「中将‼︎おはようございます‼︎」
「おはよう。リチャードはいるか⁇」
格納庫に来た
整備士に挨拶を終え、探し人の名前を出した
「えぇ。5Nightの前にいらっしゃいます」
「ありがとう」
F6F-5Nはリチャードの愛機だ
いても何らおかしくない
「リチャード‼︎何処ほっつき歩いてたんだ‼︎」
「ママ‼︎これが俺の機体だよ‼︎」
「そう‼︎リチャードは立派な子になったのね⁇」
「うんっ‼︎ママだ〜い好き‼︎」
真面目を絵に描いたようなヴィンセントがすっ転びそうになる、リチャードの衝撃の姿
「リチャード…お前遂にイカれたか…いや、元からか…」
「ママ‼︎俺の友達のヴィンセント‼︎」
「お友達なのね⁇」
「うんっ‼︎」
明らかに母親ではない金髪の少女が、ヴィンセントに近付いて来た
ヴィンセントの本能が揺さぶられる
…こいつはヤバい予感がする
近付いてはいけない‼︎
「ヴィンセントはツインテが好きなんだ‼︎」
「私がママです」
「違う‼︎それに君はツインテじゃない‼︎」
「ママです」
「違う違う違う‼︎」
ヴィンセントは首を横にブンブン振る
「おっぱい」
「ツインテ‼︎」
こでヴィンセントはチラッと少女の胸元を見た
小柄な体なのに服を押し上げる位大きい…
谷間も出来ている…
いやいや‼︎しっかりしろヴィンセント‼︎
第一目の前にいる子はツインテじゃない‼︎
「おっぱい」
「ツインテ‼︎」
「おっぱい」
「おっぱい‼︎」
ヴィンセントまでもが落ちた
謎のトランジスタグラマーの少女に、
歴戦のパイロット
歴戦の空母艦長
が、一瞬で落ちた
「私がママです…ふふふ」
《哨戒任務終了。降りてお昼でも食べなさい》
横須賀の合図で哨戒が終わる
今日の哨戒担当は俺とアレン
「レイ。昼飯行くぞ」
「オーケー‼︎よいしょっ‼︎」
「僕、今日はお母さんとご飯食べるんだ‼︎じゃね〜‼︎」
「いっぱい食えよー‼︎」
きそは横須賀と昼食を食べるようで、俺はアレンと共に繁華街に来た
「あ⁇なんだ⁇」
目の前から親父、ヴィンセント、そして謎の少女が来た
小柄な金髪の少女で、肩を出した青い服を着ている
何と言っても目立つのはあの胸
はまかぜ並にあるが、はまかぜより小柄な体であの不釣り合いな胸は何かグッとくるな…
「リチャード中将とパパだ…」
「様子がおかしい…」
二人で物陰に隠れ、何故かピストルを構えた
「新手のシスターか⁉︎」
「わ、分からん…」
とにかく見て分かる、異様な雰囲気
親父もヴィンセントも、あれ位の少女なら手を繋ぐか抱っこするはずなのに、両サイドに着いて歩いている
「ママ」
親父が足を止めた
「俺の息子が近くにいる」
「あら。リチャードに良く似てるの⁇」
「似てるよ‼︎」
「女の子全員ツインテにしてやる」
物陰から様子を見るが、明らかにおかしい
ヴィンセントに限っては、訳の分からない事を呟いている
「あそこだ‼︎」
「マズいバレた‼︎移動するぞ‼︎」
「行こう‼︎」
親父がこちらを指差した瞬間、俺達は物陰から離れた
「操られてんのか⁉︎」
「分からん‼︎明らかに様子が変だ‼︎」
いつの間にか駆逐艦寮まで逃げて来た
それでも物陰に隠れるのはやめない
「ここまで逃げりゃあ大丈夫だろ」
「あぁ…」
物陰から様子を見るが、着いて来ている様子はない
「私がママです」
「「ひっ‼︎」」
いつの間にか背後に立たれていた‼︎
「俺のママはガンビアだけだ‼︎」
「アレン‼︎」
「ママです」
「ガンビア‼︎」
アレンはガンビアと言いながら、少女を否定し始めた
「おっぱい」
「ガンビア‼︎」
「おっぱい」
「ガンビア‼︎」
アレンはつられて少女の胸元を見てしまった
「おっぱい」
「おっぱい‼︎」
「アレン‼︎クソッ‼︎」
アレンがやられた‼︎
何なんだあの少女は‼︎
一瞬でアレンが持って行かれた‼︎
アレンがやられたのを目の当たりにし、俺は逃げ出した
「待ちなさい‼︎私はママですよ‼︎」
少女の言葉を無視し、執務室まで走る
「ハァ…ハァ…」
何とか振り切り、執務室の前まで来れた
「横須賀ぁ‼︎」
執務室のドアを開け、すぐに閉めた
「あら。どうひたの⁇」
「何かあっひゃ⁇」
「ひょ〜ひょ〜ひゅひゃま⁇」
横須賀ときそと親潮がステーキを頬張っている
「た、大変だ…親父とヴィンセント…アレンがやられた‼︎」
異変に気付いた横須賀がステーキを飲み込んだ
「…どういう事⁉︎」
「俺にも分からん…催眠術みたいな言葉を掛けられて操られてる…」
横須賀と窓の外を見る…
「おしり〜」
「ツインテ〜」
「ダイナマイトギャル〜」
それぞれの好みをブツブツ言いながら、少女を先頭に歩いているのが見えた
アレンに至ってはほぼ死語だ‼︎