艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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さて、246話が終わりました

今回のお話は、少し前に出て来た新型機のお話です

果たしてどんな名前になるのか…

途中、小さな小話を挟みますね


246話 新型戦闘爆撃機

ガリバルディの一件から数日後…

 

「また近い内に来るよ。グラーフにも逢いたいしな⁇」

 

「いつでも来い。いつだって待ってるぞ‼︎」

 

「今度こそ、三人で飯だからな⁇」

 

ミハイルは再び旅に出た

 

機体を失くしたアレンは、横須賀で開発の手伝いに精を出している

 

「アレンさん。そろそろ空に帰りたいんじゃない⁇」

 

休憩中、アレンときそがジュースを飲みながら広場のベンチに腰掛けている

 

「ん⁇まぁそうだな。機体が来るまでの辛抱だ」

 

「それもすぐ叶うわ」

 

その輪に横須賀が入る

 

「最終チェックに入るから、先にアレンに見せるわ」

 

「よしっ‼︎」

 

「きそも来なさい⁇いい機体よ⁇」

 

「うんっ‼︎」

 

三人で機体のある場所へと向かう

 

「おい。Su-57の格納庫はあっちだろ⁇」

 

横須賀の足はいつものSu-57を格納している場所を通り過ぎた

 

「アレン。アンタの乗る機体はSu-57じゃないの」

 

「俺はあれ以外はあんま乗り慣れてないぞ」

 

アレンの言う”乗り慣れてない”は、マニュアルを見れば乗れるが、いきなりその子で戦えと言われたら無理と言うやつだ

 

誰だって無理だ、そんな事

 

「今から見せる機体は、誰も乗った事がないの」

 

「乗った事が無い…」

 

「ここよ」

 

横須賀が足を止める

 

止まった先にあるのは、新型機を開発している格納庫

 

「シャッター開けて頂戴」

 

警備にあたっている男性にシャッターを開けて貰い、中に入る

 

「おぉ…」

 

「わぁ〜…」

 

アレンもきそも息を飲む

 

三人の目の前にある赤黒いボディで光を反射する大型機が、新しい主人を待っていた

 

グリフォンと良く似た形状ではあるが、カラーリングも違えば、エンジンも搭載数も違う

 

「グリフォンの後継機か⁉︎」

 

「違うと言えば違うし、そうと言えばそうよ」

 

「性能が違うとか⁇」

 

「夜間戦闘爆撃機よ。要はマルチロール機。グリフォンは戦闘情報収集機。戦闘データを持って帰ったり、教官機に向いてる機体なの。しかも自分の身は自分で守れて、ねっ⁇」

 

横須賀はきそにウインクをする

 

「うんっ‼︎」

 

グリフォンは戦闘情報収集機

 

横須賀の言った通り戦闘データを持ち帰る、もしくは送る事が主の機体

 

グリフォンのデータを基にこれからの機体を製造したり、敵の動きを無人機にインストールし、訓練に生かす事も出来る

 

しかもグリフォンは自分で自分の身を守れるレベルの戦闘能力も兼ね備えている

 

装甲も硬く、落ちない設計になっている

 

 

 

今この目の前にある機体は、そのグリフォンのデータを基に製造された第一号機

 

夜間戦闘力に特化し、尚且つ内部に爆弾を積載出来る

 

積載数は倍程違う。しかし速力や旋回能力はそのまま

 

後継機であり、後継機ではないと言ったのはこの為だ

 

良く似た機体で全く別の性能の機体が出来上がった、と言えば話が早い

 

「名前はなんて言うんだ⁇」

 

「”XFB-002”よ」

 

「コードネームは⁇」

 

「今の所はまだ無いわ。アレン、アンタ付けていいわよ⁇」

 

「マジか…悩むな…」

 

「今日は休暇出すから、乗る前に英気を養っておきなさい」

 

「分かった」

 

「僕これ見てもいい⁇」

 

「いいわよ‼︎後で返しに来てね⁇」

 

「分かった‼︎」

 

きそは横須賀に貸して貰ったグリフォンやSu-57の性能マニュアルを見始めた

 

「アレン。悪いけど、まだアンタが乗る事は秘匿なの。マニュアルは乗る前に見せるわ⁇」

 

「分かった。有難く休暇貰うよ」

 

最後にもう一度その機体を見た

 

「産まれ変わり…か…」

 

アレンが叶えられなかった、空中艦隊計画

 

その計画が今、長い時を超えて帰って来た様な気がした…

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