今回のお話で、アレンとネルソンの間に赤ちゃんが産まれます
名前は未だ不明ですが、アレンにソックリな赤ちゃんです
「ぐわぁぁぁあ‼︎こっ、こんなに早いのかっ…あ、アレン…」
「ネルソン⁉︎」
あれから三日後、ネルソンにいきなり陣痛が来た
アレンに担がれ、治療台に寝かされるネルソンの横に日進が来た
「母上⁇掛け声は分かるかのぉ⁇」
「うぬっ…ひー、ひー、ひーひーひーだなっ…」
「それじゃあ吐きっぱなしじゃ‼︎ヒーヒーフーじゃ‼︎」
「よし、ネルソン。落ち着いて力を入れるんだ」
「よしっ…ぐわっ‼︎」
ネルソンが力もうとしたと同時に、お腹の中の子が腹を蹴り始めた
「余の腹を蹴るとはっ…はっ‼︎元気な奴め‼︎こうなったら…日進、手を貸せ‼︎」
「な、何をするんじゃ⁉︎」
日進の手を握り、ネルソンは一気に力み始めた
「よぉぉぉぉぉお…‼︎‼︎‼︎」
「あれんさんとねるそんのあかちゃん、どんななまえかな⁇」
「あにになうとおもう⁇」
「あえんしゃんじぅにあ‼︎」
たいほう、ひとみ、いよがカーペットの上で輪になりながら話している
「この間、山城先生に教えて貰ったよ。出産ってのは命懸けらしいな」
天霧がコーヒーを持って来たついでに話し掛けて来た
「これは女性にしか分からない痛みだからな…俺には分からない問題だ」
「どれくらい痛いんだろうな…」
ここにいる出産経験者は三人
三人だが、内一人は聞かない方が良いだろう…
「結構ポンッって産まれたわ⁇今はちゃんとした麻酔で痛みも抑えられるし、天霧ちゃんが思ってるよりもう少しだけ楽になるわ⁇」
聞かない方が良いだろうと思っていた貴子さんが一番最初に答えてくれて、一番安心出来る答えを返してくれた
「私も力んだらスポッと出たわね」
「マーカスは辛かったわ…ウォーターメロンでも出てくるのかと思ったもの」
次いでローマと母さんが答えてくれた…
が、母さんの言い方が一番伝わり易くて一番痛そうだ
「ひとみもいつかあかしゃんうむ⁇」
「いよもうむ⁇」
「たいほうもうむ⁇」
「そうだなっ…よいしょ‼︎」
三人の前で腰を降ろすと、三人共寄って来た
「いつかみんなに好きな人が出来て、結婚した時に赤ちゃんは出来るかも知れないな⁇」
「ろ〜やってあかしゃんつくうの⁇」
「鳥さんが持って来るんだ。赤ちゃんどうぞ〜ってな‼︎」
「おかあしゃんのおなかにいえうの⁇」
「そっ。いつか知れるといいな⁇」
「とりしゃんおとす‼︎」
「とりしゃんおとちて、あかしゃんとう‼︎」
ひとみといよが立ち上がり、外に行こうとした
「あいやいやいや‼︎違うんだひとみ‼︎いよ‼︎」
「すきなひとといっしょにやるんだよ⁇」
たいほうが良い事を言ってくれた
「とりしゃんちあう⁇」
「あにちたあ、あかしゃんれきう⁇」
「え〜とだな…」
鳥作戦が失敗したとなれば、後は…
「ぱぱしゃんとたかこしゃん、ようになんかちてう」
「あえすうの⁇いくぞたかこ〜‼︎」
「あぁ〜‼︎もっとちぉ〜らい‼︎」
「だぁーっ‼︎ちょいちょいちょい‼︎」
隊長と貴子さんの夜のあられもない姿が披露されそうになったので、瞬時に口を塞いだ
「はぁ…はぁ…あっぶねぇ…」
「たいほうはどうしたらいいかしってる‼︎」
「そっか。鹿島に習ったもんな⁇」
「うんっ」
「マーカス君」
…背後から貴子さんの声がした
「…はい」
「こっち向いて」
「…左フックですか」
「右ストレートよ」
貴子さんの声を聞き、大きく深呼吸する
終わった…
これは激怒だ、声で分かる
いざ決意を固め、振り返る‼︎
「電話よ⁇」
「あ、はい」
貴子さんの手には無線機が握られていた
「どうした⁇」
《レイか‼︎産まれたぞ‼︎元気な女の子だ‼︎》
無線の先はアレン
ネルソンとの間に二人目が産まれた報告だ
「おぉ‼︎やったな‼︎名前はなんだ⁇」
《まだ決まってない。まぁ、すぐに決まるさ‼︎》
「分かった。一応二人共診察しよう。いいか⁇」
《助かる‼︎じゃあ、また後でな‼︎》
「了解‼︎」
無線機を置き、皆の方に振り返った
「ネルソンが赤ちゃん産んだって‼︎」
「やったねうしょん‼︎」
「やったねうしょん‼︎」
「やったね‼︎」
その場にいたひとみ、いよ、たいほうが軽く跳ねながら大喜びしている
「お祝いの準備しなきゃねっ‼︎」
「あ、あの…貴子さん⁇」
問題は貴子さんだ
多分怒らせた…
「ん〜⁇なぁに〜⁇」
「怒ってない⁇」
「あ〜ぁ‼︎怒ってないわ⁉︎あぁ言われたらそう返すだけよっ⁇」
「良かった…じゃあ、ちょっと診察行って来ます」
「ふふっ。すっかりお医者さんになったわね⁇」
確かに今の言い方だと医者だ
「スクランブルだっ‼︎」
「気を付けてねっ‼︎」
赤ちゃんの話に夢中な子供達を見た後、グリフォンの所に向かう
「きそ」
「はいはい」
グリフォンの近くにきそがいた
地べたに座ってPCを見ている
「何してるんだ⁇」
「タナトスが何処にいるか見てるんだ‼︎今横須賀で補給してる‼︎ほら見て‼︎」
PCにはタナトスの居場所が点で示されており、今現在補給を受けている様子
「タナトスにそこで待機してくれって言ってくれ。アレンに赤ちゃんが出来た」
「ホント⁉︎やったね‼︎」
「見に行くか⁇」
「行くっ‼︎隊長にも言っとくね‼︎」
「グリフォンで待ってるぞ⁇」
「うんっ‼︎すぐ行くっ‼︎」
グリフォンに乗り、きそが入るのを待つ
「お待たせ‼︎よいしょ…」
きそが乗り込み、タービンが回る
《名前何て言うのかな⁇》
「まだ決まってないらしい。着いた頃くらいには決まってるだろな」
《楽しみだね‼︎しゅっぱーつ‼︎》
ラバウルに向けてグリフォンが飛び立つ…