今回のお話は、ジョンストンがメインのお話です
段々と横須賀での生活に慣れて来たジョンストン
ヴィンセントに抱かれる時、どんな抱かれ方をするのか…
「びんせんと」
朝、ヴィンセントの体が揺さ振られる
「おきて」
毎朝ジョンストンがヴィンセントを起こす役割を担っている
ヴィンセントが何か反応を起こすまで、ジョンストンはヴィンセントを揺さ振る
「ん…朝か…」
中々起きないヴィンセントの額に、ジョンストンは手を置いた
「おきて」
小さな手の平がペチペチ当たる
「分かったっ…くぁ…」
「くぁ〜」
ヴィンセントが大あくびする横で、ジョンストンが真似をするようにあくびをする
普段からも規則正しい生活をしているヴィンセントだが、ジョンストンが来てから更に規則正しい生活を送るようになっている
「あさごはん」
「今日は何だろうな⁇」
「ぱん」
「そっかそっか…よいしょ‼︎」
ようやく体を起こし、ヴィンセントは口をゆすいで身嗜みを整える
「行こっか‼︎よいしょっ」
「わ」
ヴィンセントはジョンストンの襟首の後ろを掴み、一瞬宙ぶらりんになったジョンストンを胸元に寄せた
ヴィンセントはジョンストンを抱き上げる時、大体この抱き上げ方をする
そのやり方は、イントレピッドの目にも止まる…
朝食を食べ終え、ジョンストンは子供用の椅子から降ろしてもらう
その時もヴィンセントは同じ降ろし方
「わ」
ジョンストンの後ろの襟首を掴み、床に下ろす
「ありがと」
ヴィンセントに降ろして貰うと、ジョンストンは外に行く準備をし始めた
「これはオヤツね‼︎」
イントレピッドがラップに包んだ数個のクッキーをジョンストンのリュックに入れる
ジョンストンのリュックには、クレヨンや画用紙、数個のオモチャが入れてある
「ありがと、いんとれ」
「沢山遊んでおいで‼︎」
「いてきます」
ヴィンセントよりも早く、ジョンストンは出掛けて行った…
「ひとみ、いよ」
「じょんら‼︎」
「あしょお〜‼︎」
ジョンストンの行き先は広場
そこには教官飛行中のマーカスを待っているひとみといよが居た
子供達が学校の時や、マーカスやアレンが教官をしている時は、決まって誰かが広場で遊んでいる
ジョンストンはそんな彼女達を探し出し、午前中はここで過ごす
「こえ、あしがあしゃんにもあったび〜らま」
「よんすとんにもあえる‼︎」
「きらきら」
ひとみといよからビー玉を貰い、ジョンストンは太陽に向ける
「こおこおちよ‼︎」
三人はビー玉を地面の溝に沿って転がして遊び始めた
お昼頃になり、俺とアレンが広場に戻って来た
「おっ‼︎ビー玉ころころ合戦か‼︎」
「えいしゃん‼︎」
「おかえい‼︎」
俺を見かけるなり、ビー玉をしまいすぐに抱き着くひとみといよ
ジョンストンが羨ましそうに二人を見る中、アレンが腕を広げた
ジョンストンはすぐにアレンに抱き着き、抱き上げられた
「あれん」
「いっぱい遊んだか⁇」
「うん」
相変わらず感情の起伏が少ないジョンストンだが、たまに笑った顔をみせる
こうして抱き上げられた時や、子供達と遊んでいる時等…少しずつだが、感情が出始めて来た
「あっ‼︎いたいた‼︎」
「お昼にしましょ‼︎」
サラとイントレピッドがバスケットを持ってこっちに来た
丁度良かった。サラに聞きたい事がある
敷いたシートの上に腰掛け、イントレピッドとサラがパンに野菜やらハムを挟む
「はむ‼︎」
「えたす‼︎」
「まよ」
「はいっ、どうぞっ‼︎」
簡易的なサンドイッチが出来上がり、ひとみといよとジョンストンから先に貰う
「「いたあきます‼︎」」
「いただきます」
三人共サンドイッチを両手で持ち、美味しそうに頬張る
「マー君。モリシマの事、Thank you」
聞こうとしていた事を先に言われた
「こっちが礼を言いたい。あいつはマークが雇ったSPだったんだろ⁇」
「そっ。とても優秀なね⁇確か、少し前まではケンペーにいたのかしら⁇」
「過去は詮索しないさ。よっぽどじゃない限りなっ⁇」
いよを膝に乗せたサラが微笑む
森嶋はマークが研究中に雇ったSP
マークが世界を回る仕事をし始めた際、横須賀で憲兵隊の一員となった
過去を色々と知ってはいるが、一切口外しない義理堅い奴なのは分かっている
サンダースに入った理由は、形はどうであれ、この前叶った
だが、これからも今のままでいてくれるだろう
守る者が出来た鳥は強い。それだけは言える
「おいしい」
ブチッ
「さきさきえたす‼︎」
ブチッ
「こえっ、あんのっ、おにく⁇」
よく見るといよのサンドイッチだけ肉が違う
少し硬めで味の濃いジャーキーに近い肉が入っており、いよはブチブチ引っ張りながら食べている
「あらっ⁉︎大人用のお肉だわ⁉︎イヨ、Sorry‼︎すぐ変えるわ‼︎」
「サラの方がハムだわ⁉︎」
イントレピッドが気付き、サラの食べているサンドイッチが、本来のいよのサンドイッチと気付いた
「いよっ、こっちにっ、すう‼︎」
意地でもブチブチ言わせながら硬い肉を噛み切るいよ
「いよは味の濃いのが好きだもんな⁇」
「うんっ‼︎」