艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、235話が終わりました

今回のお話は、誰かの夢がちょっとだけ叶うお話です

横須賀から急に居なくなったジェミニと親潮

果たして何処へ行ったのか…⁇


236話 ミラクル☆オヤシオ(1)

「横須賀はどうしたんだ⁇」

 

ある日の横須賀…

 

皆が粗方落ち着いて来た夕方、朝霜に呼ばれた

 

執務室から横須賀と親潮が姿を消したらしい

 

表で遊んでいた清霜達に話を聞くが、視察なら繁華街にいるはずだと答えるだけ

 

しかも磯風に顔を近付けすぎだと頬をチミられた

 

痛い…

 

今横須賀で執務を行っているのは…

 

「このあきつ丸が提督の代わりとは、提督殿も随分な用でしょうなぁ」

 

「アイツがお前における絶対的な信頼を聞いてみたいよっ…」

 

普段横須賀が座っている席にあきつ丸がおり、俺は机のヘリに座りながら潜水艦の絵が彫られたオイルライターでタバコに火を点ける

 

「あきつ丸はその為に造られたであります」

 

「ほぅ」

 

これは初耳だ

 

「提督業務代行、及び低年齢層艦娘の指導鞭撻。後は提督殿の色々な処理であります」

 

「色々な処理…ありがとう」

 

喫茶店でよく見る灰皿に灰を落とす

 

色々な処理と言うのは、恐らく書類や視察の事だろうとは思った

 

「夜伽をご存知でありますか⁇」

 

「…止めておこう」

 

どうやらデリケートでプライベートな処理らしい

 

「大尉殿の処理も命じられているであります」

 

あきつ丸がニヤつきながら白い手袋を嵌めた‼︎

 

「俺はいい。それより、子供達を頼んだ」

 

灰皿にタバコを押し付け、机から立ち上がる

 

なんとなくだが、あきつ丸に食われそうな気がする…

 

「つれないであります‼︎付き合うでありますぞ‼︎」

 

「横須賀と同じバストになったらこっちから頼むよ」

 

「それは無理でありますな」

 

「だろ⁇」

 

と、俺もあきつ丸も笑う

 

が…

 

「学ラン女子は嫌いでありますか」

 

面と向かっては落ちないと見たあきつ丸

 

机を避けて真顔で迫って来た

 

「提督殿はあきつ丸を好いてくれるであります。きっと大尉殿もあきつ丸に満足するであります。さ、脱ぐであります」

 

「うっ…」

 

一応後退しながら出入り口のドアには向かってはいるが、このまま壁に寄せられれば終わりだ…

 

「ただいま〜。おぉ、父さん‼︎」

 

そんな中、丁度朝霜が帰って来た‼︎

 

「貸せっ‼︎」

 

「うおっ⁉︎何だ⁉︎」

 

「あびゃびゃびゃばばばば‼︎‼︎‼︎」

 

朝霜がアークのあのスタンガンを腰にブラ下げているのを覚えていた

 

それを取り、あきつ丸の露出部位である絶対領域に当てると、あきつ丸は感電してその場で目を回して床に倒れた

 

「ふぅ…危ねぇ…」

 

「父さんも大変だなぁ…」

 

「助かったよ…」

 

朝霜にサージスタンガンを返すと、また腰にブラ下げた

 

「痕は…残ってないな」

 

ほんの少しだけあきつ丸のスカートを捲り、痕が無いかだけ確認する

 

特に痕は無いみたいだ

 

「気絶させるだけだかんな。その辺の調整はちゃんとしてあるさ」

 

「流石は俺の娘だ」

 

「…でだ。どうすんだよ、あきつ丸さん」

 

「…」

 

「…」

 

朝霜と二人、沈黙が流れる

 

「…手厚く弔ってやりなさい」

 

「…そだな‼︎」

 

「生きてるでありますよ⁉︎」

 

「「うわぁ‼︎」」

 

朝霜も俺も飛び付き合う

 

「まぁ…このあきつ丸もやり過ぎたであります」

 

「悪かったよ…」

 

あきつ丸を立ち上がらせると、朝霜が何かを思い出した様に口を開いた

 

「そうだお父さん。お母さん迎えに行ってやってくんないか⁇」

 

「何処だ⁇」

 

「都市型居住区のビスマルクインダストリービルだ」

 

「朝霜も行くか⁇」

 

「お〜‼︎行く行く‼︎」

 

「その間、あきつ丸は提督代行をやり遂げるでありますよ」

 

「頼んだぞ。それと、清霜達が帰って来たら手を洗ってサラの所で晩御飯食べさせてやってくれ」

 

「了解であります‼︎」

 

「行ってくんよ‼︎」

 

あきつ丸を執務室に残し、ジープの発着場に来た

 

「元帥のお迎えですね。伺っております」

 

着いた途端に、受付から一号車のキーを渡された

 

「してやられた感が凄いな」

 

「お母さんのこった。お父さんの事見透かしてんじゃね〜のかぁ⁇」

 

「まぁなっ。借りるぞ〜」

 

「お気を付けて」

 

朝霜を助手席に乗せ、シートベルトを着け、ジープのアクセルを踏んだ

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