願え‼︎」

 

とは言いつつ、筋肉集団を中に招き入れた

 

ムチムチマッサージとは名ばかりで、俺達二人が思っていたムッチムチのギャル…つまりボスや長波のマッサージではなく…

 

ダイダロス乗組員達、筋骨隆々の集団が行うマッサージの事だった‼︎

 

「ボスや長波さんを期待されましたか⁇」

 

「い、いやぁ〜‼︎男の性だな‼︎なぁ、アレン‼︎」

 

「そ、そうそう‼︎誰もあわよくば押し付けオッパイに期待なんかしてない‼︎」

 

「なるほどなるほど…我々もその気持ちはよく分かります。では、横になって下さい」

 

「「うぅ…」」

 

若干引き気味になりながらも、俺達はベッドにうつ伏せになった

 

「参ります‼︎」

 

互いに筋肉が二人ずつ着いたのを見て、終わりを感じて目を閉じた…

 

 

 

 

30分後…

 

「肩が軽い…」

 

「首がよく回る…」

 

ルックスとは裏腹に、ダイダロス軍団のマッサージはかなり気持ち良いフツーのマッサージだった

 

「あ…えと…チップだな‼︎」

 

財布から札を一枚出そうとしたが、すぐに止められた

 

「チップは貰えません。代金は全て料金に含まれています」

 

「取ってくれ。かなり良かった」

 

アレンも渡しているが、向こうも断っている

 

「では、こかもい達に差し上げて頂けませんか⁇」

 

「分かった。そうするよっ」

 

財布に札を仕舞い、こかもい達に渡す事にした

 

「本日はお呼び頂き、誠にありがとうございました」

 

「「「ありがとうございました‼︎」」」

 

ダイダロス軍団が帰って行った…

 

「思ったより良かったな⁇」

 

「こりゃあ、次からはムチムチマッサージの方かもな⁇」

 

ピンポーン

 

「こかもい達だ‼︎」

 

立て続けにこかもい達も来た

 

今度は俺が扉を開けに行く

 

「本日はお呼び頂きありがとうございまっす‼︎」

 

「「「ありがとうございまっす‼︎」」」

 

「さ。入ってくれ‼︎」

 

総勢10人

 

内、中ボスかもい9号、4号

 

「ささ‼︎横になるっす‼︎」

 

一人につき、中ボスかもい一人とこかもい四人が着き、マッサージが始まる…

 

「足の裏ふみふみっす‼︎」

 

「腕モミモミっす‼︎」

 

「腰を押すっす‼︎」

 

「頭皮のマッサージするっす‼︎」

 

「…」

 

まさに至れり尽くせりとはこの事

 

気持ち良すぎて声も出ない

 

特に足の裏を踏んでくれてるのが本当に気持ちいい

 

「ぐぉ…」

 

アレンに至っては既に寝息を立てている

 

「ネルソンさんもこかもい達のマッサージ呼んでくれたっす‼︎」

 

「ネルソンにも同じマッサージしたのか⁇」

 

「ちょっとだけ違うっすけど、大体そっす‼︎」

 

「ネルソンはっ、どんな感想だった⁇」

 

ネルソンの話をし始め、アレンが目を覚ました

 

「ネルソンさん、ビクビクー‼︎ってなってたっす‼︎」

 

「ブルブルー‼︎って震えてたっす‼︎」

 

「イクって何すか⁇ボスは教えてくれないっす。どこ行くっすか⁇」

 

あられもないネルソンの話をこかもい達から聞き、アレンは頭を抑える

 

「知らない方がいい事もある」

 

「聞いた俺が悪かったよ…」

 

ネルソンがこかもいマッサージで絶頂した事を聞き、マッサージが終わった

 

「ありがとう。これ、少ないけど」

 

今度こそチップを渡す

 

が…

 

「要らないっす‼︎」

 

「こかもい達はボスからちゃんと貰ってるっす‼︎」

 

「またお呼び下さいっすー‼︎」

 

こかもい達は全くチップを取る気配すら見せず、流れる様に部屋から出て行った

 

「ネルソンの件は内緒にしといてくれ…」

 

「分かったよっ」

 

マッサージの心地良さをそのままに、俺達はベッドで眠りに就いた…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。