二人がいる場所に向かう為に石段を駆け上がる
「来たわね」
「たった今ジェミニ様の監視の元、ドックに搬そ…」
頂上まで登り詰めてすぐ、二人共抱き締めた
「…」
「どどどどうなされたのですか⁉︎」
「ありがとう…助かったよ…」
親潮はテンパっているが、ヒュプノスは無言のまま
「ヒュプノスさん…絶対防御は…」
「いいの。お父様には使わない」
そう言って、ヒュプノスは親潮に薄っすらと笑みを送る
「よしっ‼︎アイス食べよう‼︎」
「はいっ‼︎親潮、チョコミントが良いです‼︎」
「アイス…」
右手でヒュプノス、左手で親潮と手を繋ぎ、石段を降りる
「ヒュプノスは食べた事ないか⁇」
「イクの時に食べてるんでしょうね…私は無いわ」
「では一緒に食べましょう‼︎」
平穏が戻った繁華街…
三人で伊勢に入った
「いらっしゃいませ‼︎大尉⁇何か大変だったんじゃないの⁇」
「この二人が解決してくれたんだ」
挨拶に来てくれた伊勢の前に、親潮とヒュプノスの背中を押した
「そっかそっか‼︎じゃあご褒美だね‼︎好きなだけ食べて帰るんだよ⁇」
「ありがとうございます‼︎」
「ありがとう」
一旦席に座り、俺が待っている間に二人はスイーツを取りに行った
「ヒュプノスさんは何を食べますか⁇」
「最初は貴方と同じにするわ」
「ではこれを‼︎」
両手でお皿を持って待機するヒュプノス
そのお皿に、親潮はチョコミントアイスを二つと小さなチーズケーキを乗せた
「あら。美味しそう」
ようやくヒュプノスの顔が綻んだ
「本当にお父さんの顔になって〜」
セルフサービスなのに伊勢がアイスコーヒーを持って来てくれた
「ヒュプノスがあんなに嬉しそうな顔をするの、初めて見たんだ…」
「ヒュプ…あ〜ぁ、なるほどね‼︎」
伊勢は俺の目線の先で誰がヒュプノスか気付いてくれた
「そっかそっか。確かに最初から居たもんね。プールの先生だっけ⁇」
「そっ。あの子が自分で見つけた道さっ」
「”相方”はたまに来てくれるんだけどね」
「…相方⁇」
伊勢の言葉で、また俺の知らないヒュプノスとイクが出て来る
「そうそう‼︎単冠湾の所のニムちゃん‼︎あの子は榛名さんとたまに来てくれるよ‼︎」
「ニムか…」
「じゃっ‼︎私は厨房に戻るね‼︎何かあったら呼んでね‼︎」
伊勢が厨房に戻り、入れ違いで親潮とヒュプノスが席に座った
「こうやって食べるんです」
「こう⁇」
「そうです‼︎」
親潮の食べ方を見て、ヒュプノスも同じ様にアイスを口に運ぶ
「甘くてスースーするわ」
親潮とヒュプノスが美味しそうにスイーツを食べる姿を見れて、俺は十分だ
問題はフレッチャーだ…
あの子は一体何処から来た…