「ドウシテ⁇アナタニオカエシヲスルタメニキマッテルワ‼︎」
マリナと呼ばれた少女は、そのままの笑顔のまま、ラバウルさんに詰め寄る
「アァ…ヨウヤクオワル〜‼︎」
袖の下から小口径の主砲をチラリと見せた時には、マリナはラバウルさんに弾を放っていた
「何するんですか」
ギリギリで弾を弾いたのは、右腕だけDMM化させた健吾
「アァ…オジャマムシガ…」
「どうして貴女がここに…」
ボソボソと呟きながらマリナを見つめるラバウルさん
その目はいつもの糸目のラバウルさんではなく、大きく見開き、怯えきっていた
「キャプテン‼︎しっかりして下さい‼︎」
「ドイテドイテェ〜‼︎」
「退かない‼︎退いたら君はキャプテンを殺す‼︎」
「ソウダヨ〜‼︎ダッテ、ソノヒトハワタシヲコロシタンダモノ〜‼︎」
「え…」
一瞬だけ健吾が怯む
重度のロリコンのキャプテンに至って、それはあり得ない
ましてや少女に”不触の誓い”を立てているキャプテンが、小さな女の子を殺すなんて…
「それっ‼︎」
「ア‼︎」
そんな緊迫した状況を、いとも簡単に終わらせた人…
「随分悪い子ね⁇」
「チョット‼︎ナニスルノヨ‼︎ハナセ‼︎」
その人とは貴子さん
貴子さんはいとも簡単にマリナの首根っこを掴み上げ、胸元に寄せて抱き上げた
「悪い子は天ぷらダズルな‼︎」
「そうね‼︎はるちゃん、点火してくれる⁇」
「お任せダズル‼︎」
「テンプ…アー‼︎ヤダヤダ‼︎」
ようやく気付いたマリナは、貴子さんの胸の中でジタバタするが、全く意味が無い
マリナは貴子さんに連れられ、天ぷら油がグツグツする鍋の前まで連れて行かれた…
「キャプテン‼︎しっかりして下さい‼︎」
「どうしてマリナがここに…」
ラバウルさんはマリナを見て以降放心状態
健吾が何度か肩を揺さぶるが、ブツブツと何かを呟くだけ
「タイヘンソウ…」
「イーサン…」
異変に気付いたイーサンが二人の所に来た
「ベッドニハコンデアゲヨウヨ‼︎」
「そうだね…さ、キャプテン、立って下さい」
「ボクニノセテ‼︎」
「いいのかい⁇」
「ウン‼︎」
イーサンの言葉に甘えて、健吾はラバウルさんをイーサンの背中に乗せた
「…イーサン」
「ナァニ⁇」
「どうして俺達をいつも助けてくれるんだい⁇」
すると、イーサンは意外な答えを出した
「キッカマンナラソウスルカラ‼︎」
「あ…」
橘花☆マンの役者は、今では名の知れた健吾
イーサンも橘花☆マンが大好きで、いつも見ている
橘花☆マンの優しい正義の力は、種族を超えたイーサンにだって伝わっていた
「ヨイショ…」
ラバウルさんをベッドに寝かせ、イーサンも健吾も顔を覗き込む
「…健吾」
「はい、キャプテン。ここに」
「私は…マリナに謝らなければなりません…」
「何があったのですか⁇」
「ボク、オソトニイルネ」
気を使ってくれたイーサンは外に出ようとした
「いえ…イーサン。貴方も是非聞いて下さい」
「ウン」
イーサンが健吾の隣に来た所で、ラバウルさんはマリナの事を話し始めた