艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

825 / 1101
243話 トラップガール(6)

「わういかべあ、こ〜ら‼︎」

 

「こあっ‼︎とありなしゃい‼︎」

 

二人は壁と床の隙間に何かをねじ込んだ

 

ゴゴガギガ…と、鉄が擦れ合う音を出し、左右の壁が止まった

 

「さいご‼︎」

 

「おりぁ‼︎」

 

後ろの壁の隙間にも何かをねじ込み、壁の接近を止めた

 

「…チッ‼︎」

 

「えいしゃん‼︎」

 

「ぱぱしゃん‼︎」

 

「ひとみ‼︎いよ‼︎」

 

助けに来てくれたのはひとみといよ

 

壁の隙間にねじ込んだのは、信管を抜いた魚雷

 

いつも何処からともなく出すアレだ

 

たまに背中に挿しているが、原理はよく分からない

 

…造った覚えもない

 

「終わりよコロちゃん。プロフェッショナルが来たわ」

 

「えいしゃん、ぱぱしゃん、ちぉっとまっててえ‼︎」

 

「けんごしゃんも、きしょも、まっててえ‼︎」

 

「分かった‼︎」

 

「頼んだぞ‼︎」

 

「お願いします‼︎」

 

「任せたよ‼︎」

 

ひとみといよは貴子さんの足元に着いた

 

「Professional⁇クソガキジャナクテ⁉︎」

 

「あんやと‼︎」

 

「もっかいいってみお‼︎」

 

「クソガキ〜‼︎コレデモクラエ‼︎Waaaaaaaaaaa‼︎‼︎‼︎」

 

女神の鉄槌を使い熟し始めたコロちゃん

 

ひとみといよ、そして貴子さんに渾身の一撃を放つ‼︎

 

「あーーーーーっ‼︎‼︎‼︎」

 

「わーーーーーっ‼︎‼︎‼︎」

 

ひとみといよも負けじと吠え返した

 

「ウッ⁉︎」

 

衝撃波がコロちゃんに返された‼︎

 

ひとみといよだけは女神の鉄槌を打ち破れる

 

大和の一件の時、ゼロ距離で女神の鉄槌を喰らっても無傷だったのは、ひとみといよは元から音波で敵影を感知出来たり、敵意が無いかを調べたり出来る為、それの応用で同じ音波攻撃の女神の鉄槌も打ち破る事が出来る

 

「言ったでしょう⁇プロフェッショナルだって」

 

「かんねんちたか‼︎」

 

「まだやりあすか⁇」

 

「オバサンナンカニマケナイ‼︎コレガLastヨ‼︎」

 

コロちゃんはポケットからスイッチを取り出した

 

恐らくこれが最後のトラップだ

 

「ひとみちゃん‼︎いよちゃん‼︎合体よ‼︎」

 

「あったい‼︎」

 

「がったい‼︎」

 

「「「「合体⁉︎」」」」

 

ひとみといよが貴子さんの両肩に乗った‼︎

 

「行くわよ‼︎せーのっ‼︎」

 

「伏せろ‼︎」

 

隊長が俺達三人を抱き留めた

 

「「「あーーーーーーーーっ‼︎」」」

 

「ヒッ‼︎」

 

女神の鉄槌が一つ

 

プチ女神の鉄槌が二つ

 

目の前の壁も倒れる衝撃を直撃で喰らい、コロちゃんは目を回した

 

「しゃんばいら‼︎」

 

「おめめくうくうか‼︎」

 

「諦めなさいコロちゃん‼︎」

 

「ウギュギュ…」

 

二階にいるコロちゃんはフラフラながらも何とか立ち上がった

 

そして…

 

「Coloradoノ…Loose…ネ…」

 

コロちゃんは目を回したまま、その場に倒れた

 

「マーカス君‼︎コロちゃんの救助お願い‼︎」

 

「分かった‼︎」

 

人質は隊長達に任せ、俺はコロちゃんのいる二階に駆け上がった

 

「コロちゃん‼︎」

 

「ウゥ…」

 

余程の衝撃だったのか、未だに目を回している

 

「ア…ヘボ…」

 

コロちゃんが目を覚ました

 

「大丈夫か⁇」

 

「ン」

 

何故か俺に抱っこをせがんで来た

 

「よしよし…」

 

さっきも抱っこしたが、コロちゃんはまだまだ軽い

 

コロちゃんを抱っこして、みんなの所に戻る為に立ち上がった

 

「コロちゃんは凄いな⁇どうやってあんなの造ったんだ⁇」

 

「PapaのPaperマネシタ」

 

「俺にも出来ない事をしたんだ。コロちゃんはきっと、アレンの後を継げるだろうな⁇」

 

その言葉を聞いたコロちゃんは、少し悪そうに微笑んだ

 

「Coloradoヲミナラッテモイイヨ‼︎」

 

「そうさせて貰おうかなっ‼︎」

 

また悪そうに微笑むコロちゃん

 

「キニイッタワ‼︎Nameハ⁉︎」

 

「俺はマーカスだ」

 

「マーカス⁇ン〜…ナガイカラ”ヘボ”ネ‼︎」

 

「分かったよっ…さっ、コロちゃん⁇皆にごめんなさいしような⁇」

 

「Nuuuuu…」

 

みんなの前にコロちゃんを降ろす

 

少しキツイかも知れないが、悪い事をしたなら謝ると覚えさせるチャンスだ

 

今なら悪い奴もいない

 

「…Sorry」

 

「よしよしっ‼︎」

 

実に嫌そうに謝るコロちゃんだが、予想通り、皆快く許してくれた

 

「コロちゃん⁇」

 

「ンッ」

 

そんな中、コロちゃんに近寄る女性が一人

 

コロちゃんの前で膝を曲げ、手を握る

 

「コロちゃん⁇私、まだ二十代なの…」

 

「「「え⁉︎」」」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。